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7月30日(土)「富士の高嶺に」


先日久しぶりに山登りをしてきた。
日本人なら誰もが知っている富士山だ。

きっかけは会社の友人が最近山登りにはまってるけど今度どこか行かない?と
誘ってくれたのだが何回か行く機会を逃していたら
富士山に行くんだけどどう?と聞かれたので「行く」と答えたら
いつの間にか日取りが決まっていたという流れ。

ちょうど子供も夏休みに入っていたので上の子を一緒に連れて行くことに。
結局出発までほぼ練習もできなかったが何とかなるだろう。


朝の5時に起きて中央道を走る。
思ったより混んでいなかった。
友人たちと合流して富士北麓駐車場からシャトルバスでスバルライン5合目へ。

ここに来るのは2回目なんだけど観光地が国際化していて驚いた。
10年前にはいなかった外国人がそれはそれは大勢いて色々な言語が飛び交っていた。
富士登山には現在主に4つのルートがあるのだが
今回トライするのは其の中でも一番人気の高い「吉田ルート」だ。
まあ大勢の登山・観光客がいて当然か。

高地順応を兼ねてしばらく5合目で滞在し昼食を取る。
昼過ぎにいよいよ登山開始。

6合目まではハイキングみたいなものだ。高尾山に登ってる感じ。
緩やかな階段状の斜面をつづら折でゆっくり進む。

6合目から先は少しガレ場のようなところが増えていく。
途中軽い崖のようになっていて持っている杖が邪魔になる箇所も。

だんだんと空気が薄くなってくる感覚が分かる。
息を吸うのだが何か物足りないのだ。
次第にあくびが出てくる。
これは体内酸素が徐々に無くなっているサイン。
自発的に深呼吸をして少しでも酸素不足を補わないと高山病になってしまう。

この辺りで持っていたペットボトルのスポーツドリンクが切れた。
と、同時に今回宿泊の山小屋が見えてきた。
今年リニューアルされた鎌岩館だ。

山小屋というと昭和風でとにかく人を詰めて雑魚寝のイメージがあるが、、、
新装の山小屋は非常に綺麗で木の香りがとても良い。
ただパーソナルスペースは皆無に等しく身長170cmで寝転んでぎりぎり。
ヨコには他人が寝転ぶので寝返りさえ打てない。

夕食の前にペットボトル飲料を買った。
平地のスーパーで買うと100円しないが鎌岩館では400円。
富士山にはごみばこが一切無く消費したモノは全て持ち帰るルールがあるのだが
山小屋で買ったものは同じごみを引き取ってもらえた。
リュックの容量には限界があるし重さが多少でも軽くなるのでこれは嬉しい。
これは鎌岩館独自のサービスかもしれない。

夕食はカレーライスとハンバーグ。
山小屋では水が貴重なので食器は使い捨ての皿と樹脂のスプーン。
もちろんお代わりはできない。
お茶も限られた分だけで紙コップ1パイ分なのだ。

それでも山小屋という異空間は面白い。
外に出てipadを見るとLTEが入っていたので実家にスカイプしてみたら
普通にビデオ通話ができた。

古くからある富士信仰。
悠久の時と現代のテクノロジーの融合に少しロマンを感じる日だった。

















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