第42話「さよならの仕方」
ラス前です・・・。予告からしてメテオさんのお別れ決着話になるのは予測してましたが・・・・メテオさん・・・いい娘です・・・ホント・・・・・ T−T
2人の姫さまの行動、考え方が実に対照的で、またそれが30分間のなかに見事にまとまっていて・・・そんな脚本に作画も演出も音楽も声優さんも見事に応えてくれていて・・・。
メテオさん。ベットの上で地団駄踏んで「嫌よ、嫌よ嫌ーーーーっ!!お別れするなんてーーーーー絶対にぃーーーー!!」と叫ぶメテオさん。あの地球にやってきた頃の(2話)メテオさんなら絶対にこんなことは言わなかったでしょう。「あ、そう、じゃあ帰るわよ、ムーク」くらいが関の山。この40話の間に、ある意味1番成長してきたこの娘のこの(今となっては)ごくごく自然な反応が愛おしいです・・・。
母上殿(名前ないんかいな^−^”)に引き上げられる(笑)時の「留子・・こうじろぉ・・・」が・・・・・・(泣)
で、「帰りたくない」というメテオさんにすごんで迫るお母上に何とあのムークが助け舟!!(かなりビビッてますが ^−^)で、じゃぁ、1日だけ猶予を与える・・・ってんで例のパターンで落っことされて・・・。この辺りの(以前登場した時の定石を踏まえた)ギャグを織り込みながらの魅せ方が実に上手・・・感心・・・。
「ちゃんと・・・しなきゃ・・・」
ここまで、こんな歳の女の子が責任を感じる状況を作っているカスタネット星国の状況がよいのかどうか、という脱線した議論もありますが(いや、まぁ、それはそれで重要なことでもあるのかも知れませんが)ここで、メテオさんが「強い娘」なのは腹をくくった瞬間、自分が何を成すべきか、何を成さなきゃならないのか、ってことをすぐに実践する決断力と行動力を持ってるってことです。(例え、それがどんなに自分にとって辛いことであったとしも・・・)
あの頼みたくでないであろう(笑)コメットさん☆にお願いしてまでの「想い出作り」。今瞬と「My Muse」を歌うメテオさん、あの「 I can
say Hello !! 」のさびの部分でギター伴奏から一気にフル演奏版に切り替わる魅せ方なんか、鳥肌もんです♪(ああ、能力あったら、この複合バージョンPC上で加工して自分で作りたひくらいです)
欧州調の街並みの中を今瞬の手を引いて走りまわるメテオさんがとってもとってもうれしそうで・・・すごくふつーに女の子してて・・・。「今、この瞬間だけはカスタネット星国も王女も関係ない、1人の女の子」と、きっとそういうことなんだろうなぁ・・・と思うと明るいシーンなのにとっても切ない。
最後、記憶を消す直前の、今瞬に向き合っての、ほんの一瞬だけみせたあの寂しそうな表情が・・・(泣)それと、その後、「こうなる予定だったってことよ」と晴れやかに言ってみせるコメットさん☆への言葉が、何かもう2人、いつの間にかなんのわだかまりもなく会話しているようでちょっと「ああ・・」と感慨深かったり・・。
「強引に今瞬との想い出作りか・・メテオさんらしいって言えばらしいなぁ・・」
なんて観てたら・・・全然甘い甘い。メテオさんというキャラの奥深さはそんな程度のものじゃなくて・・・。
17話「メテオさんの涙」を観てきた我々の一番の心配ごと。コメットさん☆の藤吉家とのお別れもそうとう悲しいものになるに違いないけど、それ以上にメテオさんと風岡夫妻との別れはどうなっちゃうんだろう!?という危惧。
「つまり、あの2人に可愛い娘が幸せになるために旅立つ。
そういう想い出を作ってさしあげたかったのです。」 「えっ!?」
「これまでお世話して頂いた風岡家のご夫婦は実の娘さんを亡くされて
いるのですから・・・・・」
「姫さまは2度も悲しい別れをさせられないと・・・・」
「メテオちゃんが幸せならそれが1番うれしいことよ」
「ああ、うれしいよ」
「ありがとう、おとうさま、おかあさま・・・」
ああ、メテオさん、メテオさん・・・・・・・(涙)
で一方のコメットさん☆ですが・・・。
冒頭、プラネット王子(!!おおっ、ようやっとそのお姿登場★)に食ってかかるコメットさん☆「帰るのでしたら、挨拶していって下さいね!!」
自分の大切な人たちに迷惑をかけっぱなしで帰るなんて、それも、ケースケとしてそんなやりっぱなしなんて許せない!王子だろうとなんだろうと、そんなことは関係ないっ!!
前回のラストでもそうでしたが、いつも「ほわわ〜〜〜〜ん」としているようで、でも譲れない部分、許せない部分ってのはちゃんとあって、そういった事柄に関しては厳しい態度をとるあたり、(確か以前も書いた気がしますが)一貫して描かれているコメットさん☆の一面。
「あ、まだ居た」
スピカおばさまの所から戻った時、ケースケ(王子)を見つけての一言。で、その後の別れの言葉を交わしているケースケ(王子)を見ている時のジト目のコメットさん☆・・・・かなり恐いです(笑)
コメットさん☆みたいな娘は誰にでもやさしく、怒ったりはめったにしないのでしょうけど、一度傷つけられたり裏切られたりした時の怒りっぷり、嫌いっぷりは実はものすご〜くふかいんじゃないかと思ったりしたんですが、何かそれがすごくリアルに伝わってきて・・・。
いや、嫌なシーン、ってわけではなくコメットさん☆が「聖人君主」ではなく、十分「そういった部分」も持った「生身な人間」なんだなぁ〜ということが描かれてて逆にちょっと好きだったりするんですよ☆(でもなぁ、この時の王子の「じゃあな・・」といっても応えてもくれない時の寂しそうな表情・・・イタイなぁ・・・・−_−”)
その後、メテオさんとは裏腹に「帰りたくないんだから、別に帰らなくてもいいじゃない、」とばかりにハモニカ星国(ヒゲノシタ)からの要請を無視し続ける描写。
メテオさんの一件の後、少し気持ちが揺らぐも再び入るヒゲノシタからの連絡を切って放り投げたティンクルホン、その星力を解くと・・・
3枚のさくらの花びら!!
(2話をちゃんと観てた人にはすごい衝撃ですよね。ホント、「あっ!!」って声が出ましたもの)
星力を溜めに空へ上がって・・・でも逆に離れていってしまう星の子たち。「ええっ!?」と思うところにスピカおばさまの声・・・。
いつものコメットさん☆なら、すぐ星の子たちの気持ちも分かるはずなのですが、こと今回は地球への想いが強くて見失ってた感が・・・。しかし、この時直にその(星の子たちの)気持ちに触れることでその想いが揺さぶられます・・。
「スピカおばさま・・・星の子たち・・・」
涙を浮かべコメットさん☆が想うことは・・・・・・?
・・・・・で、あの予告っ!!
もう、本編でかなり「きてた」のに最後の最後に「とどめ」を刺されたといった感じです。
いつもの「JOY OF LOVE 」と違って静かに流れてくる「JOY OF LOVE,again 」のしらべに乗せて聞こえてくるコメットさん☆のナレーション。
「また桜が観れると思ってた・・・」
一瞬にして今までのいろんな想いがよみがえってきてぶわーっと涙が・・・。なんというか1番突かれたら弱い部分を的確にクリーンヒットされたようで、ただただ呆然と画面を眺めていました・・。
「終わってしまうんだ・・・」
気持ちの準備はしてきたつもりでした。けれど、あらためて突きつけられた現実にもう押しつぶされそうなぐらいつらくって・・。こんなんで、次週耐えられるのだろうか・・・?と本気で思っちゃいました。
最後に他の細かい所も・・。
藤吉家でケースケ(王子)の再出発をよろこんでいるシーン。沙也加ママの「がんばりなさいよ。あんまりコメットさん☆に心配かけないで」とケースケ(王子)に語りかけるシーン、同じ女性(それも、奔放に生きる男をダンナに持つ:笑)の立場として釘を刺してるようで印象的です。実際すこ〜し、上目使いですごみをきかせているように見えなくもないような・・・(笑)
コメットさん☆、今瞬をメテオさんに頼まれてTV局に届ける時、あの9話「雲のゆりかご」と同じシュチュエーション(ピンクの雲)を使ってるあたりも上手いなぁ・・・と。まるで、あの時から今までのことが今瞬にとっては夢だった、と思わせる演出としてすごく効いてます。(ある意味今瞬って一番の不幸キャラかもね・・・哀)
ラバボー、「星国帰ること」 = 「ラバピョンとのお別れ」 って考えてなかったってあんたねぇ・・・(笑)
放送日02.01.20 アップ02.04.01 |