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ここではちょっと一息入れて、番外編をお送りします。

仕事や就職活動に直接役に立つような内容ではありませんが、まあ息抜きにどうぞ。

・タイトル命名における流行を追う
ゲーム業界で働いていたり、あるいはその業界を注意深く観察していると、たまにある種の流行を見つけることがあります。 例えば、それはタイトルの付け方やゲーム内容や登場人物の設定であったりするわけですが、ここでは、そんな業界における流行を辿ってみました。

・タイトルの流行 : スピリッツ(スピリット)  流行時期 : 90年代初頭〜中期

タイトル的流行のトップバッターは「スピリッツ(スピリット)」です。
有名な「サムライスピリッツ」をはじめ、「魂斗羅スピリッツ」「斬2スピリッツ」「峠キング・ザ・スピリッツ」など、主にスーパーファミコン後期から32bitマシン前期においてみられました。 スピリッツ・・・イイ言葉じゃありませんか。 作り手も私生活をなげうってまさにスピリッツを込めて製作したでしょうので、遊ぶ側も魂を込めて遊びましょう。

・タイトルの流行 : MX  流行時期 : 2000年代初等

続いては「MX」ですね。 ゲームで言えば「スーパーロボット大戦MX」くらいしか見あたりませんが、ゲーム以外に視野を広げてみると、流行の元となったと思われる「GeForce2MX」をはじめ、マクロメディア社の「DreamWeaverMX」や「FlashMX」など、けっこうあります。 由来は何なのでしょうね?  なお、比較的最近の流行として「XP」がありますが(WindowsXP」や「AthlonXP」など)、ゲームのタイトルでは確認されていません。

・タイトルの流行 : リローデッド  流行時期 : 2000年代初頭

お次は「リローデッド」ですね。 言うまでもないですが、映画「マトリックスリローデッド」が元となっているのは間違いないです。 使用されているタイトルとしては「ゼノサーガエピソード1 リローデッド」などがあげられます。
まだ普及率(?)は低いですが、今後色々出てきそうな予感・・・・ 期待しましょう?

・タイトルの流行 : ディレクターズカット  流行時期 : 2000年代初頭
これも最近よく見かける「ディレクターズカット」です。 使用タイトルとしては「バイオハザード・ディレクターズカット」とか「スターオーシャン3ディレクターズカット」等ですね。 リローデッドよりは使用されているようです。
往年の名作がよりパワーアップして再登場するのは嬉しいことですね。 ただし、致命的なバグはディレクターズカットを出す以前にちゃんとチェックして発売してね。

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・使用されている技術・企画の流行を追う
続いて、使用されている技術に関する流行を追ってみました。  大抵の場合、ヒット作が使用していた技術を後続タイトルが使用したり、新ハードの登場で使用可能になった新機能をこぞって使用する、などのパターンです。
しかしながら、技術は凄くても面白さに繋がっていないという例が多いですが。 作り手の自己満足だけでない、総合的な完成度が求められるでしょう。

技術名 : とりあえず回転拡大縮小機能  流行時期 : スーファミ登場後

まずはなんといっても回転拡大縮小機能でしょう。 スーファミ登場によって手軽に使用可能になったこの機能は、考え得るありとあらゆるジャンルのゲームで使用されました。 使用する意味もないのに乱用しているゲームもかなりありましたが、なにはともあれ一つの時代を築いた(?)機能でした。

技術名 : とりあえずポリゴン  流行時期 : 32bitマシン登場後
プレステやサターンが登場した後、本格的に使用できるようになったポリゴン機能を活用したタイトルが多数登場しました。 が、しかし、中にはポリゴン化する必要もないような麻雀ゲームやアドベンチャーゲームまでポリゴン化されて登場してきました。 ポリゴンを使用して3Dでゲームの世界を構築するという事は、マシンにとって非常に負荷がかかる事であり、VRAMも少ない故にテクスチャも多くは使用できません。 結果として貧相なテクスチャとカクカクしてパカパカ出たり消えたりするポリゴンキャラが画面にあふれるという事も多々ありました。
無理矢理ポリゴン化するよりも、書き込まれた2Dグラフィックの方が良いのに、と思える事例もたくさんありましたね。 その事は、ポリゴン機能がより強化されたマシンが登場した現在に置いても言えることですが。

技術名 : とりあえずトゥーンシェーディング  流行時期 : 32bitマシン登場後
セガのジェットセットラジオ登場後、頻繁に登場したのがトゥーンシェーディングです。
メーカーによって呼称は異なりますが、内容は大体似たような感じです。
独特のタッチが表現できるのが最大の特徴ですが、それだけでは面白さに直結しないのも他の機能と同様ですね。

技術名 : とりあえず声優&アニメ  流行時期 : 32bitマシン登場後〜
流行というか既に一つのジャンル(?)として定着してしまった気もする「声優&アニメ」です。
この要素がゲームに本格的に組み込まれたのは、PCエンジンで登場した某恋愛シミュレーションだったような気がしますが、サターンやプレステなどのCD-ROMを標準メディアとして採用したゲームマシンが登場してからというもの、猛烈な勢いで採用するゲームが登場してきました。

例えば、これまでにも存在していたRPGやアドベンチャーゲームなどに声優による肉声やアニメーションムービーを活用するのは普通の流れです。 が、中にはゲーム本編がメインなのか、声優やアニメがメインなのか分からないようなタイトルや、どう考えても声優&アニメの方に開発費の多くを割いていると思われるタイトルも登場し、果ては声優さんを題材にしたゲームもあったような気もします。

声優やアニメをくっつければある程度の売り上げが見込める(強烈な固定ファンがいるようなので)のも事実でしょうが、そのある程度の売り上げをギャラで持って行かれてしまい、結局のところビジネスとしてはどうだったんだというような事態になったり、声優やアニメに力は入っているが肝心のゲームそのものが目も当てられない完成度という例も多々あったようです。
まさしく「本末転倒」な事態という訳ですね。
 

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・ゲームの黒幕の流行を追う
テトリスみたいな一部のパズルゲームなどを除き、ほぼ全てのゲームには黒幕、分かりやすく言えばボス(または組織)が居ます。  このボスにも、やはり流行があるようです。 では、その一例を見てみましょう。

流行のボス : 織田信長
戦国武将の中で、おそらく最も有名な織田信長。 映画・ドラマ・漫画・アニメなど、数限りないメディアで登場する超・有名人です。
っていうか、知らない人は居ないでしょう!
しかし! ゲームというメディアにおいては、彼はなぜか悪役、しかも黒幕として登場する確率が極めて高いです。
彼が主人公のゲームって何かありましたっけ? ・・・「信長の野望」くらい? 随分シリーズ化されていますが、いつになったらその野望は達成されるのでしょうか?

・・・話を元に戻しましょう。  その信長さんですが、様々なゲームで復活したり転成したりしていますが、ことごとく悪役です。
たまには善玉の役を与えてはどうでしょうか? 近い将来、蘇生技術が確立されて信長が復活した時、彼が悪役として描かれているゲームを見て憤慨し、訴訟問題に発展しなければ良いのですが。
 
流行のボス : エイリアン
ご存じエイリアンさんです。 「エイリアントリロジー」のように、原作となっている映画などで元々エイリアンが元凶だった場合はともかく、そうでないゲームにおいても、黒幕として度々エイリアンが登場しています。
その代表作はやっぱり「魂斗羅」シリーズでしょう。 特に初代はそうですが、なんとなく映画「プレデター」の影響を受けているような気がします。 エイリアンの中にも善人(?)はいるかもしれないので、たまには善人(?)として登場してもいいと思うのですが。

 
流行のボス : 脳みそ
これに至っては人でもなければ生物でもない、ただの臓器の一部です。(笑)
なぜその脳みそ単体で意志や組織を持って悪事を働くのかは全く持って不明です。 制作者に聞いてください。(笑)
代表作はやはり「魂斗羅」シリーズや「サラマンダ」「グラディウス」シリーズですね。
「魂斗羅」に至っては、「エイリアン」+「脳みそ」というタッグプレイです。