No。017
テレビの周りは大にぎわい
2000.2.9
NTT−MEから、「わくわくステーション」というインターネット端末が発売される。
リモコンでインターネット=中高年層の市場を開拓(共同通信:2000-02-08
18:08)
電話設備工事のNTT−MEは8日、テレビ装置をつないだだけで、リモコン操作でインターネットを簡単に利用できるサービス「わくわくステーション パック」を今月15日から発売すると発表した。パソコンの操作が苦手とされる主婦や中高年齢層の市場開拓を図る。A4サイズより小ぶりなインターネット接続端末(わくわくステーション)をテレビと電話回線に接続、リモコンのボタン一つを操作するだけでインターネット画面を呼び出し、電子メールやオンラインショッピングができる。
ネーミングで、すでに「勝負あった」という器もするが、それでなくとも、機械に弱い「主婦」や「中高年層」が、この端末を買うかどうかは、さておいて(まあ積極的には買わないだろうな・・・)、それにしても、一般家庭のテレビ周辺市場(?)がおおにぎわいである。

テレビの普及率は言うまでもない。各家庭に少なくとも2台はあるだろう。1人1台の家庭も少なくないはずだ。
そして、「ビデオデッキ」の普及率も、100%に近いだろう。高齢者世帯はわからないが、30〜50代が世帯主の家庭であれば、間違いなくあるだろう。もちろん我が家にもある。ご丁寧に2台も。
ここまでは、もはや普通であるが、ゲーム好きがいる家庭なら、これに「ゲーム機器」が周辺にころがっているだろう(子供の部屋のテレビに接続されているケースも多いだろう)。
さらに、まだまだ普及率は低いが、「CS放送端末」を置いている世帯もあるだろう。いや、そこまで飛ばなくても、妙なタイミングで買ってしまった「BS放送端末」や「WOWOW端末」がある家庭もあるだろう。
ちなみに、我が家には、ゲームはないが、外部スピーカーのアンプがある。
これだけで(写真の通り)テレビの周りは、目一杯である。
これ以上、何を置けというのか。
子供がすでに独立した家庭ならば、いざ知らず、子供がまだ小さい家庭では論外である。
たしかに、PCがこれ以上簡単なものにあるには、もう一段の「革命」が起きないと難しいだろう。
だから、さまざまな会社が、「テレビ」を「ネット端末」「情報端末」と位置付けて、攻勢をかけている。
テレビというディスプレイの「アンプ部分」(と言ってしまってよいのだろうか)を勝ち取るために、必死である。
スペースは確かにない。しかし、スペースは、どれかを捨てれば解決できる。
意外と問題なのが、「電話線」なのである。
みんな、ここに気付いていない気がする。
ゲームでは、「ドリームキャスト」が電話線をつないだが、NINTENDO64もリクルートと共同で、電話線をつなぐことを始めている。
そして、「PS2」である。もちろん、電話線をつなげる。
各社は、割と安易に、「電話線をつないで」と説明書に書いている。
我が家でも、CS放送に入った関係で、電話線をテレビにつないでいる。
これが、面倒なのである。
なぜかというと、これは我が家の問題だけでなく、おそらく一般家庭の半数はそうだと思うのだが、テレビは、得てして「窓際近く」に置いてある。当たり前である、アンテナ線のジャックがそこにあるのだから。
で、電話のジャックはどこにあるか?
電話のジャックが、「窓際」にある家庭を、私は見たことがない。おそらく、台所近辺、つまり家の中心部近辺にあるはずだ。
となると、電話ジャックとテレビの距離は、近いようで非常に遠い。
この狭い我が家でも、同じリビングにあるというのに、電話ケーブルは、10m必要だった。
これ美しくないんですよ。
ケーブルを、壁に這わせて、引っ張ってくるんですけど、「あ〜やっちまったな」という感じがして(特にうちは賃貸なもので)。
10mのケーブルがリビングにあるって、結構変な感じになります。


いくら、情報武装のためとはいえ、不細工なんですよね、ケーブルがゴチャゴチャしていると。
そうめったに掃除をする場所ではないだけに、たまに見ると、「ぐあ〜っ」とくるぐらい汚い。掃除機で吸い取るくらいでは絶対に除去することが不可能なくらいのホコリ。
で、これにさらに「ケーブルをつないでください」と言うのでしょうか。私は、正直言って、「もういや」である。各社は、家庭の「ケーブルの実状」をもう少し把握した上で、商品を開発して欲しいものである。これでは、「家庭の冷蔵庫の大きさ」を考えずに商品開発をする食品会社と同じことになってしまう。少なくとも、我が家にこれ以上ケーブルは、「いりません」。
では、どうしたらよいのか。
ここは、「PHS」しかないでしょう。PHSを端末に内蔵させれば、簡単なのではないでしょうか(と、安易に投げかける文系出身者)。
そんなに、会社と通信させたいのなら、通信端末も内蔵させればいいだけのこと。
ハードにピッチを内蔵させて、別途契約してもらえば、ケーブル問題はすべて解決。家庭内のどこにでも置けることになると思うのですが。電波の弱い地域であれば、例の、電波増強器もセットしてあげればいいのだし、実現できませんかね。
今、企業内だけでなく、家庭内でも無線LANが、じわじわと広がっているようですが(のかな?)、いずれ有線よりも無線が主流になることは確実でしょう。
何しろ、あれこれ工事をしなくてすみますし、家庭内の美観を損ねることもない。
メリットは大きいと思うのですが、いかがでしょう。
※とはいえ、やっぱりPS2は、欲しいよな〜。今度こそβをソニーに買い取ってもらうぞ!
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