【調査地:湯西川温泉】
湯西川温泉へは鬼怒川温泉街からバスで向かう。途中で川治温泉の一柳閣という以前宿泊したような気がするホテルを通過する。(一柳閣前というバス停の停留所もあったことから考察すると結構有名なホテルなのかもしれない)
宿泊地は湯西川温泉の山城屋グランドホテル。ロビーでのチェックイン時にお茶も出て結構いい感じのところ。出されたお茶はきのこ茶でちょっとしょっぱい。
チェックインして部屋に通される。部屋からは川(湯西川?)が見えてポジションはいい。
風呂の概要については以下の通り。
1.貸切風呂
(1)檜
(2)石
(3)釜
2.その他の風呂
(1)大浴場
(2)露天風呂(現在工事中)
1.(1)〜(3)については、1回1時間で無料で貸切可能(イコール酒の持込可能)。2.(1)は普通の風呂だがわりと大きめ。2.(2)は立ち入り禁止となっていた。早速貸切風呂に入りに行く。1.(1)檜は使用中であったのと、1.(3)釜はおそらく3人だと狭そうとのことで1.(2)石風呂の鍵をもらい異動する。勿論缶ビールも浴衣に隠して持ち込む。貸切風呂1.(1)〜(3)は露天風呂になっており、館内から外に移動する。途中でボイラーらしきものを発見するが、我々目利きが選んだ温泉はボイラーを使用することはあまりにも考えにくく、当該装置は見なかったことにした。
石風呂に入り、体が温まったところでビールで乾杯し喉を潤す。風呂からも川が見えて眺めも良い。しかし眺めも良すぎて近場のホテルの露天風呂も見ててしまうのがいまいちなところ。(だが我々は全く気にしなかったので問題なし。むしろ、向こう側に入っているおっさんと長湯勝負を挑み見事に勝利を収める等、まずは軽く実績をあげる。)
2〜30分程度経過すると、途中で湯の温度が上昇してきた。客が入ったからボイラーを起動させ、温度をあげたという可能性もあるが、天然温泉を求めてきた我々がボイラーで暖められた温泉を使用することになるとははあまりにも考えにくく、当該事象は火山活動が活発化したとの結論に達した。
風呂から出て部屋に備え付けていた梅茶を飲んで喉を潤す。しかし梅茶はしょっぱかったので余計に喉が乾く。更に喉を潤すためビールを飲む。しかしビールを飲むことで喉の渇きに拍車がかかる。借金を借金で返済する多重債務者の心境を味わう。
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夕食は囲炉裏を囲んで平家鷹狩料理を食した。平家鷹狩料理とはガイドブックには「熊、鹿、山鳥などを囲炉裏で焼いて食す野趣あふれる云々。。」と書かれていたが、平家の落武者が食べていた料理との理解に達した。(たしかに周囲には熊、鹿、猪、狸等の獣肉を販売する店が多い)
食事内容と感想は以下の通り。
〔酒〕 瓶ビール、熱燗、熱燗その2(青竹版)
〜最初はビールで2杯目から熱燗を頼むものの、隣の席の人が青竹に酒を入れて炭火でお燗にするという風流なことをしていたので、「酒に関するあらゆる分野で遅れをとってはならない」信条からおかわんさが追加注文した。〔前菜〕 3品盛り合せ(煮こごり、川魚の小魚、何だかよく判らないもの) 〔造り〕 生湯葉 〔焼物〕 囲炉裏で炭火焼(山鳥、川魚、餅、鶏肉の味噌付)
〜やはりガスでやくものよりも美味。ただし全般的にしょっぱい。(酒を飲めと言う暗黙のメッセージなのかもしれない)
〜焼加減が難しく、鶏肉の味噌付については、マサルさんは生、あ、は焼き過ぎとなった。〔酢物〕 何だかよく判らないもの 〔蒸物〕 茶碗蒸(銀杏入り) 〔鍋物〕 よくある鍋物 〔揚物〕 天婦羅 〔吸物〕 〔おしのぎ〕 蕎麦 〔果物〕 みかん
〜一昨年の秩父でのリンゴの件のように食べないと怒られそうだったので食べる。食後の運動とのことで、1.(1)貸切風呂(檜風呂)に行く。檜風呂は石風呂よりは小型であったが、3人は入れる大きさは確保されていた。
湯の温度は1.(2)貸切風呂(石風呂)よりも熱めであったが、ボイラーの温度調節を大きめの石風呂に合わせたため石風呂より小さい檜風呂は熱くなったと言うことでは決してなく、檜は断熱性が高いから熱めになったとの結論に達した。
風呂から出てテレビを見ながらダラダラする。ダラダラしている間に平日の疲労(または昼からのビール摂取による疲労)により眠りに落ちる。
朝6時くらいに目覚めるとおかわんさんとマサルさんが寝ていたので一人で風呂に入りに行った。
後で聞く所によると夜半の入浴レコードは「おかわんさん:午前0時〜2時」「マサルさん:午前3時〜5時」「あ:午前6時〜8時」と各々2時間程度の実績を上げたものの、すべて単独で入浴していることが判明した。集団生活に馴染まない人達は、温泉においても率先して単独行動を好んだ。8時になったので朝食の時間になった。食堂に行く前に仲居さんが「布団をたたんでもよろしいでしょうか」と質問してきたが、「食後に一風呂浴びて布団でだらだらしたい」と言う欲望があったため、マサルさんが代表して「まだ使います」と無慈悲にも先方の申出を却下した。
朝食はバイキング方式であったが、温泉旅館の伝統的な朝食を堪能すべく、温泉玉子、焼海苔、焼鮭、佃煮、納豆(おかわんさんを除く)等の品物をチョイス。(やはり佃煮はしょっぱかった)
食後は最後の風呂に入る。10時にチェックアウトであったので、短期戦であった。今回の温泉入浴に関する実績評価を行うと、合計4回の入浴であったが、疲労から来る爆睡のため夜の部の成績が振るわなかったため、全体としては好成績は残せなかった。あらためて「失うばかりの時間に傷つくまま」であったことが後悔される。