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海客のための十二国事情
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王と軍--お う と ぐ ん |
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王は法を作成し、国を安寧へと導くのが仕事です。
天意と民意の具現である麒麟によって選ばれた者こそが王として玉座を埋めること、そのことこそが最も重要な王のお役目です。
しかし、心無い者や野望を捨てきれないものが武力にものをいわせてくることもあります。そのときのために、王は軍を持ち、これを撃退します。
軍隊のことをこちらでは師(し)と呼びます。
王直属の師である禁軍(きんぐん)、宰輔の直轄地である首都州の州師をあわせて特に王師(おうし)と呼びます。
王師 |
禁軍 |
左軍(黒備) |
中軍(黒備) |
右軍(黒備) |
首都
州師 |
左軍(黒備) |
中軍(黒備) |
右軍(黒備) |
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州師 |
左軍(黄備) |
中軍(黄備) |
右軍(黄備) |
佐軍(青備) |
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王師は左右中軍3軍と、宰輔の統帥する首都州師左右中軍3軍で合計6軍を黒備(こくび)で常備するのが通常です。
黒備の場合、125,000人×6軍=750,000兵もの専業の兵卒を持つことになります。それが不可能な場合は白備、黄備と兵卒の人数をさげていきます。
州師は左右中佐軍4軍が最大ですが、その州によってもてる軍の数は異なります。4軍といっても黄備が通常、急に軍が必要なときは5000人を有志でつのり、さらに500人は懲役で13,000兵卒をまかなうことになります。
黒備の王師と黄備の州師では人数からみても圧倒的な差が存在しますが
余州の8州師がすべて結束した場合は、逆に王師といえども太刀打ちできる数ではなくなります。天命あって玉座にある王でも、州師が結束さえすれば武力で押切られ斃されてしまうこともあるのです。
蛇足ですが黒備の場合、軍の編成は以下の通りです。
1軍 = 5師 5旅 5卒 4両 5伍
1師 = 2,500兵
1伍 = 5兵
さらに蛇足ですが軍の階位の高い順です。(未確認)
大司馬/将軍/旅帥/卒長/両司馬/伍長
あちらの師は戦の専門家というよりも、こちらでいう警察官の役割を担っており、王の御代が安寧である間は民間の警護や不正の取締をしています。有事の際に剣を取って戦うのです。 |
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