No。034
つけてみて初めてわかる
2001.1.8
実は、カーナビをつけてます。
買ったのではなくて、叔父さんからもらったものなんです。
メーカー純正のもので、CD−ROM版。
はっきり言って、検索スピードは、「遅い」です、極めて。
どんな感じかと申しますと・・・
まあ、最初は嬉しいわけですね、こう、新しい電化製品を初めて手にすると、無性にあれこれ使いたくなる、あの感じです。
で、ごく近所(車に乗って、せいぜい10分くらい)に行くにも、使いたくなるわけです、このカーナビを。
何が遅いかっていうと、衛星からの電波を受信して、現在位置を確認するまで、なんですね。
ヘタすると、5分くらいボーっとしていないと、なかなか現在位置がわからないみたいです。
ちゃんと帰宅するまで、使ってあげていたのに、電源(というかエンジンか)を切ってしまうと、すべて忘れてしまうみたいです、こいつは。
メモリーがないみたいですな。
あと、多少専門的なことをいえば、「リルートするまでが頑なすぎ」とか、「もっと道の選び方に柔軟性を持てよ」とか、「オレの方が道を知っている」とか、色々あるんです。
※これらの注文の中には、私が使いこなしていないからというものもありますので、ご注意ください。何しろ、説明書を読まずに使いこなそうとする性格なんで。
いや、今日は、「カーナビなんて使えへん」ということを書きたいがために、わざわざ写真まで撮ったのではないんです。
反対です。むしろ、絶賛したいがために取り上げたんです。
最近、「クルマにもインターネットを」ということが言われていますね。
「ちょっと先走り過ぎ」って思いますよね。
私もそう思ってました。
まあ、ネットが中心となる社会が訪れるのはわかっているけど、いくらなんでもクルマにはまでは、まだ早いよ。
それに、クルマでネットなんて、どうやって使えばいいのか全然わからない。
かように思っておりました。
しかし、違うんですね〜、つけてみると。
今まで、全然イメージが湧きませんでしたが、これがもう、イメージ湧きまくり。
「なんでこいつはパネルタッチじゃないんだ〜」とか
「一番近いセブンイレブンの場所をおしえろよ」とか
「そもそも、最初っからネットにつながってろよ」とか・・・
ほんと、早くカーナビをネットにつなげて欲しいですね。
もっとも、携帯と接続すれば、今でもすぐできるんでしょうけど、そんな野暮な感じではなくって、もっとこう自然につながってくれていないと。(→この気持ちを、よりわかっていただくために、よろしければこちらもお読みください)
これ、カーナビがネットにつながっていたら、そもそもVICSの渋滞情報(すみませんVICSが何の略かわからない・・・)も必要なくなり、各道路公団のサイトにつながっていればよくなる。
もう一歩進めば、上記のような近所のコンビニも、「セブンイレブン」と指定すれば、セブンのサイトとリンクして、しかもクルマの位置を素早く把握して、最適な店舗までのルートを即座に表示するとか・・・できるんでしょうな。
まあ、それには、ワイヤレスで10Mbpsくらいの通信速度が確保できないと無理なのでしょうが。
こういうこと、よくありませんか。
私はよく直面します、仕事で。(^-^;)
「今度の製品は、全く新しい画期的なコンセプトに基づいて、これについての消費者の需要性を把握したいんですけど・・・」
こういうときは、だいたい「正確には、絶対無理ですよ」と申し上げているんですが、まあそれでも調べちゃったりしています。
でも、やっぱ無理ですよね。
今回の、このカーナビの一件で、再確認いたしました、無理だってことを。
カーナビをつける前の私に、「ネット対応型の超高速カーナビです。どこに魅力を感じますか」って言われても、そもそも「いらねえ」と思っているから、適当に答えたりして。
まあ、そこはそれ、その「適当に答えられる結果の集積」が、また重要であったりもするんですけど。
でも、やっぱり実感は湧かないですよ。
で、この実感を湧かせるために、さまざまな調査手法もあったりするんですけど(会場調査とか・・・)。
あれこれコンセプトレベルで語っていても、無駄。
そんなことより、いかに、「本当に体験させるか」。
これからのネット時代では、ますます重要になってくるのではないでしょうか。
特に、デジタルデバイドが進んでいる現在では、いかに「使っていない人に使ってもらうか」、ここがポイントだと思います。
要するにこれは、「百聞は一見に如かず」の近未来版なんでしょうね