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ゲーム業界息抜きコラム第三弾です。

・私が衝撃を受けたゲーム色々
ここでは、私が今までプレイしてきたゲームの中で、特に強烈な衝撃を受けたゲームをご紹介します。
衝撃と一口に言っても実に様々です。 さてさて、どんなゲームが登場するのか?

 
バトルフィールド1942     EA / Windows / FPS / 2002年 / 7980円(トリロジーの値段)

私はFPSが大好きでして、初代DOOMをはじめ、DOOMシリーズの各作品やマラソン、Duke、クエークやシリアスサムにアンリアルなど、多くのFPSをプレイしてきました。 
そんな中、2000年初等に発表された「バトルフィールド1942」には、興味は持ちながらもその後2年ほどプレイはしませんでした。
何故かと言いますと、戦車や航空機など、登場する多彩な乗り物がFPSとしてのゲームバランスに悪影響を与えないか凄く不安だったからです。 しかし、会社の同僚の勧めで2004年になってようやくプレイしました。
プレイしてみての感想ですが、今までにプレイしたFPSの中で間違いなくトップ5にランクされる面白さでした。


このゲームが面白いと感じる要因はたくさんありますが、まずはなんと言っても広大なマップと大人数による対戦の熱さでしょう。
最小のマップでも結構大きいですが、巨大なマップになると、本当に気が遠くなるほど広大です。 そんなマップを舞台に戦うのは最大64名ものプレイヤーです。 つまり最大で32人対32人の大乱戦になるわけですが、ただ人数が多いだけではありません。

ただ人数が多いだけでは面白くはなりません。 このバトルフィールド1942(以下BF1942)では、プレイヤーは5種類の兵種から選択でき、自分の好みや戦況に応じて自由に選択可能です。 強力無比なアサルトライフルを装備した突撃兵になって先陣を切るのも良し、バズーカを抱えた対戦車兵になってハンターキラーになるも良し。 ここまでなら他のFPSでも見かけますが、残りの3種類がまたユニークです。  救急セットを持った救護兵では、味方の体力を回復でき、スナイパーライフルを装備した偵察兵は狙撃はもちろん、双眼鏡で味方の砲兵に砲撃指示を出す事もできます。 さらに、工兵は対戦車地雷やTNT爆薬の設置や撤去が可能な他、味方の車両や艦船などの修理が可能です。
これらの兵種から選択したプレイヤーは、基本的には陣地や敵を求めて前線に赴くことになりますが、他の楽しみ方ができるのがこのゲームの特徴で、例えばひたすら味方兵士の治療や修理に徹したり、あるいはひたすら地雷や爆薬の設置に徹してトラップの鬼になるのも良し。 双眼鏡片手に偵察&砲撃指示に命を燃やすのもまたOKです。 なんだか「シムライフ」の戦場版とも言うべき楽しみ方の幅が広いのです。

これら歩兵に加えて、戦場には多くの兵器が登場します。 それはジープなどの軽車両から戦艦まで実に多彩です。
もちろんそれらの多彩な兵器を使ってゲームを楽しむ方法も、同じく多彩というわけでして、例えばひたすら戦艦や駆逐艦の砲から艦砲射撃をするのも良し、沿岸砲台や自走砲に籠もって支援射撃の鬼となるもまた良し(この時、偵察兵と組むとなお良し)。
はたまた戦車に乗り込んで騎兵隊になるも良し。 攻撃機や爆撃機に乗り込んで爆撃や雷撃に燃えるも良し。
さらにマニアックなプレイになると、対空砲に鎮座してひたすら対空射撃に人生を捧げるのも、また良し!

ここで感心したのは、例えば戦車や艦船では、主武装の主砲だけでなく、副砲や機銃なども搭載されており、自分もしくは他のプレイヤーがそこに行って射撃を行う事も可能なのです。 つまり一つの兵器に複数のプレイヤーが乗り込んで戦うの事も可能なのです。 爆撃機だったら、操縦と爆撃を担当するプレイヤー以外に、複数の銃座を担当する別のプレイヤーが必要です。(乗らなくてもOKですが)  このように、同じ兵器に乗り込んだ相棒と戦場を駆けめぐるのは最高に熱いです!
なお、登場する兵器は全て史実に基づいたものばかりでして、戦車や戦闘機一つとってみても、M4シャーマンやティーガー、零戦やマスタング、大和にフレッチャーなど、実に細かいです。 さらに、武装や装甲もリアルに再現されており、それぞれ攻撃力や防御力が細かく違います。 さらに言うと、戦車だったらキャタピラーやエンジンルームなどの装甲が弱いなど、部位によって防御力が細かく設定されています。 正面からバズーカを撃ち込んでも一撃では仕留められませんが、背後からエンジンルームを狙うと一撃で仕留められるという訳です。
歩兵の携行武器に関しても同様で、武器によって装弾数が細かく違うなど、実に凝っています。

さて、兵種や兵器が多彩なのは説明したとうりですが、マップに対する攻略方法もまた同様に多彩でして、これも好みやアイデア次第で色々な楽しみ方が可能です。 例えば、前線に赴いて敵と正面から対峙する以外にも、例えば航空機や高速のジープなどを使って前線を迂回して敵の背後を突いたり、特定の拠点を防御する事に徹したり、あるいは大胆にも敵の拠点に忍び込んで戦車や航空機を強奪する事も可能! ただし、敵の車両に乗っていると、たまに敵と勘違いされて味方から誤射されてしまう事もあります。 しかし、それもまた面白さの一つ!

さて、登場するマップは史実に基づいておこされたマップばかりですが、登場する陣営も日本・米国・ソ連・英国・イタリア・フランス・カナダ・ドイツなど、実に多彩です。 もちろん服装や装備品も各国の武装に準じた物なのですが、なんと喋る言葉もちゃんとそれぞれの言語なのです! これには参りました。(オプションで全て日本語にもできます)
ちゃんと「援軍を要請する〜」「工兵、来てくれ!」「衛生兵〜!」「撃てー!」などと喋ってくれるのです。 これは細かい!


さてさて、少々熱くなりすぎましたが、このゲームに衝撃を受けた理由は上記のような多彩なマップと兵器、圧倒的な自由度が可能とした多種多様で幅広い遊び方が可能な点や、多人数オンライン対戦システムや美しいグラフィック、優れたチームチャットシステムなど、挙げればきりがないですが、最も感心したのは既存のFPSユーザーだけでなく、フライトシミュレーターやタンクシミュレーターのファン、果てはミリタリーマニアなど、ゲームの内容だけでなく、取り込んでいるユーザーの幅も実に多彩だと言うことです。 事実、フライトシミュレーターマニアがアナログスティックを持ってきて、ひたすら航空機に乗り込んで楽しむという遊び方も可能なわけです。  この辺の絶妙さは我々も大いに参考にすべき所でしょう。

 
ウルティマアンダーワールド    ORIGIN,EA / DOS/V,PC98,PS / アクションRPG / 1992,1997年 / 5800円(PS版)
下で紹介しているネクロマンサーと並んで、私が好きなRPGベスト5に入るのが、この「ウルティマアンダーワールド」です。
私が最初にこのゲームをプレイしたのは、たしかPC98に移植されたバージョンで、元祖のDOS/Vでは二作目まで発売されていました。 その後プレステにも移植されたので、懐かしさの余りプレステ版もゲットした訳です。

このゲームは、最近のゲームで例えるならば「キングスフィールド」に近い雰囲気のゲームで、グラフィックデザインなどの第一印象は古き良き「洋ゲー」なのですが、いったんプレイしてみると、とにかく感動しました。
あらゆる事柄に対するリアルさと自由度が凄まじいのです。 例えば、主人公は冒険を続けるうちに疲れたり眠くなったりお腹がすいたりします。 また、手に持っているロウソクはそのうち消えてしまいます。 こうなったら食事をしたり睡眠を取るなりして対処しないといけません。 しかしながら、敵もリアルタイムに動き回っているので、部屋や通路の中央などで堂々と眠るような事をすると、寝込みを敵に襲われてしまう事もあります。 また、寝る前にはちゃんとロウソクやランタンの火を消さないと、起きてみたら燃え尽きていたなんて事もあります。 

また、行動に対する自由度も凄まじく高く、普通のRPGだったら、特定のフラグが立たないと先のエリアには絶対進めないし、鍵がかかった扉は何人たりとも通過することができません。 しかし、このゲームは最初からダンジョンの下層まで進むことができますし、NPCから何らかの依頼を受けてもそれをクリアしない状態でさらに先に進んで別の依頼を受けるというような「かけもち」も可能です。 さらに、鍵がかかった扉は迂回してもいいし、鍵を探してきてもいいし、ハンマーなどのような武器で何度も叩いて強引に開けてもOKです。(ただし、その際武器は損傷・損壊してしまう可能性があります) どうですか、この自由度!!!

また、ゲームスタート時に選べる職業や、レベルアップ時にどのスキルを許可するかなどが自分の判断で行えるので、毎回違った楽しみ方ができるのも魅力です。 スキルの中には武器やアイテムの修理能力や他のキャラとの交渉能力、また、隠し扉などの探索能力などに関する物もあり、攻撃等に関するオーソドックスなスキル以外を強化して楽しむのも、また面白いです。
なお、主人公の攻撃方法も実に多彩で、剣や斧などの接近専用の武器を鍛えてもいいし、弓やスリングなどの遠距離用武器、あるいは魔法メインでいってもOKです。 全てはあなたの望むままに・・・

広大なダンジョンには人間をはじめとした様々な種族が生活しているのですが、彼らとは普通に会話して情報を得たり依頼を受けたりする他に、話術を駆使してアイテム交換・売買を行ったりできます。 さらに、いきなり攻撃して倒すことも可能です。 見事倒すことが出来たら、相手の持っている武器やアイテム、金品などが回収できる訳ですが(人間やモンスターを倒すと、これらのアイテムが周囲に散らばります。 敵が持っているのは1種類のアイテムのみ、なんて事はありません)、仮に何かのグループに属するキャラを攻撃した場合、そのグループが一斉に敵対関係となるわけで、その後のゲームの進行に大きな影響を与えます。もっとも、それがまた楽しかったりもするわけですが。

登場から既に10年以上経過しているこのゲーム、今見るとグラフィックなどはさすがに最新のゲームには見劣りしますが、圧倒的な自由かつリアルなシステム(しかもそれがゲームとしての面白さに繋がっているのが良い)やリアルタイムに動き回る敵や味方の臨場感など、正直このゲームに匹敵するゲームは未だに無いような気がします。 DOS/V版は入手もプレイも難しいと思いますが、PS版だったら十分入手が可能だと思いますので、見かけたら是非プレイしてみてください。
 
邪聖剣ネクロマンサー     ハドソン / PCエンジン / RPG / 1987年 / 4500円

トップを飾るのはPCエンジン初期の名作超難度RPG「邪聖剣ネクロマンサー」です。
これは私にとってお気に入りRPGベスト5に入るタイトルですね。(他は初代女神転生やウルティマアンダーワールドなど)

衝撃を受けた理由も色々ありますが、なんと言っても当時一世を風靡していた「ドラクエ」「FF」等とは一線を画するゲームの世界観です。 ドラクエでは、伝統の音楽とロゴに彩られたタイトル画面がプレイヤーを迎えてくれて(「3」だけは例外だけど)、街の外に繰り出せば、これまた伝統の赤や青のかわいらしいスライムが出現します。  しかし、このネクロマンサーは、タイトル画面はおどろおどろしいギーガーっぽいデザインの女性が登場! しかも背後には骸骨というか火星人というか、これまた恐ろしいタコみたいな顔が並んでいるという内容!! こ、こわいぃー!!(この女性、ラスボスとかキーパーソンかと思ってたら、結局ここだけの登場でした・・・ これもコワいぃー!)

気を取り直して街の外に繰り出すと、敵が出現!!! そのデザインがまた凄い! カラフルな可愛らしいスライムの姿などどこにもなく、なんと眼球や内臓が飛び出たゾンビ(しかも超リアル)の群れが!! しかも動いている!!
頑張って倒したら「ブシャアァァー」と激しく血を吹き出して消えてゆきました。 コワイイィー!
さらに、街の近くの森をうろついていると、なんか「ゴン太くん」みたいな敵が出現! 強いよー! ゴン太くんはこんなに凶暴じゃないやい! なんか、こう、ドラクエみたいなタッチのゲームばかりやってきた私は相当衝撃を受けました。

等と当時の衝撃を文章で表現してみましたが、果たしてどれくらい伝わったでしょうか・・・・
森や海岸線、沼地など、敵と遭遇した場所によって、背景や出現する敵が細かく異なる点や、敵がアニメーションしている事(当時メガドラにあったPS2ほどではないですが)、超絶な難易度が面白い方向に作用していた点など、全てが衝撃的でした。
天空の城や隠し通路を発見した時も感動した物です。 当時は攻略に関する情報も乏しかったですからね。

ところで、マニュアルの表紙のデザインですが、「これって絶対ギーガーのパクりだよー」とか思っていたのですが、先日なにげにパッケージの裏を見たら「Package artwork / H.R.Giger」って書いてました。 パクりっつーか本人の公式作品じゃん!!
大変失礼いたしました。 m(_ _)m  しかし直々にパッケージデザインしてもらえるなんてうらやましいです。