【調査地:今市】
チェックアウトしてバスで駅に向かう。湯西川温泉駅から東武線で東京方面へ向かう。
電車内でガイドブックに目を通すと「日光漬物村」なるものを発見。日光江戸村や日光ウェスタン村のように子供向けではなく、漬物と言う渋い対象にスポットを当てたアダルティーな観光スポットである点が興味を引かれた。しかししばらくすると車窓から日光漬物村と書かれた看板と数軒の漬物販売店が目に付く。ガイドブックと照らし合わせると日光漬物村らしきものをと考えられた。「ただの漬物屋じゃねーか」とのことで日光漬物村ツアーは却下された。
昼時となるが行き場を失ってたところ、ターミナル駅らしい下今市駅に着いたので下車。駅を出ると「日本一きれいな水で作った蕎麦の街」と看板があったので、蕎麦を食べようと蕎麦屋を探す。しかし駅前にはラーメン屋しかなかったので、一番栄えていると思われる道を進むことにする。一軒の蕎麦屋があったものの、あまり引き付けられるものがなく、「ここで妥協してはいけない」と思いさらに進む。しかし進んでいくにれて店がある気配すら無くなってきた。このまま店を探すことは「背中かすめるPassionよぎる予感Dangerous」であると思われ「我々はそろそろ妥協する段階にある」との結論に 達し、先程の蕎麦屋に入った。
モツ煮をつまみにビールを飲む。他の者が天ざるを注文する中、マサルさんはご飯、漬物、味噌汁付のセットを注文し「ちょこっとすごいよマサルさん」となった。蕎麦については良くも悪くもなし。日本一きれいな水で作った蕎麦であるかどうかの判別は不可能であった。
店を出ようとする時に、おかわんさんが道楽で購入した日光アイスバックスのユニフォーム(購入価格2万円也)を装着。ユニフォームは各スポンサー企業の広告がぎっしりと詰まり歩く広告塔と化していた。
合宿では誰かが失踪しなければならない法律に従い、おかわんさんは下今市駅で浅草行の電車でなく日光行きの電車に乗車すべく失踪。マサルさんと二人で東京に帰った。ただし温泉入浴の疲労感から電車内では爆睡であり、いつもの如く温泉に疲れをとりにきたのか疲れるために温泉に行ったのか判断不能な旅であった。
(完)