1. ネットワーク大府の発足
高齢社会の進展と共に、核家族が進み 一人暮らしの老人も確実に増加しつつある現代社会の中で、日常の生活を維持することが困難になった時、短時間の助け合い、わずかな援助で、住み慣れた地域社会の中で、人生をまっとうできる事も多いのではないかと 新しい市民参加の互助システムの構築を目指して、平成4年9月「大府市地域福祉を考える会 ネットワーク大府」が設立されました。住民参加型の在宅介護・家事援助を柱として、地域住民の要望に沿った種々の活動・地域の福祉力を高める活動を始めました。
2. 発足からの歩み
在宅介護・家事援助を始めるにあたっては、ボランティアだけでは限界があると考え、会員相互の互助組織という形をとり、活動を重ねてきました。介護・家事援助の他、移送・送迎サービス、公共機関への代行、託児・託老等を行い、又地域の福祉力を高める目的で2級ヘルパー養成講座をはじめ、その他色々な養成講座を開講してきました。
平成11年9月「特定非営利活動法人ネットワーク大府」となり、介護保険が開始されるにあたっては、今までの利用者との人間関係を損なうことなく継続して援助を行っていくために、介護保険事業所としての認定を受けていこうと 平成11年10月指定訪問介護事業所、平成12年2月指定居宅介護支援事業所の指定を受け、介護保険事業にも参入しました。平成13年7月には、通所介護事業所の指定も受け、デイサービス「あいこでしょ」。平成15年4月より、デイサービス「このゆびとまれ」をオープン。さらに地域に密着したサービスを提供できるようになりました。平成17年5月には認知症老人対応型グループホーム「わかくさ」を開所。一人暮らしが困難になった方が家庭的環境の中で生活されています。平成19年3月には小規模多機能地域密着型施設「多機能ホームいしがせ」を開設いたしました。「通って・泊まって・訪問して」の機能を備えた新しいかたちの介護保険サービスを提供しています。
また、平成15年4月より、障害者支援費制度が始まりましたが、ネットワーク大府は、障害のある方にとって、本当に住みやすい地域となるよう「居宅介護事業所」としてサービスを開始しました。
平成12年5月より開始のホームヘルパー養成研修講座(2級課程)。平成15年11月よりはガイドヘルパー養成研修(重度視覚障害者・全身性障害者)を、平成16年3月からは精神障害者ホームヘルパー養成特別研修講座を開講、平成19年から行動援護従事者研修を開講しています。
地域福祉の担い手として、さらなる人材育成に取り組んでまいりますので 今後ともよろしくお願い申し上げます。