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毎年秋(大体9月下旬ですね)にはTGSこと東京ゲームショーが開催されます。 |
・2004年9月上旬:出品決定と前準備 |
およそ一ヶ月前、現在開発中のタイトルをTGS2004に出展する事が決定しました。 |
・TGS直前:打ち合わせ |
さて、バグチェックとバランス調整を経てTGS用特別版も無事(?)完成し、いよいよTGSの開催が目前に迫ってきました。 みなさんもご存じのように、TGSは金曜の業者日と土日の一般公開日の計3日間で開催されます。 |
・TGS当日:いざ出陣! |
金曜の業者日が終了し、いよいよ一般公開日が明日に迫りました。 既にニュースではイベントの模様が大きく取り上げられており、一般日に向けての徹夜組もいるようです。 この徹夜組の方々は、おそらく声優イベントの整理券やTGS限定グッズの確保を目指しているのでしょうが、くれぐれもマナーと健康管理に気を付けてほしいものです。 さて、7時に起床した私は軽くシャワーなど浴びまして容姿を整えて出陣! 途中の駅で立ち食い蕎麦を食べて腹ごしらえをします。(仕事の性格上、もちろんネギ抜きで) 移動中の電車の車内では、これからTGSに向かうと思われる人々の姿もちらほら・・ |
・会場到着:最終打ち合わせ |
イベント開始およそ45分前に会場である幕張メッセに到着し、関係者入り口より入場。 そのまま自社ブースに直行して出欠確認の後にスタッフ用の衣装(衣装と言っても社名ロゴの入ったTシャツみたいな物ですが)をもらいます。 そしてスタッフ用の更衣室に行って着替えたら再び自社ブースに行き、そこで担当ブースの他のスタッフと落ち合い、業務内容の最終確認を行います。 メインステージではイベントに出場する声優さんや司会進行担当者が最後のリハーサルを行っており、他のブースを担当するスタッフや接客対応のコンパニオンさんも続々と集結。 しばらく後に全体朝礼が始まり、注意事項の確認等が終わると、いよいよ開場10分前。 それぞれが持ち場に散らばってゆきます。 これからここは、まさしく「戦場」になるわけです。 大げさなようですが、TGSってば凄いんですから! |
・開場! 始まった戦い |
「ただいま開場しました〜」とのアナウンスが流れると、1分もしないうちに「ドドドドドド」という足音を響かせながら来場者が入場してきました。 入場というよりは「突進」という表現が合っているような勢いで、それぞれ目的のブースを突撃してきます。 ある者はイベントの整理券を目指し、ある者はお目当てのタイトルを、そしてある者は限定配布品を、さらにある者は限定品を求めて物販コーナーへ・・・ もしかしたら緊急事態でトイレに向かっている人もいるかも。 この時、出展している側の人間として一番悲しいのは、入場してきた人々が自社ブースを素通りして行く事ですね。 そして隣の他者ブースに行列でもできはじめた時には、例えがたい屈辱感・敗北感に襲われるのです!(笑) まっさきに行列のできるタイトルをどれだけ準備できるかどうかがTGS、ひいては発売時の売り上げにおける勝敗を分けると言っても過言ではないでしょう。 もっとも、イベント整理券や限定配布品だけでしか人を呼べないようなタイトルでは、発売日に悲惨な結果になるのは目に見えています。 |
・激戦開始! 接客対応 |
私が担当するタイトルにもさっそく人が集まり始めました。(この瞬間、ホッとすると同時に戦いが始まるわけです) 今回は注目タイトルという事もあり、10台以上の試遊台を準備しましたが、瞬く間に埋まり、しかも順番待ちの行列もできました。(ちなみに、ゲームの内容にもよりますが、大抵30分から1時間程度の行列になります。) このタイトルが続編物という事もあり、軽やかな手つきでプレイする人もいれば、初プレイなのか、操作にとまどう人もいます。 一応各モニターの前には操作説明が書かれたパネルがありますが、サイズもあまり大きくないので、この辺は要改良でしょう。 貴重なプレイ時間を操作説明の確認に取られるのはもったいないでしょうから。 |
・早速出た! 困ったちゃん! |
開場して1時間も経たない頃、早くも「困ったちゃん」が出現! |
・つかの間の休息:昼食を取れ! |
今回は試遊台の数の割には担当スタッフが少なく、ローテーションも30分休んでは90分対応というような忙しいものでした。 私の休息時間はちょうどお昼時に回ってきましたが、この30分の間に昼食をすませないといけません。 30分と言うと、結構十分な気がしますが、大混雑の会場を縫うようにして隣のホールの隅の飲食コーナーまで移動し、行列に並んで食べ物を購入して、今度は2ホール離れたスタッフ控え室まで移動して食事し、後かたづけなどをしなければならず、実際30分ではギリギリです。 そして食べ終えたらすぐさま担当ブースへ直行です。 まさに息つく暇もありません。 休息時間になるとすぐさま移動を開始し、大混雑のホールを突破し、並み居るコスプレイヤーの間を掻き分けて隣のホールへ突入、そのままホールの対角線上にある飲食コーナーへ行き、列に並んで購入。 もはやメニューを選んでいる余裕など無く、目の前にあったオニギリや焼きそばなどを適当に購入してすぐさま折り返し、再びコスプレイヤーを横目に「寒くないのだろうか」などとどうでも良い心配をしつつホールを突破してスタッフ控え室へ。 既に食事を終えた他のスタッフが死んだように寝ているのを見つつ、私も急いで食事をします。 食事が終わって時計を見ると、交代2分前。 いやはや、ギリギリでした。 というか、今度から食事は購入してから行きましょう。 失敗しました。 |
・疲労のピーク:足が、足がぁ〜 |
午後4時過ぎ、ラスト1時間を切った頃には、既に足腰が悲鳴を上げています。 足腰だけでなく、意外と肩が凝るんですね、これ。 手を後ろに組んだ状態でずっと立っているからでしょうか。 とは言え、一時間以上も並んでプレイしてくれる来場者の事を考えると、これくらいでヒーヒー言ってる場合ではありません。 もう一息です。 プレイが終了したお客様には真心を込めてお礼を言い、悲鳴を上げる足腰にはソッとストレッチを・・・ ふと自社ブースを見渡せば、あふれんばかりの人・人・人。 この混雑ぶりは嬉しい反面、もう少しアメニティを向上させねばいけないでしょう。 さすがに窮屈です。 |
・午後5時:戦い終わって・・・ |
展示終了となる午後5時がやってきました。 長かったようで、あっと言う間にも感じた8時間です。 |