No。110
北海道つれづれ
2002.5.20
1.小樽は今
ということで、昨日まで、北海道に行ってまいりました。
もちろん「遊び」で。(^▽^
金曜日から、2泊3日という旅程。
金・土は、苫小牧でゴルフ。
夜は、飲み会…という日々。
まあ、微力ながら、北海道経済の復興に、少しは貢献できたかな…と。
で、前半2日は、「ゴルフ→酒」の繰り返しで、たいした観光もせず。
3日目に、飛行機の出発まで、小樽に行ってみました。
私は、小樽に行くのははじめて。
最近できた裕次郎記念館や、マイカルもあったりで、テレビで映像を見かけることも多くなっていたので、「どんなもんかい?」と思っていました。
札幌から電車で30分くらいだったのでしょうか。
「だったのでしょうか」というのは、ほとんで眠っていたから。(^-^;)
だって、二日酔いを克服するため、朝飯をたらふく食べ過ぎて、眠らずにいられない状態だったんで…。
ま、そんな与太話はいいとして、目覚めた時に見えてきたのが、この光景。
「マイカル小樽」です。
マイカル小樽は、「小樽駅」にあるのではなく、札幌から行って、2つ手前の「小樽築港駅」にあります。
「ワーナー」が入っていたり、「吉本興業」があったりで、実は「企画的」には申し分ない。
でも、やっぱりガラガラでした。
時間もあまりなかったので、電車から見ただけの判断ですけど。
日曜日の午前11時頃に通過しましたが、少なくとも観覧車には誰も乗っていませんでした。
駅からすぐのところにあって、結構整備されているんですけど、大駐車場があるためか、駅前はヒジョーに寒々しい感じ。
天気もよくなかったせいもあるのでしょうけど、かなり寂しかったです。
「ワーナー」は、東京銀座のメインストリートに結構な店を出していたけど、早々に撤退してしまいました。
(あとには、ダイエーの百日間限定の店が出ていた)
ワーナーって、ワーナーブラザーズという名称か、タイムワーナーという印象で、勝手に、アメリカのバカでかいメディアグループの一員という気がしていたけど、今ひとつマーケティングはヘタみたいですね。(^-^;)
日本人の機微が分かっていないというか。
「ディズニーが、あれだけ売れてるんだから、オレらもガツンとやれや」みたいな。
まともに儲かっているワーナーの店は、日本にあるのでしょうか?
「観覧車」は、少し前から、あちこちに作られるようになってます。
東京近辺では、「お台場」「葛西臨海公園」「港北ニュータウン」、あと、この前行った「横浜みなとみらい」。
大阪では、梅田の「HEP」(と言うのでしたっけ?)が有名。
観覧車は、見た目のハデさの割には、ランニングコストは安いらしく(そりゃそうだグルグル回ってるだけだもん)、「ランドマーク」的な意味合いからも重宝されています。
でも、こういう「小樽」みたいなところに作ってしまって、しかも寂れていると、バベルの巨塔という感じがして、ちょっと「コワイ」感じ。
日本海の風をまともに受けるだろうし、天気がよければ、遠くまで見渡せるのでしょうけど、こんな日だと、寒々しいだけ。
本来、楽しい乗り物なんでしょうけど、裏目に出ると、厳しいですね。
一度作ってしまった以上、仮に「撤収」するとなると、今度は、一挙に空虚感が街に拡がるだろうし。
で、いよいよ小樽駅に到着。
思っていたよりも、駅前は開けていました。
というよりも、今、大整備中という感じ。
工事中の「コーン」が緑色なのは、景観を意識したのでしょうか。
でも、この赤白の柵(?)があってはねぇ。
もうひとひねりできないものでしょうか、この「柵」は。
観光地の工事向けに、もう少し色を考えた方がいいでしょう。
車道も2車線で広くなって、歩道も広くて歩きやすいから、地元の人には完成が楽しみでしょう。
でも、クルマの通行量の絶対数が少ないから、違法駐車が増えたり、信号のないところでの人の横断が増えたりしないか、少し不安です。
あと写真を見て気付いたのは、「電線」です。
駅から海を見た写真にある、メインストリートには電柱(電線)がないのに、倉庫街あたりの交差点には、「電線だらけ」。
電柱や電線は、景観を損ねる代表格ですからね。
何とかならなかったのでしょうか。
こちらの方まで、手が回らなかったのか、それとも駅前の方は、最初から電線を地下に埋めていたのか分かりませんが、地域一帯で開発できかなった証拠でもありましょう。
資金の限界が、駅前あたりだけだったというのが、現実かな?
倉庫街の方に行くと、今度は観光客だらけ。
お決まりの「団体写真」のスポットあたりの写真です。
最近は観光地に「人力車」が増えてきました。
この背中に「小樽」の法被を着たお兄さんも、一生懸命営業していました。
(なかなか客をつかまえられずに苦戦していたけど)
私は一度も乗ったことはありませんが、「人力車」の人って、皆さん礼儀正しくて、いい感じですね。
会社で教育するのか、勝手にみんな覚えていくのか分かりませんけど、傍で聞いているだけでも、しっかりしているのが分かります。
いつかテレビでやっていましたが、京都の人力車のお兄さんで、年収1千万円を超える人もいるとか。
実力勝負で成功できる業界みたいです。
東京のタクシー業界も、少し見習うといいかも知れませんね。
で、地ビールを飲んで、寿司屋で「うにいくら丼」を食べて、腹一杯で駅に戻る途中に見かけたのが、このショッピングモール。
電車の時間の都合で、なかには入りませんでしたけど、まあまあの感じ。
でも、こんなモールがあるのに、マイカル(ビブレ)も作ってしまうんだから、こりゃどっちかがダメになるのは、目に見えてますな。
マイカルと隣接していれば、一大ショッピング街として盛り上がるだろうに、これじゃ台無し。
とてももったいない開発という典型でしょう。
小樽は、明治の頃は、「ニシン漁」で栄えたらしいです。
でも、ずーっと寂れていて、今また、観光地として何とか復活しようとしている。
その頼みの綱だったはずの「マイカル」が、ああなってしまって、出鼻をくじかれているのでしょう。
私の考えとしては、「港」をもう少し活性化して欲しいですよね。
「商業港」ですから、人が立ち入るのは憚られる感じ。
でも、庶民的には、やっぱり「海」を間近で見たいじゃないですか。
何かこう、うきうきしますよね、海に出ると。
お台場の海浜公園もそうだし、例え人工のモノでも、海に出られると、開放感が出ていいと思うんですけどね。
雰囲気としては、横浜の「山下公園」みたいな公園でも作ればいいのにと思いました。
はっきり言ってしまえば、あんまり使ってなさそうな、「埠頭」を一つつぶして作ればいいのに…。
2.東急インの検証
前に、東急インが変わってきたと書きました。
で、今回宿泊したのが、「札幌東急イン」。
ススキノのど真ん中にあるんですけど、ここでいくつか目に留まったことを。
(全然「北海道の現状」ではないけど(^-^;))
まず、ホテルの朝食。
「全国一律950円」だそうです。
ちょっと読みにくいですが、うたい文句は「ホテルの朝食はたいしておいしくないのに高い」という不満に応えたというもの。
今回は、ツアーの中に「朝食」もついていたので、価格は特に気になりませんでしたが、950円なら、ギリギリの価格でしょうか。
「和洋バイキング形式」ですから。
たしか、前に出張で泊まった大阪第一ホテルの朝食バイキングは、フリーで入ると1400円くらいしたはず。
これじゃ高すぎます、いくら何でも。
ホテルとしては、バイキングというリスクを考えると、1000円を少し下回るあたりが原価の限界なのでしょう。
味は、まあ普通といえば、普通でしたが、「みそ汁」はおいしかったです。
特に、体調が体調でしたので。(^-^;)
2杯飲んでしまいました。
みそ汁がうまいと、「マジメに作ってるな」と判断できますよね、なぜか。
やっぱり日本人の味の重要な基準の一つなのでしょうか。
続いて、ベッドの写真。
この写真を載せた意味が、分かりますでしょうか?
いや、この「時計」のところが、寝ながらでも見やすく「折れ曲がってる」のが、嬉しいなということで。
今まで泊まったビジネスホテルでは、こんな所なかったなぁ〜と思って、嬉しくなって映してしまいました。
ま、たいしたことないんですけど。
でも、地道に、私の顧客満足度はアップしました。
私は、2泊したので、こんなものも部屋にありました。
別にたいそうなことでもしなければ、シーツなんて1泊では汚れない。(^-^;)
なら、地球環境保護の観点からも、「換えなくてもいいよ」という意思表示をドアノブのところに掛けておけということです。
ま、私も、「たいそうなこと」はしませんでしたので、ちゃんと掛けておきました。
というか、泥酔していて、たいそうなことすらできなかったんですけど。(-_-;)
泊まってみると、本当に「環境保護」という名の下に、「経費節減」が徹底して図られているのが、分かりました。
例えば、冷蔵庫も中味は空っぽ。
ホテル側としては、部屋の案内に、「おみやげを入れておくスペースが冷蔵庫に欲しいという声が多かった」ということを名目にしてましたが、いやいやそうじゃないでしょう。
飲むだけ飲んで、精算の時に、フロントで申告しない輩が多いからでしょう。
ええ、すみません、私もついやってしまったことがあります。<(_ _)>
(別のホテルだけど)
面倒くさいんですよね、いちいち精算の時に、「ビール何本」「ミネラルウォーター何本」なんて言うの。
冷蔵庫から抜き取ったら、フロントで分かる形式のならいいのにね。
で、ホテル側も、こういう輩の対策と、あとやっぱり割高感は拭えませんから、どうせなら、自販機で買ってもらうことで統一しようということでしょう。
これは賢明でしょう。
管理もラクになるだろうし、部屋の掃除の方の、面倒な仕事が一つ減ったはずです。
これもそう。
歯ブラシやクシなどを使わなかった人は、緑色のコイン状のものを、フロントに持っていくと、その分を「まける」のではなく、ホテルが環境保護のキャンペーン資金として供出するということ。
これも、今どきっぽいですね。
たしかに、ホテルの歯ブラシというのも、「テレビCMでやっているような歯ブラシ」とは全然違う、前時代的産物。
「タワシ」みたいな感じの歯ブラシ。
まあ、習慣としてやりますから、細かいことは考えないのでしょうけど、マメな方なら、歯ブラシくらい持参するのでしょう(私はしませんが)。
「シャワーキャップ」なんてものも、男性ならそんなに使わないだろうし、この手の消耗品を、環境保護をうたい文句に、「使わせないようにする」のも一つの戦略です。
ホテル業界も経営は、決してラクではないだろうから、あれこれ節約できるところは、しっかりとしていかないと、淘汰されてしまうはず。
とはいえ、ホテルはホテルですから、「貧相なサービス」と思われることは、絶対に避けたい。
その「貧相」というイメージを、「環境保護」のオブラートで包んでサービスするとなると、こういうことになるのでしょうか。
もう一つ、これは環境保護でも何でもないんですけど。
ベッドの所に、両方置いてあるんですけど、右の薄緑色のが、(おそらく)前からあるものでしょう。
で、左側のは、(おそらく)最近置いたもの。
値段も一緒だし、「マッサージ」を「スポーツマッサージ」としただけのこと。
これも意味は、分かりますでしょうか?
要するに、「怪しげなマッサージ」と勘違いするオジサンが多かったのでしょう。
(特に、ここはススキノのど真ん中ですし(^-^;))
で、客も、マッサージをする人も、両方からクレームが出たのでないでしょうか?
マッサージの方は、「イヤらしいことを強要された」とか?
オヤジ客は、「なんでやらせないんだ」と逆ギレするとか?
ということで、マッサージをしてくれる人の写真も、きちんと出して、「無用の誤解」を防いでいるんですな。
いやいや、結構これ効き目(?)はあるでしょうね。
3.ゴルフ場にて
最後に、ゴルフ場で発見したあるものから、想像を膨らませたということを。
我々がプレイしたコースは、「三井観光苫小牧ゴルフクラブ」というところ。
そう、「三井系」ですね。
で、ゴルフ場内のバンカーに、こんな形のものがありました。
これ絶対に「ミッキーマウス」ですよね。
で、最初は、「こんなもの勝手に作っていいのか?」と思いました。
ウォルト・ディズニー社は、キャラクターの管理が非常に厳しいことで有名です。
だのに、こんなところで、いちおう「営利企業」が「客寄せ」とも思えることに使って良いのかと。
パンフやHPには、一言も書いていませんでしたが。
アメリカのディズニーワールドに隣接するゴルフ場に、やはり同じような「ミッキーの形」をしたバンカーがあります。
でも、たしかそっちは、「丸3つ」をくっつけたバンカー。
ディズニーのマークにもなっている、小さい丸2つ、大きな丸1つのバンカーだったはず。
こっちの苫小牧のは、何ていうのでしょうか、目の横にあたるあたりが、真っ直ぐになっていて、誰がどう見ても、「本当のミッキーマウス」。
「ディズニーにばれたら、これ訴訟を起こされるのんじゃないの?」と思ったんですけど。
でも、もしかして大丈夫なのかと思ったんです。
それというのも、東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランドの大株主に「三井不動産」が入っているから。
いや、単なる大株主というよりも、東京ディズニーランド自体、三井の大番頭と呼ばれた「故江戸英雄氏」の強力な後押しがなければ、絶対に実現しなかったでしょうから、ディズニー社も、三井グループに関しては、これくらいの「お遊び」は、お目こぼししてくれるのかなぁと思った次第です。
ま、ホント、たかがゴルフ場のバンカーなんですけど、ふとそんなことまで考えてしまったんです。