No。089
2001年を振り返る(1)
2001.12.24
よく考えたら、今年の元旦から、このコラムを復活させて、もうすぐ1年…。
この1年のご愛読に対し、深く感謝申し上げます。<(_
_)>
というよりも…、ふぅ、よく続いたもんだ。
このコラムを、メルマガで読んでいただいている方が、約500名。
HPのカウントが、週に150くらいしか上がっていきませんから、週あたり600名くらいの読者数という感じでしょうか?
1万を超える読者を誇る人気メルマガには負けますが、それでもこれだけの数の方に読んでいただけて、本当にありがたいこと。
感謝しております。<(_ _)><(_ _)>
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結構孤独なんですよ、書いていて。
実は、あんまりメールをいただくこともなく…。
うーん、例えば、誰もいない都会の夜に、黙々と作業をしている感じ?
絶海の孤島で、ネットだけは、世界中とつながっている感じ?
「東京マーケティングタウン」と名付けていながら、そこにいるのは私一人…。
だから、たまに読者アンケートや、メールをいただいたりすると、ものすご〜く嬉しかったり。
いやホント。
このままじゃ寂しいので、もう少し皆さんと、コミュニケーションできるような感じにもしたいと思ったりもします。
そもそも、HPを作ったときに、BBSや、それこそチャットなどを設置して、盛り上がるのもいいかな〜、と思っていたんですよ…。
何しろ構想は壮大でしたから。(^-^;)
例えば、「マーケティング的裁判所」。
これは、怪しげな商品開発について、私が裁判長になって、HPを訪問した方々が陪審員となって、評決を下すというもの。
で、この「裁判所」の前に、ちょっと怪しげなネタは、「マーケティング的警察署」と「マーケティング的検察庁」に逮捕・告発されたりとか…。
来年は、もう少し双方向的にするかな…。
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で、今年1年書いてきまして、改めて前のネタを読み返してみると、我ながらかなり笑っちゃうところもあったり。(^-^;)
ハハハ、ネタの仕込みの濃淡が、やはりバレますな。
「Mの黙示録」はまだしも、「ひざくりげ」や「イカ面」なんていう猥雑な番組を取り上げてちゃイカンすね。
反省します(少しだけ)。
ということで、この1年のネタを振り返ってみて、その時々に書いたことは間違っていなかったのか、2回にわたって、検証してみたいと思います。
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まず、「毎日骨太MBP」について。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/046.htm
日経トレンディのヒット商品番付では、なんと「第7位」。
「毎日骨太MBP」を「ヒット商品」ということに、私は物凄く抵抗感があります。
売上は、ブランド全体で、300億円に達するらしい。これは凄い数字ですよ。
でも、「事件前」に、乳飲料市場で、40%あった雪印のシェアが、再度トップになったとはいえ、「30%台半ば」(日経トレンディ2001.12月号)。
仮に、これが、「以前のシェアを超えた」というなら、MBPがヒット商品でもかまいません。
シェア下がったままじゃん。それでヒット商品?(--#)
確かに、あのような事件の後に、発売した商品としては健闘したといってよいでしょう。
会社が(マジで)倒産してもおかしくない状況を救ったのですから。
ただ単に、「新商品」として発売されて、それが「売れた」から、ヒット商品。
これは、雪印が間違っているのではなく、日経トレンディの選出方法がおかしいですね。
このような誤った価値観で、「ヒット商品番付」を作らないで欲しいです。
ということで、毎日骨太MBPのブランドとしての行く末は、もう少し見守りたいと思います。
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今年の、ある意味の最大のヒット商品は、「小泉純一郎」だと思うんですよね。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/048.htm
こちらは、日経トレンディでは、第14位でした。なぜ?
メルマガ読者が100万人を超え、国会審議の視聴率が異例の数字。
どうしてこれで、せめてベスト10に入らないのでしょう?
経済効果としては、小さかったということかな?
まあ、写真集とか、携帯ストラップとか、孝太郎とか、そんなのはどうでもいいんですけど、それにしても、結局何もしてないんですね小泉さん。
もうそろそろ国民としても気付かなければいけないと思いますが…。
でも、何もできていないのは、田中真紀子のせい?
うーん、私もさすがに、彼女にはアキれました…。
もうちょっと、マシかと思ったんだけどなぁ〜。
たしかに、相変わらず外務省はアホだと思いますけど、あそこまでの人徳のなさを見ると、ちょっとねぇ…。
すみません、「カリスマ」は撤回します。<(_
_)>
政治家としての素材はいいと思うんですけど、所詮は、目白の闇将軍(懐かしー!)のお嬢様だったという感じでしょうか。
でも、石原ジュニアも、どうやら腰抜けで、じゃあ誰がやるんでしょう…?
ホント日本の将来を考えると、特に政治から考えると、ドンヨリしてきますなぁ。
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「マッピングは限界」なんてことも書いてます。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/052.htm
これは、何も今年始まった問題でもないと思うのですが、ヒット商品ランクを見ても、やっぱりそう思いますね。
USJはヒットした、TDSもヒットした、でも、(うちの近所の)向ヶ丘遊園は閉園となった。
HONDAの「フィット」はヒットしたけど、日産のクルマはどうしたんだっけ?
「千と千尋」は大ヒットしたけど、「ファイナルファンタジーの映画」はコケた。
売れるものは、やたらと売れて、売れないものは全く売れない。
こんな環境で、「ヒット商品」はどうしたら生まれるのか?
いや、もしかしたら、かつてよりもヒット商品は、「生みやすい」ような気もします。
だって、「ハマれば、やたらとハマる」んだから。
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DDIポケットのエッジ。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/053.htm
あのコラムを書いて、数ヶ月して、結局「つなぎっぱ」に変えてしまいました。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/079.htm
さらに2ヶ月ほど経ってみてですな、ははは「完全に32kに慣れてます」。
いや〜、人間の慣れが素晴らしいのか、私の順応性が高いのか、よく分かりませんが、重たいメールを読み込む時の「遅さ加減」も、すっかりタイミングが計れるようになって、もう怒りも生じません。
いかんな〜、こんなことだから、政治に対する不満も、すぐに忘れてしまうんですね。
「最先端機器」を開発するのもいいんですけど、人間はそんなに急進展しなくてもいいということでしょうか。
ゆっくり進みたいという人もいることを理解しておかないといけませんね、マーケティングでは。
それにしても、携帯・PHS業界は、最近どうなってるんでしたっけ?
たしか、今日の新聞には、NTTコムが、高速無線LANを展開するとあった。
これが増えてくるのなら、えらく便利になりますな。
FOMAの評判はどうなのでしょう?
まだ早過ぎ? うん、そんな感じでしょうか。
色々トラブルもあったりして、消費者としては、ちょっと手を出しにくい。
流行るといっても、来年の秋以降という感じでしょうか。
もう一つの不安材料は、宇多田ヒカルが、松本明子に似てきてしまったこと?
で、こういう中、KDDIはどうしてくれるんでしょうか、この32kを。
早いところ、128kにしてくださいよ〜。
でないと、自分のHPを見てても、たまにダウンするんだから。
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えー、「忘年特大号その1」の最後に、ちょっとだけ自慢…。
2月12日のコラムで、こんな生意気なことを書いてます。
http://www.horae.dti.ne.jp/~tmt/column/039.htm
"私が思うに、「真面目なコーラスができる男4人グループ」を結成させたら、絶対に流行ると思うんですけど。"
今年ブレイクしたグループに「ゴスペラーズ」がいます。
コレ書いた時は、ホントそんなヤツがいること知らなかったんです。
その証拠に、3月5日のコラムで、「Mの黙示録」でゴスペラーズが取り上げられたことを書いていて、「オレのパクリか?」みたいなことを書いてます。(^-^;)
うん、たまにはこういう予言的なものもやっとくと面白いな。
あ〜、そうやっていて、ボツった企画があったんだ。
(次回へつづく・・・)