No。079
つなぎ放題その後
2001.10.15
by Y.Tomizawa

先週来使っております「AirHのつなぎ放題コース」ですが…。
この前のコラムでも「遅い」と書きましたが、いや〜遅すぎ。
で、それによる弊害を自分なりに検証してみました。

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まずですね「インターネットを見なくなりました」。(^-^;)
なにしろ、「ネットサーフィンなどとんでもない」(先週談)という遅さですので、あちこちのサイトを見ても、イライラ感は募るばかり。
具体的な遅さを申しますと、MyYAHOOですら、「スパッ」と開けません。
全部表示するのに、50秒といったところでしょうか?
うん、30秒ではありませんが、1分ではないといったところ。
でも今や、「ADSLだ〜」「高速接続だ〜」で、CMではカメも全速で走っているというのに、こいつは「ウサギが居眠りしたくなる」くらいの遅さです。

CNNの映像。右の黒い画面は、空爆の映像でっせ〜。こうなると、何となく「最新ニュースを知りたいな」と思った時に、TVをつけてしまうんですね。
今までだったら、「YAHOOでも見るか…」だったのが。
まあ最新ニュースを知りたいといっても、「テロ系の最新情報はどうなったんや」という程度で、結局、CS放送でCNNを見たりする程度なんですけど。

こういうわけで、改めて「低速接続の弊害」を実感しているわけです。
こんな環境でネットをやっていたら、とてもとても「インターネットが当たり前の世界になる」なんて、絶対に思いません。(-_-メ)
むしろ、「やっぱテレビの方が、早くてエエなあ〜」みたいに思ったりして…。
私が今置かれているネット環境は、「機器的」には最先端をいっていると思いますが、「接続環境的」には、最後方に置かれてしまった感が否めません。

何とかしてくれDDIポケット!
トヨエツのCMは面白いと思うから、1日も早く128kで常時接続定額制にしてくれ!

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でも、低速接続は、何も悪いことばかりではなく、いいこともあったりしました。
というのも、「ネットにつなぐのが面倒くさい」という気持ちが、私をパソコンから遠ざけ、今日は子供に、つい「遊びに行こうか」などと言ってしまったりして…。(^○^;)
いつもなら、競馬やら、競輪やら、競艇やらの研究に没頭する時間に。

「ゴルフウィドウ」などという言葉がありましたが、「ネットウィドウ」という言葉はあったのでしょうか?
ええ、私はパソコンに触る時間が減ったことから、「もしかしたらそうだったのかな〜」などと思ってしまいました。

これ、でも高速接続が当たり前の時代になると、より一層「個人の世界」が深まってしまうんでしょうか?
ネットや携帯の発展は、遠距離の人とのコミュニケーション量を解消することには多大な貢献をしているでしょう。
でも、身近なコミュニケーションにはどうなのでしょうか?

例えば、携帯のメールは、若者世代のFace to Faceのコミュニケーション能力の成長を阻害する一方で、「父親と娘がメールする」などの新しい(?)コミュニケーションも産んでいるようです。
ネットの高速接続によって、どのようなコミュニケーションが廃れ、どのようなコミュニケーションが発生するのでしょうか?

ネット上に、「家族の掲示板」みたいなのを、どこの家庭でも置くようになって、「ママは今日PTAで遅いです ママ」とか、「今日は取引先と飲み会で遅くなる。メシはいらないが風呂は頼む byパパ」みたいなことが書き込まれるようになるのかな…。
うーん、そうすると、どこか「逃げも隠れもできないような感じ」がして、便利なような、かえって面倒くさいような。
差し引きすると「便利になった」ということになるのでしょうが、いずれにしても、アナログ的(?)コミュニケーションが減ってしまうということだけは確かなのでしょう。
でも、それも寂しいよな〜、やっぱり…。

などと、DDIの低速接続のおかげで、こんなことまで妄想してしまったのでした。