No。088
CMつれづれ01年冬
2001.12.17
新しいCMの中で、いくつか気になるのが出てきました。
ひとつめは、「な〜んのアニメのCM?」かと思ったら、「苗場スキー場」。
首都圏エリアだけなのでしょうかオンエアは。
そうだったら、話が通じにくくてすみません。<(_
_)>
でも、「スキー場」のCMというのも、久々に画期的だな〜と思って。
ちなみにHPはこちら(↓)。
http://www.princehotels.co.jp/ski/news2.html
人工スキー場の「ザウス」(千葉県船橋市)のCMは、たしかあった。
テレビ神奈川などのUHFで、富士山近辺のせこいスキー場のCMも見たことがあった。
でも、どちらも「本格的なスキー場」ではなかった。
今回のCMは、「ドラゴンドラ」というゴンドラ(ロープウェイ)が、同じ西武系列の「田代」各スキー場とつながったというCM。
「田代スキー場」は、同じ西武系の「みつまた」「かぐら」ともつながっているので、これで(画期的な)「超広域なスキーリゾートエリアができたよ〜」ということ。
西武(というより国土計画?)が力を入れているんでしょう。
アニメが、いかにもそれっぽく作られていますが、何といっても注目は「YUMING」の歌。
「恋人はサンタクロース」を安易に使わなかったところは、エライっすね。(^-^;)
こっちの歌の方が、我々30代には相当響くと思うんですけど。
でも、あの映画(「私を映画に連れてって」)は、「志賀高原」の話だったはずですから、西武が嫌ったのでしょうか。
う〜ん、でも何か、スキーに行きたくなってきた…。
簡単な作りのCMだけど、(私のような)元スキーヤーの心は動かせているのでは?
スキーの楽しさをモチーフにしたCMって、あまりないから、たまに見ると盛り上がってくるんですよね。
かつての「スキーナウ」をテレビで見ているだけで、気分はもうスキー場に行った気分になっていたように。
(「スキーナウ」をご存じない方は、↓をご覧ください)
http://www.skinet.co.jp/sg/video/v-skinow.html
でも、苗場には行こうとは思わないっすけどね。(^-^;)
だって、我が家からだと関越自動車道は乗りにくいし…。
しかも苗場は混んでいるという印象があるから…。
イヤだ、あんなゴミゴミしたところで滑るの。
もっというと、オーナー氏が、ビジネスマンとしてあんまり好きではないし…。
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大正製薬の「ゼナ」が、所ジョージから、真田広之にタレント変更。
http://www.taisho.co.jp/outline/rls/htm/102501s-j.htm
これどうなんでしょうね〜。
大正製薬のHPによれば、起用のポイントが…
(1) ターゲット層に対する幅広い知名度
(2) 定評ある幅広い演技力で、商品を強力にアピール
(※大正製薬HPより引用)
ということですが、いかんせん前任がCMキングの所ジョージですから、どこまで真田広之カラーを出していけるのか。
不思議なもので、真田のゼナを見ていても、あのパッケージを突き破って出てくる所ジョージの姿を、心のどこかで想像しているんです(違います?)。
所ジョージは、ちょっと考えただけでも、「宝くじ」「ブリヂストンタイヤ」などなど、「印象に残らされてしまうCM」が多い。
彼のすごいのは、「一発CM」がないこと。
単に、ある期間だけ流すようなCMじゃなくて、いってみれば「定番系商品・サービス」のCMを、しかも明確に他のタレントとは差別化しつつ、商品もきちんと訴求していること。
どうしてなんだろう?
これたぶん、「顔の特徴(≒インパクト)」だけではなく、「声質のよさ」もあると思うんです。
あの声で、「プロバイダはビッグロォーブゥー(BIGLOBE)」っていわれると、「おぉそうか、ビッグローブはNEC」かって思いますからね、なぜか。
滑舌がよいとかいう単純なことではなく、印象に残る声質。
そういうのがあるのではないでしょうか。
ということを考えると、真田広之は、所ジョージには負けてしまうんですよ。
キミはやっぱ、「ぜん、ぜんっ」(サントリー膳)とやっている方が似合うよ。
帝王リポビタンDの座を、どこまでおびやかすことができるのか。
正直、今のCMじゃ、ちょっと厳しいぞ、もっともっと、も〜っとハジけなきゃ。
だいたい、キミの演技力は、CMではあまり意味がないと思うんだけど、ね。
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サントリーBOSSとスカイパーフェクTVなど、一連の「コラボレーションCM」。
いわずと知れた「タグボート」の作品ですが、皆さんは、どう思いますか?
CHEMISTRYの新譜もあったけど、ちょっと一瞬すぎて、ちょっともったいなかった感じ。
KDDIは、GPSケータイの宣伝に使ってますが、KDDIのCMは、もともと永瀬カラーが強かった気がするから、「相乗効果」という感じは少ない。
結局、BOSSとスカパーが、トクしているような気がします。
1+1で効果は2以上、経費は2未満であることが期待される。
うん、正直いって、「タグボート」の実力なら、問題なくできる(できている?)でしょう。
で、注目すべきは、さっきの「ゼナ」じゃないけど、「来年以降」にどういう効果を残すのかということ。
このコラボ企画が、いつまで続くのか分かりませんが、仮にこれが終わったときに、どういう「残存効果」があるのかに注目したいです。
現時点は、誰でも(特に業界関係者は)「意識して見る」だろうから、相乗効果は期待できる。
でも、残存効果が、どのようになるのかは問題だと思うんです。
「ゼナ」が、所ジョージの残存効果に、(おそらくこれから)苦しむのと同じように、このコラボ企画が終わった後の、「物足りなさ」が出やしないか。
そういう点で注目できると思います。
でも、タグボートは、残存効果のことまで考えているのでしょうか?
そんなゆとりはないのかな〜。
もし考えていたら、本当にオソロシイこっちゃ。
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それにしても、DAKARAの新しいバージョンも、面白いっす。