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海客のための十二国事情
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故事--こじ |
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長い歴史を誇るこちらの世界によく使われる故事を紹介します。
言葉が理解できるようになり、その国の歴史を学び、会話の節々に故事を使ことができればあなたもりっぱなこちらの人です。もう海客だと追い回されることもなくなるに違いありません。
飄風の王【ヒョウフウのオウ】
疾風のように登極した王のこと。
傑物かその逆かが多いと言われている。
-----飄風は朝を終えず
覿面の罪【テキメンのツミ】
才国・遵帝が隣国の範に荒廃があることを憂い、民を救うために王師を範に向わせたが国境を越えようとしたが突然崩御したことから、他国への武力侵攻を禁じる意味。
轍囲の盾【テツイのタテ】
戴国・轍囲で重税に苦しんだ民が反逆を起こしたとき、咋将軍は哀れな民を武力で鎮圧することを嫌い兵卒のもつ盾に羊の綿毛をはらせ、轍囲の民を傷つけないよう徹底させた。
剣を抜かず、盾を汚さずに轍囲を解放したことから、誠意の意。
白綿の盾ともいう。
-----轍囲の盾なくば信じず
鴻慈【コウジ】
炭のかわりに用いることのできる荊柏(ケイハク)の実のこと。
戴国首都・鴻基にいる尊い方の慈しみから賜った実であるということから。
懐達【カイタツ】
かつて慶国に長く善政を布いた達王を懐かしむ、という意。
転じて任期の短い女王より王を望む慶の気風を指す。
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