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仕掛けられた音たち展では、吉村 弘・鈴木昭男・氏家啓雄+坪谷ゆかり・松本秋則・POJKA HAPPINESSのメンバー斉藤誠一・柴芝洋彦・根本美奈子・江間一義の6グループで構成された作家達のサウンド・インスタレーション展が1985年5月7日〜18日迄六本木のスライプ ハウス美術館で開催されました。私自身、彼らと共に作品を通して交流できた事に、とても感謝しており自分自身の作品に対する方向性と何を表現したいのか、おぼろげながら見えてきたような気が致します。まず最初にこの企画の趣旨を吉村 弘さんは、この様に言っています。                     江間一義

 

 

<VISUL SOUNDINGS>は、昨年9月18日〜28日、ストライプハウス美術館でおこなわれた<仕掛けられた音たち−サウンド・インスタレーションによる音地図>に続くもので、今回は全館にサウンド・インスタレーションを仕掛けます。ここでは単に作品を展示するものではなく、むしろ環境を提示する事に力をおきます。サウンド・インスタレーション(音響装置)は、サウンド・スカラプチャー(音響彫刻)とは異なり、立体作品であることにこだわりません。かたちがない場合もあります。ある状態や環境を提示するもので、美術になるまえの状態、あういは音楽になる前の状態にもどることで、その状態を体験する人それぞれの感性に共振することで新たな地平がうかびあがってきます。あるいはそうなることを期待しています。
期間中に作者自身によるサウンド・インスタレーションとのかかわり(パフォーミング)をしてみる日をもうけてみます。
1980年、ベルリンでひらかれた<目と耳のために>や同年パリでひらかれた<目で聴く>などでは音をテーマにした展覧会として注目されました。AVという単純な図式でみることなく、目と耳とそれをとりまく環境とが同じ次元でかかわってくるものとして、サウンド・インスタレーションを展開できればと思っています。      吉村 弘


Hiroshi Yoshimura 吉村 弘
作品名:Before Rain/After Rain

雨の日は、窓ガラスにぶつかる水滴をみていると、とても楽しくなります。傘をさして雨音を楽しんでみるのも雨の日ならではのものです。雨の日が特にすきかたというと、そうでもないのです。雨上がりの樹々青さと澄んだ空気にであえるかもしれません。雨の日はどこか都会と似ていて、楽しみ方を探さないと、どんどんメランコリックになってしまいます。
ここでは2つのアンビエント・スピーカー・システムにより、6つのスピーカーから4つの音源が流れる事で、Sound Airが組み合わされていきます。雨の日のための音の散歩道。

Yoshio Ujiie       氏家 啓雄
Yukari Tsuboya  坪谷 ゆかり
作品名:Mniature Garden A Sound Installasion PIANO

ものにはすべて音がかくされていて、
その音は、もののどのあたりに、ひそんでい
るのか、どんなかたちをしているのか。
そんなことを考えながら、テーブルの上に
音のための庭を作っている。

ぴんと張った糸の間に、ガラスの破片を
数枚はさみこんでみる。
破片をそれぞれ指ではじく。
ガラスの振動は、音にならずに
ブラウン管に図となって表れる。

ピアノのなかに、けむりをたく。
やわらかい気体が、弦の間にからまる。
ハンマーが弦をたたくと、
音は、けむりをゆらし、かたちを作る。
この音は、息をとめていないとよく見えない
かもしれない。


Akio Suzuki  鈴木 昭男
作品名:むろこび

アンラポスは、自然の中でのエコー遊び(自修イヴェント)をしていた1972年コ頃に、やまびこを模倣して創作したといえば分かりやすいだろうか、1976年に、日本橋にあった南画廊で、それによるサウンド・インスタレーションの発表をすることができた。ANALAPOSというレコードを作って、その画廊のオーナーであった故志水楠男さんに捧げたのは、もう5年も前になる。

 昨年は、ロンドンで編集のニュー・エンサイクロペディアに楽器として載録されたり、ブレーメンのプロ・ムジカ・ノーバ'84での演奏が縁となって、ベルリンの画廊がミュージックテープを出して下されることになったり、ANALAPOSは、さまざまな展開をさせてくれている。

3年ほど前になるが、ある雑誌社の取材の折に、砂丘でANALAPOSを撮影中にすばらしい発見をした。ボールに張り渡したこの音具がら妙音を聴いたのだ。風のそよぎにとって揺れ動く音たち。今まで耳にしたことのないその音質に感動してSOUNDSPHEREと名付けた。
 現在進めつつある、終日自然の耳を澄ます集中のための「日向ぼっこの空間」という一過性イヴェントに指蔵を与えてくれたのもANALAPOSである。

=むろびこ音具
注)アナラポス 金属製のコイル・スプリングを2コのシリンダーで糸電話状につないだもの。声で歌ったり、スプリングへのさまざまなタッチで楽しむ。他に、バリエーションとして、筒の中にスプリングを仕掛けた「独裁者のための楽器」やスタンド型のパーカッション・インスッルメントなどがある。

POLKA HAPPINESS
作品名:PULLPULL WOODPECKER インテリ・ア・ミュージック

Seiichi Saito     斉藤 誠一
Hirohiko Shishiba 柴芝 洋彦
Minako Nemoto   根本 美奈子


1982年に現在のメンバー三人によってグループが結成され、作曲・演奏・テープ制作を手掛けてきた。
これまでに数本のオリジナルのカセットテープをつくり、ストライプハウス美術館、原美術館などで発表。
1984年11月、ストライプハウス美術館に於いて「音のシステムパフォーマンス」を催す。この頃からサウンド・インスタレーションに興味を持ち始め、その制作に従事するようになった。
・Sounds Of Swan Is So Swonderful


Akinori Matsumoto 松本 秋則
作品名:ブラック・ミュージシャン

晴 捨 雨 眠
今年の3月、4月はやけに雨の日が多くて作品が出来やしない。晴れていれば早起きしてチャリンコに乗って粗大ゴミを拾いに出掛けるのにまた雨か、まあいいや10時過ぎ迄寝ていられないから、ゴミからアイデアを頂いている僕にとって雨は天敵だね「気象庁さん何とかしてよ」3月中旬〜4月上旬は引っ越しのシーズンで「粗大ゴミ月間」の標語まで作ってゴミ三昧に耽ろうと思っていたのに。

4月15日
廃物オブジェこと
松 本 秋 則

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


azuyoshi Ema 江間 一義
作品名: Singing Flower 
      Hoping Light
       水のランドスケープ

 ゆっくりと、流れ行く風景の中に、そっと、そっと触れてみたい。きっと、きっと暖かいだろう。とても暖かくてとても静かなゆらめく陽射しのなかで、そっと…そっと…そっと…、囁いてみたい。風に漂いながらほんの少しだけ甘い薫りが誰もいないはずの風景を通り過ぎてゆく。ほんの少しだけ甘い薫りは、ゆっくりと、ゆっくりと甘い風景を積みあげて行く。とてもとても広くて、とてもとても静かで、とてもとても暖かな風景を、そっと…そっと…掬ってみたい。いつまでもいつまでも忘れないよ。暖かい陽射しのなかで、まっ青な空にとてもかわゆいまっ白な雲が、ゆっくりと右から左へと流れて行く。そんな風景をあなたと一緒にいつまでも見ていたい。

 

 

 

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