2013年10月の研究開発記録&雑記帳>
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10月17日(木)「南部鉄瓶」
先日合羽橋の道具屋筋の祭りに行ってきた。
人出も多く結構大掛かりなイベントだった。
道具屋を色々見てゆっくり巡るのは楽しいものだ。
子供は早々に飽きてしまったので休憩を兼ねて氷を食べさせて待たせることに。
今回の目的は切れ味の良い包丁と湯を沸かす道具だ。
包丁は道具屋街の中心の交差点近くに何軒か店が集まっている。
色々手にとって見せてもらい鋼の牛刀を一本購入した。
同時に砥石もだ。
ステンレスの包丁は錆びたりしないが若干切れ味が悪い。
研いである鋼の包丁は肉や魚を切る時に力をほとんど入れなくても
滑らかに走らせることができる。
その代わり手入れをしないとあっという間に錆びてしまう。
最近コストコ等で大き目の塊の肉を切る機会が増えたので
筋を簡単に切れる包丁が欲しかったのだ。
次は湯沸し。
普段コーヒーを飲むのにコーヒーメーカーを使うのだが
山の水を汲んできてコーヒーを淹れるようになってから
手で淹れた方が美味しいのではないかと考えるようになった。
うちにステンレスのヤカンはあるのだがどうも味気ない。
そこで前々から気になっていた南部鉄瓶を探すことにしたのだ。
何軒か廻ってみて鉄瓶の種類や用途や価格がだんだん分かってきた。
大きく分けてメジャーな急須タイプ形状とヤカンタイプの形状があるようだ。
欲しいのはヤカンだがこのタイプは基本的に非常に重量があり
尚且つ取っ手が固定されているのが普通のようで
手で持ってゆっくりコーヒーを淹れるのは結構重労働と感じた。
急須タイプは小さめで且つ取っ手も曲がるのが使いやすそうだ。
しかし基本的にお茶を淹れる道具なので容量が小さめのが多く
コーヒーを4人分淹れようと思ったらちと厳しい。
しかも最近の流行は外人に向けた仕様のようで
鉄瓶の中がホーローで仕上げてあり錆びないのだという。
だがこれでは鉄分の摂取には全く向いていない。
簡単に見つかると思っていたが色々探ってみると
結構奥が深いことが分かってきた。
それでもあきらめずに探してついに自分の用途にぴったりの鉄瓶が見つかった。
気が付くと背中のリュックサックはずっしり重かったが
高揚感の方が上だったので家まで気分洋々だった。
早速鉄瓶でお湯を沸かすことに。
最初は鉄瓶中に塗ってある漆のにおいを飛ばすように何回か湯を沸かし捨て
4回目に実際にコーヒーを淹れてみることに。
鉄瓶から注ぎ出る湯はなんとなくとろっと柔らかいような
引っ掛かりが無いような感じがする。
無論気のせいかもしれないが。
それでも手間暇を掛けて淹れたコーヒーはいつもより美味しく感じた。
後はゆっくり鉄瓶を育てて行きたいと思う。
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