2002年6月の研究開発記録&雑記帳>


過去の研究開発記録

2002年1月
2002年2月
2002年3月
2002年4月
2002年5月






6月30日(日)「フェリーの乗り心地」

やっと北海道から帰ってきた。
実際は金曜日の夜には和光に着いていたのだが
さすがのハードな旅行日程に二日ダウンしていたのだ。
ようやく回復してきたので今回の旅の様子を少しずつだが公開しよう。


ツーリングin北海道にも書いてあるので少々ダブるがフェリーの話。
今回フェリーの予約は一ヶ月前にしたのだ。
ブルーハイウェイと言えば関東圏から北海道に向かうフェリーでは
結構名の知れたところで夏休みは予約が取れないので有名だ。

今回も例外ではなく6月のフェリーなのに夏休み客の電話予約で
なかなか電話が繋がらない状況。
3時間連続で掛け続けてようやく繋がった。


でもフェリーの苦労はチケットを取れないことだけではなかったのだ。


大洗港から夕方に出発する便が設定されたのはこの6月からだという。
北海道に翌日の午後一に着くのだから午後は動けるではないか。
しかも和光を出るのも昼を廻ってゆっくりで良い。
これは使えると思った。


時間的には良かったのだが夕刻出発のフェリー「ばるな」はちょっと小さめの船だった。

港を出て太平洋の外海を北に進む。
梅雨の低気圧が海洋のうねりとなって船に襲い掛かると大きな揺れが絶え間無く続く。
特に船首と船尾は揺れが激しい。

「ばるな」の二等寝台は船首近くにあったので結構揺れたのだ。

運の悪いことに私の寝台は二段ベットの上だった。
はしごをよじ登るのもちょっと大変だ。
揺れる中で目を開けているとたちまち気分が悪くなる。
地上ではなんてことのないシーツをかける動作もかなり辛い。
かなり適当にシーツをひいて横になるだけで一苦労だった。

船は夜通し揺れて部屋が軋む音がいたるところから聞こえてくる。
結局朝まで寝付けなかった。


6月22日(土)「間際」

いよいよ本日から北海道に出発なのだ。
かなり前から計画を練りコースを選定した。
パワーポイントで旅のしおりも作製した。
初めての北海道ツーリングだからいろいろ行きたい場所もある。


こうして考えていると遠足の前の小学生だった頃の自分を思い出す。
前日は嬉しくて何度もリュックの中のおやつを確認したり
遠足のしおりを何度も読み返したりしてドキドキしたものだ。
そして決まって目覚ましに起こされもしないうちから目が覚める・・・


昨晩準備を万端に整えて眠りにつき朝になって目が覚めたまでは一緒だった。
が、嬉しくて目が覚めたのではない。
土砂降りの豪雨が屋根を叩く音。
そして突然耳を劈くような雷鳴で起きてしまったのだ。

・・・時間は朝の5時。
見なかったことにしてもう一度寝た。


もう一度目が覚めたら雨音は止んで曇り空だった。
幸い地面も乾き始めている。
和光出発は午後2時過ぎだからこのままだったら大丈夫だろう。

何にせよライダーの聖地に向かうのだ。
今からかなり楽しみだ。


6月19日(火)「テストその3」


ナビのテストは順調に終了した。
他のテスト装備としては後は通信手段だろうか。
ほんの少し出力の大きいトランシーバーがあるので通信チェックしてみた。

片方は自宅待機でどこまで通信可能であるかのテストだ。
うちは和光の高台にあるので条件としては悪くない。
自宅から1Km以内だと特に障害物にも問題無く送受信可能だった。

直線だと実用可能距離はどのくらいかのテストでは荒川を渡ってみた。
幸魂大橋に乗り始めは問題無かった。
しかし時速60Km/hを超えると途端に音声が聞こえづらくなる。
今回のテストではヘルメットの中にインカムを入れる本格的なものではなく
ハンディーのスピーカー&マイクを襟元に付けているだけなので
仕方ないかもしれない。

荒川を渡りきったところで停止して通信確認すると雑音混じりながらも
一応音声通話は可能だった。
ハンディー機の出力はそんなに強くないので実際に使う場合
見通し2Kmくらいが限界だろうか。
もちろん好条件を出せばもっと飛ぶのだろうが。

しかしバイク同士での通信にはやや問題が。
KTELあたりのインカムを導入すれば済むのだろうが今回そんな余裕は無い
PTTスイッチを走行中に押す動作は私にしてみれば大した事無いが
嫁にしてみればかなりの難易度のことらしい。
できても一方的な通信になりそうだ。
うーん・・・双方向の意志の疎通を可能にする為のつもりだったが
それでは無線機を積むメリットが無さそうだな。

ということで最後のアイテムは保留と言う結果が出た。


6月17日(月)「テストその2」


オービスというのは場所によっても設置方法が違うので一概にこれだとは言えないが
車線の左側もしくは上方にあるのが多いな。
東北道岩槻過ぎや東名高速厚木過ぎのオービスは右側にあるか。
どちらにせよ車から見るとやや上方からレーダー波が来ていることには違いない。

では若干水平より上向きで設置すれば良いかというとそうでもない場合が。
そう、警察の有人ネズミ捕りは水平からのレーダー波が多いのだ。
最近のネズミ捕りは定置型の赤外線反射を利用した速度計測器が
使用される事が多いからあまりレーダーは役に立たないかも知れないが。

レーダー波を使用した速度計測と言うのは案外難しい。
それは走る車がいつも同じ軌道だとは限らないから誤差が出やすいからだ。
しかも設置方法によってはとんでもない数値がはじき出されるから
誤認取締りになり易い。


・・・レーダーをバイクにつけたからと言って捕まらない訳ではない。
所詮気休めのお守りみたいなものだな。


さてハイテク装備のもう一つはカーナビだ。
以前も一度付けたがよほど長距離走らないと面倒なので普段は付けていない。
だから久々の動作テストなのだ。
カーナビは電圧に非常に敏感だ。
特に私のハンディーナビは型が古いので余計に電力を食う。

バッテリーの貯蓄電圧は12.5Vだがその電圧では安定動作をしない。
しばらくオルタネーターを回して十分電力を貯めないとだめだった。
GLのオルタネーターの発電容量から考えてみると2000RPMハイビーム使用時に
大体14V発電するからしばらく走行してようやく起動する感じ。
さすがにオルタネーターもガタきているかもしれないな。

カーナビが安定し始めると非常に面白い。
現在はGPSの精度が前に比べて上がったから
自律航法無しの衛星電波だけでもかなりの精度だ。
特に上方に何も無い橋の上などはどちらの車線を走っているのか余裕で分かるほど。


こいつはツーリングに非常に強い味方だ。
起動中に今回の北海道旅行用にポイントを設定しておいた。
バイクツーリングの魅力は彷徨ってひょんなとこで面白いものを見つける醍醐味も
あるから道を間違えないで走るのも味気ない気もするけど
この機会のために揃えてある装備だから存分に能力を発揮してもらおうではないか


明日はテスト第三段


6月16日(日)「テスト」

梅雨の合間のほんの少しの晴れ間にバイクを引っ張り出した。
いよいよ来週に夢にまで見た北海道ツーリングに出るための準備なのだ。
夏の北海道はライダーにとって聖地と呼ばれる場所である。
今までに車で行った事はあるがバイクでは初めてなのだ。

しかも意外に思われるかもしれないが
実はバイクで連泊ツーリングというのはあまり経験が無いのだ。
ほとんどが日帰りで行っても一泊で帰還ってな感じ。


北海道が東京と全然違うところは距離感覚だろうか。

東京だと通常バイクで1時間掛かる距離を北海道では約30分で行けてしまう。
主な理由は交通量の少なさと信号の無さだろうな。
そしてむやみに遥か先まで道がえんえんとあるだけ。

其のおかげでときどきネズミ捕りが行われているらしい。
だからその対策にレーダーをバイクに取り付けた。
一応ステルスまで感受できるタイプだが実地テストをして見なければ。
ということで463号線「通称浦所街道」のオービスでチェックすることに。

やられた。
今週末はオリンピック「新座店」のオープニング記念セールで
浦所街道はだだ混みだったのだ。
めげずにテスト開始。
ロースピードキャンセラーが付いているからある程度の速度を出さないと
反応を示さないだろう。
時速60km/hでオービスに近づいたところ反応あり。
次の交差点でUターンしてもう一度トライ。
感度を上げると対向車線からでも反応が。
しかしオービスに反応する距離が思ったより近い。

レーダーの取り付け位置を工夫してみると今度は結構遠距離から反応した。
どうも指向性があるから適当に付けているとレーダー波を拾いにくいのかもしれぬ。


明日に続く


6月13日(木)「入梅」

毎日じめじめしているなと思っていたら
今週から梅雨に入っているそうな。
すでに6月の中旬だから例年に比べると結構遅いかな。

梅雨の季節は湿度が高くなっているので
いろいろなところにかびるんるんが生えやすい。
食中毒にもなり易いから気をつけなければなるまい。


暖かい太平洋高気圧と湿った冷たいオホーツク寒気団が
日本上空でぶち当たって大気の状態が不安定になり
前線ができてじめじめした天気が続くのはご存知のとおりだが
日本でも梅雨の無い地方が存在する。

大きく南に離れた小笠原諸島は梅雨前線から遠く離れてるので
梅雨の影響を受けにくい。
そして北に外れた北海道も梅雨が来ない地域なのだ。
6月の北海道はまだ若干寒いのだが
それでも梅雨が無いとは羨ましい。
今週末も雨の予報だからバイクはお預けか。


サッカーに天候は関係ないらしいからワールドカップに影響は無いだろうが
雨の降らない国の選手は雨天試合になったら動きが鈍くなるのだろうか。
そうなると多少日本も有利かもしれないな。
と思いながらも明日の日本の予選リーグの試合は仕事で観れないのだが。


6月12日(水)「代用品」

普段使っているのにたまたま近くに無くて何かを代用するという経験は
誰しもしばしばすることだろう。
例えば定規が無かったから下敷きで線を書くとか
ラーメンどんぶりしかなくてそこにうどんを入れるとかだ。


先日外出先でちょっと困ったことがあった。
写真を撮る機会があったのだがあいにく不精ひげが伸びていて格好悪い。
しかしコンビニには行けないし誰も髭剃りなんて持ってはいない。
別に容姿にあまり構ったりしないのでどうでも良いとも思ったが
何とかできないだろうかと考えながら洗面所に行ってみた。

鏡を見ながらあー髭が伸びてるなと確認していたら
視界に手洗いの液体洗剤が見えた。
・・・おもむろに液体洗剤を手にとって泡立ててみると
思ったよりも泡立つじゃないか。

とりあえず顔に塗っておもむろにポケットから取り出したのは
カッターナイフだった。
刃は替えたばかりだから切れ味は良いはず。
とまあ髭に当てて剃ってみた。
よくまんがなどで無人島でナイフで髭剃りをしているシーンがあるだろう
そのイメージなのだ。


さすがに剃り味抜群とは行かないものの
多少削るようにやると器用に剃れた。
何でもやってみるものだなぁと思いつつも
こんなこと誰もしないだろうなと虚しくなったりもして。
ちなみに皮膚の弱い人にはこの方法はあまりお勧めできません。


6月09日(日)「日本列島が咆えた日」


ワールドカップも日本が初戦でベルギーに同点引き分けしてから
随分と盛り上がってきた感がある。
おりしも今日はその二戦目の日。
開催される横浜スタジアムは熱気に包まれている。


そんな中まもなく北海道への準備に忙しい私はバイクの最終点検に行っていた。
夕方から始めたから余裕でサッカーの試合はTV観戦できるなと思っていたが
意外に時間が掛かってしまい家に帰り着く頃には
前半が終了し後半が始まったのであった。

もちろん直前までバイクに乗っていたから試合がどうなっているのか
全く分からなかったのだが
ちょうどバイクのセンタースタンドをかけた時にその瞬間が訪れた。


「うおー!やったー!おい!おい!!やったぞー!!!」
周りの家やマンションの窓から湧き上がるすごい大歓声。
かなり大勢の人がこの試合を観ていることが分かる。
どうやら日本が点を入れたらしい。
いてもたっても居られず家に駆け込んでTVをつける。

TVの向こうから熱気が伝わってくるようなスタジアムの歓声。
繰り返し映されるゴールの瞬間映像。
そこには迫真の演技のドラマ以上のモノがあった。
そして日本はそのまま終了のホイッスルが鳴るまで攻め続けた。

そして歴史的瞬間の訪れ。

日本各地でこの試合は観られたのであろう。
其の証拠に普段車が入りきらなくて大渋滞を引き起こしているはずの
人気の飲食店の駐車場はがらがらであり
渋滞のメッカの交差点もウソのように車がいなかったからだ。

しばらく日本列島のサッカー熱は治まらないだろうな。
しかし小泉首相も試合を観に来ていたが果たして政治家に
そんな余裕はあるのだろうか。


6月06日(木)「道のり」

最近HPの更新が滞りやすくなってしまっている。
毎日来られている方には申し訳ない。
そんないつ更新されるか分からないHPに累計10000人の方が来訪されたのだ。

いや本当にありがたいことだ。
HPを始めた当初はカウンターを気にする余裕も無く
毎日更新が信条で突っ走ってきたのだが
一度更新ペースを落とすと人間の意志とは脆いもので
あっという間に更新ペースが落ちたな。

断っておくが毎日の開発記録を書くというのはそんなに大変なことではない。
簡単なネタがあればだらだらした文章を一日分書き上げることも
鉛筆描きのイラストもできる。
が、何故更新できないのかと言うと一言で言えば
きっと心に余裕が無くなって来ているのだろうな。


人間がクリエイティブな事をしようと思うと
自分の中にある「何か」をこねくりまわしたりひねったり回したり
いろいろした挙句に「新しい何か」が生まれるのだ。
そこで労力を惜しむと良いモノは生まれない。
でも悲しい事に人間の才能には限界があるので
何時までも湧き上がる泉のように溢れてきたりはなかなかしない。
だから自分の中に新たなものを吸収する充電期間が必要なのだな。


昔書いたかも知れないがHPを立ち上げるのは簡単だ。
しかし常に更新を続けるのは非常に難しい。
ゴールの無い長距離マラソンをしているのと同じだからだな。
私はまだ走りつづける。
時に充電しながら時に全力疾走で。




6月02日(日)「デジキュートレイン」

昨年赤外線コントロールで一世風靡した玩具の「デジキュー」
チョロキューと同じサイズのミニカーを遠隔操作で動かすのが
昔の子供(要するに今の大人)に受けてかなりの売上を誇ったのだが
赤外線コントロール玩具の第二段がいよいよ発売された。

其の名も「デジキュートレイン」
聞いて名のごとく赤外線コントロールで電車を動かそうとする玩具だ。
子供のおもちゃの代表的なものにプラレールがあり
本格的になるとNゲージ(HOゲージ)があるが
デジキュートレインは価格と質がその中間あたりにある。

一つのコントローラーで赤外線IDを変更すれば同じ線路を走る列車を
同時に4台切り替えて動かせさらに8箇所の電動ポイントを操作できるというのは
さすがに進化した玩具と言う感じだ。
線路は固定レイアウトのため(もしくは型抜き用!?)の穴が存在し
ジオラママニアにも納得のいく設計になっている。

まあ強いて欠点を上げるとするとこの手の固定ジオラマを作るのには
かなりのスペースが必要とされる分
独身者ならいざ知らず家族同居の場合は手を出しにくいかもしれないな。
でも確かに玩具好きならなる商品には違いない。

が、個人的にはIRシリーズ第三段の「コンバットデジキュー」が
待ち遠しいのだが・・・




6月01日(土)「四千年の歴史」

さて今週末も天気が良いのでぼちぼち出かけよう。
先週は西に向かって富士山だったから今回は南に向かうとするか。
出発が昼過ぎになってしまったから距離的に丁度いいと
目的地に横浜を選択する。

横浜と一口に言っても横浜ウォーカーが出版されるくらいだから
観るところは非常に多い。
みなとみらいに始まって山下公園に赤レンガ倉庫そして馬車道。
郊外に少し外れれば八景島シーパラダイスもある。
でもやはり中華街を忘れちゃいかんな。
ということで中華街の散策をすべくバイクのアクセルをひねった。


ここ日本有数の中華街は休日ともなると観光客でいっぱいだ。
その大勢が何かを食べながら街を散策しているのだ。
ここでの食べ歩きの基本はやはり豚マンだろうな。
いたるところの店頭にあるでかい蒸篭からは湯気が立ち込め
6月に入ったばかりの気温すら圧倒している。

豚マンを買いお腹を膨らませたら今度はのどの渇きを癒そう。
これまたいたるところの店頭で売っているのは各種のジュース達。
椰子の実にパールミルクティー、タピオカ入りジャスミンティなど
何でもござれだ。


何回か中華街には行ったがまともに歩いたのは初めてだ。
神戸の中華街も結構でかいが横浜のは規模が違う。
とても一日で全ては周れないな。

アヒルの丸焼きが店先に首を連ね豚の部位肉が冷蔵庫にあふれている。
食材だったら何でも揃いそうだ。
中華街はまさに治外法権。
日本の通貨が使える中国だね。
アジアのパワーは健在だけどこれを見ると今の日本の現状は一体・・・




BACK