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ゲーム業界息抜きコラム第二弾です。
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・ゲーム化された有名人いろいろ |
ゲームの主人公となるのは何もオリジナルのキャラクターだけではありません。 映画や小説、アニメや漫画の主人公達はもちろん、時にはあっと驚くような実在の人物がゲーム化されている事もあります。
では、そんな人物達をご紹介しましょう・・・・
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ミハイル・セルゲイビッチ・ゴルバチョフ(Mikhail Sergeyevich
Gorbachev) 旧ソ連邦書記長 |
トップを飾るのは、旧ソ連最後の書記長であるゴルバチョフ書記長。 ペレストロイカを押し進め、「ゴルビー」の名で親しまれた事もあり、我々西側諸国の一般人に最も知られた旧ソ連の指導者とも言えるでしょう。
そんなゴルビーもしっかりゲーム化されています。 具体的には「がんばれゴルビー」「ゴルビーのパイプライン大作戦」という2本のゲームです。 メディアは前者がゲームギア、後者がファミコンです。
内容はと言うと、「がんばれゴルビー」は我らがゴルビーが工場で次々とコンベア上を流れてくる製品をあれこれ仕分けして消費者に届けるという内容で、時々流れてくる毒薬などに注意しろ! というような内容です。
・・・なんで毒薬が流れてくるのかという事にツッコミを入れたくなるのはやまやまですが、それ以前に総書記自ら工場で肉体労働をする事にツッコミを入れるべきでしょうか。
「ゴルビーのパイプライン大作戦」の方は、日ソ友好の証として東京-モスクワ間をパイプラインで結ぶという壮大なプロジェクトを達成するために、なぜかテトリスっぽいパズルゲームをクリアしていくというものです。
さっきの「がんばれゴルビー」もそうですが、やはり最高責任者自ら現場で働くのが良いのでしょうか? かの本田宗一郎氏も社長就任後も現場で汗と油にまみれて働いていたそうですし。
追加・・・ そう言えば、かつて大人気を博した格闘ゲーム「ストリートファイター2」にも、ザンギエフのエンディングに彼は登場していましたね。 最初友人から聞いたときは冗談かと思っていたのですが、頑張ってザンギエフでクリアしてみたら(本当に苦労した・・・)、冗談抜きに彼が登場し、しかも一緒にコサックダンスを踊るという、およそ理解に苦しむ内容でしたが、今思うとよく冷戦時代にあんな演出入れたなぁと感心(?)する訳であります。
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フィデル・カストロ・ルス(Fidel Castro Ruz) キューバ閣僚評議会議長/首相 |
お次はキューバのカストロ議長です。 ゴルビーに比べればはるかにマニアックな印象ですが、現職という事もあり、世界史や社会情勢に詳しい人にとっては有名人ですね。
そのカストロ議長が大活躍するのがSNKからファミコンで発売された「ゲバラ」というゲームです。
ジャンルは「戦場のオオカミ」に代表されるアクションシューティングゲームで、タイトルにもなっている「ゲバラ」とは、カストロと共にキューバ革命の中心的役割を担ったチェ・ゲバラ(Guevara
Lynch, Ernesto Che)の事で、タイトルからも分かるように、このゲームの主人公になっています。 ゲーム開始時に表示されるCGによると「こち亀」の両津勘吉にそっくりです。
それはともかく、ゲームの内容はまさにキューバ革命のまっただ中から始まり、ゲバラとカストロは協力してバティスタ政権に立ち向かう・・・というような感じです。
このゲームはとにかくド派手な演出が見物であり、中でもボスの断末魔の大爆発はファミコンのスプライト処理能力の限界を遙かに超越した凄まじさを見せてくれます。 ポケ○ンも真っ青なくらいに激しく点滅するので大変です。
また、
所々に捕らわれている捕虜がいるのですが、助けても助けなくてもゲーム進行に全く問題がない上に、助けると1000点、誤って殺害してしまうと-500点となっているますが、そもそもゲーム中には得点が全く表示されず、ゲームオーバーになった時に初めて得点が表示されるという驚きの新世代システムを搭載しています。
また、ラスボスよりキャラが立っている謎のスキンヘッド兄弟(?)や、キャタピラーの限界を超えた動きをする敵戦車、街を開放しているのか破壊しているのか分からない主人公達の大活躍など、見所満載です。 私は永久保存として未だに遊んでいますが、ここまで熱いゲームにはそうお目にかかれないでしょう。
話を元に戻しますが、たぶん・・というか絶対、カストロ議長はまさか日本でゲーム化されているなどとは思っていないでしょう。
誰か教えてやってください。
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