第43話「瞳に映る輝き」
最終回・・・・です。放送開始から、この作品にのめり込めばのめり込むほど迎えるのが恐かった最終回・・・。打切り騒動もありました。「3月いっぱいまで観れると思っていたのに・・・」といった悔しさ、もったいなさ、寂しさに打ちのめされた時もありました。(いや、今でもその思いはあるんですが・・)それでも、スタッフは魅せてくれました。
それでは綴ってみましょうか、すすっと・・ね!!☆
42話ラストで星の子たちの心に触れついに決断したコメットさん☆。
「すすっと帰ります☆」
冒頭で明るく話すコメットさん☆。全てを吹っ切り笑顔をみせてるかに見えますが・・。
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「お父さま、お母さま、長い間お世話になりました。私みたいな我ままな娘をいままで育ててくれてありがとう・・」・
風岡家夫妻にまるで嫁に行く娘のように挨拶をするメテオさん。
メテオさんにとっては、たった10ヶ月でも「長い間お世話になった」と言わしめるものをこの夫妻には感じているのでしょう・・・。そしてその10ヶ月は文字通り自分を「育ててくれた」10ヶ月だったのだと・・・そういう思いなのでしょう・・。
「ほんっっっっっっっとうに我ままでしたから」
普通に横にちょこんと座って突っ込みを入れるムーク(笑)あれ、隠れんでいいのか?もう、実はバレバレなんだ・・とか?この後映る風岡夫妻の引きつり笑いはどうみてもこの掛け合い漫才が見えてるようですが?(笑)
「ああ、今まで私たちの娘でいてくれてありがとう」
潤む瞳、顔を伏せるもついにぽろぽろこぼれる涙・・・・・
「うわぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっっ!!!!」
夫妻に飛び込んでいくメテオさんが・・・あの「メテオさんの涙」同様、本当の素の、まだまだ子どもの部分がよく出ていて・・・・涙・・・T−T −−−−−−−−−−−−−−−−−−
「大丈夫だよ」「ちょっと帰るだけだもんねー」 「えっ・・!?」
「コメットさん☆すぐ戻ってくるよ」「コメットさん☆は居なくならないもんね」
玄関先で押し付けるようにしがみつく2人(剛くんと寧々ちゃん)・・・その表情は見えないけれど・・・。コメットさん☆が今のこの自分たちの世界から消えてしまうことなんて・・・そんなことはありえない!!そういった想いがこの2人にはあるのでしょう・・。「これっきりなんて言わないよね、いや、言わせない!!」子どもだからこその脅迫にも近いとっても切ない嘆願・・・だから・・・2人はこの時の顔をコメットさん☆には見せません(視聴者にも)見せられないし、見られたくないのです・・・・。
この時、押し込められてコメットさん☆の困った表情にちょうど庇の影が落ちて苦悩している感じを表現している演出が・・・すごく見事。
恋力を用いてみんなへのお別れ(この手法も収穫祭の時実施済ですね☆)。
「みんな・・・今までありがとう・・・。お別れするのはとても寂しいけど・・・
悲しくて辛いけど・・・・でも・・・。みんながくれた輝きがあるから、胸、
とっても温かいよ。」 「みんな・・・元気で・・・・」
「とても寂しいけど」で済まず、その後に「悲しくて辛いけど・・・」が加わってるのがホントに辛いんだろうな・・・というのがとても伝わってきます・・。
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風岡家夫妻に見送られ門の前に出てくるメテオさん・・・。
「ここでいいわったら、いいわ・・・」
「ははは、これ以上泣いたらミイラになっちゃうねぇ」
再び抱き合う3人・・・幸治郎さん、こっちがミイラになっちゃいそうです。T−T
笑って、と言われ最後にぐっと涙をこらえ2人のために笑顔をみせるメテオさん・・・。本当に強くてやさしい娘です・・・★★★。
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「どうする・・・お土産?」「何かあげたいんだろ、コメットさん☆に・・・」
居間に集まってるちょっと寂しげな藤吉家ファミリー。このシーンの、大きな窓を背景に逆光で向き合って座っているレイアウトが・・・すごくよく雰囲気を表現してて・・。
「このままでいいわよ、いつでも戻ってきていいんだから・・・」
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「ここでもいろいろあったわね・・・」
海岸線を歩くメテオさん・・・。トランク姿が似合いすぎです★(来る時は手ぶらでしたがその中身は・・・?きっと・・・)
で、伸也君とパニっ君とのお別れシーン。
この詰められてしまった展開の中で、まぁ、今瞬との別れ描写はあるだろうけど、でもこの2人とは?と42話が終わった段階で少々不安を感じていました。時間の都合でこのまま何もなしで終わってしまうのではないかと・・・・?
いつもこんな不安を感じた時、この作品は裏切ってくれます、もちろん、よい方に☆
「鍛えたんですっ」うれしげに話す伸也君にやさしく微笑んで言葉を返すメテオさん。
いろいろ言ったけど、ホントは彼に対しても心のどこかでは感謝の気持ちがあったのでは・・?と深読みしてみたりします。最初の頃、コメットさん☆ばかりが受け入れられ面白くないっと嫉妬と寂しさを感じていたメテオさんにとって初めて(自ら)自分に好意を寄せてくれた相手なんだ・・・ということが実はちょっぴりうれしかった部分も絶対あったんじゃないかな・・・と。だから彼に対しても本心での「忘れないわ」が言えたんじゃないかな・・・と。
そして「への6号」ことパニっ君。
記憶を消そうとバトンをかざすメテオさん。その前に一言問います。
「への6号・・・・・楽しかった?」「はいっ、とってもっ!!(泣声)」
「じゃぁ、いい想い出になさい・・・(微笑)」
以前の感想で「ラバボー誘拐事件」後は、謝ったんだしパニっ君への星力を解いて解放してあげるべきでは・・?っぽいことを書いたことがありました。でも・・・・違ったんですね。パニっ君はメテオさんの諜報部員として活動することを自ら楽しんでいたのですね!!風岡夫妻への星力と同じ。きっと、ホントはもうとっくに星力での効力なんて切れていたのかもしれません。でも彼がそうし続けたいと願っていたのでいつの間にか彼自身の意志で「への6号」を全うしていたのかも・・・。
そして彼が選ばれたことも、そうしたスパイごっこ的な「遊び」を望んでいたという、またそういうことを命じて「一緒になって遊んで?くれる人」の存在を望んでいたという、これもまた実は星の導きだったのかも・・・・と。
この展開が自分にとって、とっても衝撃的で感動的で(目からウロコ的で)・・・・このシーンがとってもとっても大好きです★ 記憶を結局消さなかったメテオさんのやさしさとか・・・ああ・・・カッコいいです、メテオさん★最後は完全に吹っ切ってのウインク、
「それじゃあっ!!」
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藤吉家ガレージ前で「お土産」を渡すママ、剛くんと寧々ちゃん。
「コメットさん☆・・・」「帰っちゃうって本当ですか・・・?」
あらわれるみんな。 「みんな来てくれちゃった・・・。」
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一方で苦悩のラバボー。ラバピョンに諭され、スピカさんに頼まれ・・・・・
「うれしいボ〜〜〜〜〜〜〜〜T−T」 ここの立ちすくんで瞳を潤ませその後涙がこぼれ出すシーン、すぐ後に漫画チックな表現になるんですがここだけ表情の変化がリアルに描かれていて気持ちが伝わってきます・・・。
<BGM:胸に住むひと が流れ始める・・・・・・>
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「帰りたくなくなっちゃう・・・」
ずっと我慢してきた・・・・今回の件に限らず、藤吉家の中でもそれはお世話になってる身だから多少なりとも押さえていた部分はあるハズ。でも・・・・・・・感情が止められない、もう、押さえられない・・・・。ただの素な自分が、我ままと分かっていても「残りたい」と強く強く思っている自分が表面に出てきてしまう・・・。(ここのシーンの前田亜季さんの迫真の感情表現は多分アニメ史に残る名演と言っても全然過言ではないと思います。体震えます、いやホント!!)
「じゃぁ、今度にしたら?」「帰るの今度にしよっ!?」
剛くんと寧々ちゃんのホントに子どもらしい反応がより一層こちらの涙を誘います。
「コメット☆」 「迎えに来たよ」
「どうして・・?」「私たちが来たほうが帰りやすいだろ?」
「お父さま−−−−−−っ!!」遂に堰を切って感情が溢れ出す・・。
何か、この「迎えに来た」といった2人のいで立ちがあまりに「らしく」てすごいなぁ、と・・・。まきだ氏のデザイン力(ちから)お見事です。
「いいかしら?」王妃の問いかけに唇をかみ締めうなずくコメットさん☆・・・。
「みなさん、お元気で、」バトンを出す王妃に「あっ!!」と瞬間、哀願するような顔で見やるコメットさん☆が・・・・・。(この表情から、みんなの記憶を消してしまうんじゃないかと一瞬ひやっとしました)
止まる時間。で、絶妙のタイミングでガレージ上のウッドデッキに現れるスピカさん。(もう、ホントこの辺のスムーズな流れ(観せ方)には職人芸を感じます、脚本・演出ともども!!)
これまたおもいっきり深読みし過ぎなんですが(こんなののオンパレードだ:笑)ここで、高いウッドデッキの上からニコニコ王妃に手を振って、でもその後「すっ」と手を組んで横向きに見ているスピカさんに・・・・・「あらあら、やっぱり連れてっちゃうの姉さん?お手並み拝見ね」みたいなものを感じてしまったんですが・・・あ、そんなの私だけですか?(苦笑)
で、この後一瞬入るヒゲノシタ・チワワVS魔性の女(笑)ラバピョンが楽しい。(笑えるほどの心理的余裕はないですが・・・) そして・・・藤吉家前から光に包まれ姿を消すコメットさん☆ファミリー・・・・・。
ああああああっまだAパートですっ!!ぐはっ(吐血)
では後半に続きます☆ |