No。038
大きなお世話と小さな親切
2001.2.5
前々回のマックの藤田田氏が語っていた言葉で、もうひとつ気になることがあったので、それをネタにしてみます。
あの人スゴイとは思うんですけど、やっぱりどこかツッコミたくなるんですよね〜。
揚げ足を取ってやりたくなるというか・・・。
それもこれも、あまりに儲かっていて、それに対する「ひがみ根性」というのもあるんでしょうけど。
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その時の放送では、セブンイレブンの鈴木会長と、あれこれ比較されていたわけですね。
で、当然、取材者が、「セブンはライバルですか?」みたいな質問をしていました。
その中で、
「うちには『スマイル』があるけど、セブンイレブンさんの店員さんには『スマイル』はないですからな」
だから、うちの方が、長期的に見れば勝ちまっせ〜というニュアンスでしゃべってらしたんですけど・・・。
そうですかね?
マックの「スマイル0円」の価値、というか言いたいことはわかるんですけど、あれをセブンでやられちゃ、私たまらないっす。
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私、毎週土日は、たいてい朝方、スポーツ新聞を買うために、近所のセブンに行くんですね。
だから、土日の午前中担当のレジのおねえさんとは、「何となく顔なじみ」という気がしているんです。
なぜなら、私が娘をトロトロ連れて行くものだから・・・。
買うのは、スポーツ新聞だけじゃなくて、まあそこはそれ、ついお菓子やらも買ってあげてしまうんです。
この時に、
「あら、毎度どうも●●さん、今日も新聞ね。馬券がんばってね。あら今日はお子さんには何もナシ?」
なんて言われたら、私、ひいちゃいます。
やっぱりコンビニとは、ほどほどの距離感を持ってつきあいたいじゃないですよね。
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そもそも、接客は難しいですよね。
CMで「カメラのさくらや」が「好感接客」とか言ってやっているのは、相当デフォルメしているんでしょうけど(オンエアされていない地区の方すみません・・・)、あそこまで本当にやられたら、絶対嫌がりますよね、普通は。
でも、たまにああいう対応する店が、あったりもするんですよ。
この前の12月に、ボーナスも出たんで、たまには「カニ」でも食べに行こうかということで、ある店に家族で行ったんです。
その時の仲居さんというか、店員というか、まあ「ご丁寧な対応」で、思わずシカトしちゃいました。
かなり混んでいて、50分くらい待ってようやく席に座れて、さあ「タラバを食おう」と張り切っていたら、店員(女性)が、
「今日は、このズワイがおいしいですよ〜、あと『活きタラバ』でしたら、こちらになります〜、時価なんですが・・・」
ときました。
そもそも、好感接客の典型例みたいな感じなんですが、こちらの顔色を全然見ていないというか、上滑りしたトークというか、しゃべればしゃべるほど、こちらもひいてしまうような雰囲気がどんどんと・・・。
でも、私が、気を取り直して
「いや、このタラバを2人前お願いします」
と言ったら、
「あら、タラバがお好きなんですか?」
ときました。
「(大きなお世話だ、このやろ〜)」
とホント思いました。
たぶん、店員のトーク例としては、悪くないと思うんですよ。マニュアルにでもあれば、「いい例」として取り上げられていそうな感じでしょう?
でも、私はむかついた。
要するに、ちょっとした相手の顔色と、話の流れをつかんでいないと、相手に好感をもたせるどころか、嫌悪感だけが残るということです。
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で、近所のセブンイレブン。
その「なじみのお姉さん店員」なんですが、そんなニコニコしているわけでもないんです。
でも、ある意味「きっちり」とやってくれているから、私は好きです。
さらに、それだけでなく、子供にお菓子を買ってあげた時は、わざわざ別の袋に入れてくれて、一人で持たせるようにしてくれる。
これやってくれたときは、感動しました、ホントに。
だって見てくれは、茶髪の(たぶん)大学生っぽいオネエちゃんなんですから。
「おーやるじゃんっ!」と思いました。
こういう「さりげない気遣い」が、一番嬉しいんですよね。
そもそも、「期待値が低い」ためなのかも知れませんが。
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この「さりげなさ」こそが、「小さな親切」につながって、ひいては顧客満足度上昇ということになると思うんですけど、意外と分かっていないサービス業の方は、多いと思います。