No。123
夏休み気分も吹っ飛んだ
2002.8.19
1.ケータイを買い換えただけだったのに
突然ですけど、ケータイを3年ぶりに買い換えました。
あれ? 2年ぶりかな?
忘れたけど、それまでのドコモ「N502i」から、最新の「P504i」に。
その不調ぶりが、ついにNHKスペシャルにも取り上げられた松下電器のケータイです。(^-^;)
今度の「504シリーズ」では、日経トレンディによるとパナソニックのものが一番良いとあったので、私もそれまでの「N」
から転向して、「P」にしてみました。
たしかに薄くて、ペッタンコという感じで、カッチョいい〜。
っていうより、何しろ「502」でしたから、前のがダセぇ〜という感じ。
何つっても、「カラー」だもんね今度のは。(^▽^;
前々から買い換えようとは思っていたんですよ。
いや、別に必要だからというのではなく、「カラー」がよさげだったから。
でも、何となく買い換えずじまいだった。
それもこれも、「502」で十分だったから。
まあ普通にメールはできるし、そもそも私は、ケータイで「電話」するのは嫌いだし。
カネがなかったといえば、全くそうではなかった。
むしろ、退職金も入ってきたりして、今が人生の中で、一番裕福かもしれない時。
でも、ケータイを買い換えようとは思わなかった。
何か面倒くさそうだったし…。
それがなぜ突然買い換えたのでしょうか。
それは、「渋滞情報」を知りたかったからです。(^-^;)ホントウデッセ
ご存知の通り、この前まで、長野の山奥に行っておりました。
その行く前に、やっぱり色々準備をしますね。
今回は何しろ、正月に買い換えたバイオ君を、初めて山奥に連れて行くので、そのためにケータイで通信するためのケーブルも買ったりして、はたまた普段使っている「DTI」の「飯田」のアクセスポイントのダイヤルアップをセッティングしたりで、結構大変だった。
今さら、ケータイでネットの通信をするなんて…と思いつつも。
そんな時、iモードで「渋滞情報」が見られることを思い出したんですね。
前から見られることは知っていたけど、有料だったので、「まいっか」という感じだった。
で、(今は裕福になったので(^-^;))「有料でもいいからマイメニュー登録してみるか」と思って、サイトを探しにいった。
で、すぐに見つけられて、よく見てみると、「簡易図形表示」なんていうものまである。
カーナビにVICS(渋滞情報)のついていない私としては、「これすげぇ便利じゃん」と思いました。
「綾瀬バス停を先頭に25キロ渋滞」といわれれば、私も根っからの神奈川県民なので、感覚が分かるんですけど、首都高の環状線の「橋」が、いまだに分からなくって(^-^;)。
「一の橋」と「浜崎橋」のどっちが、自分が使う路線につながっているのか、よく混乱するんですよ。
そんなこともあって、私としては、首都高の地図をパッと見させられて、そこに渋滞表示がしてあった方が、「ああ、ここが混んでいるのか」と分かりやすい。
そんなこともポイントとなって、この便利さに思わず「有料登録」して、「簡易図形表示」をクリックしてみたんですね。
そうしたら…。
「このサービスはカラー表示限定です」と出てきやがったんす。(-.-#)
これはねぇ、やっぱショックですよ。
いちおう新型のバイオ君も使って、ワイヤレスLANも駆使して、モバイルで128kで通信しているクセして、たかがiモードのカラー表示を拒否されるヤツ。
何か、自分がすっかりエライ人間になったとテングになっていたら、街のたいしたこともないレストランで食事することを拒否された感じ?
ちょっとおおげさでしょうが、それだけショックだったということです。
でも、そこからの行動は早かったっすよ。(^-^;)
何しろ、すぐさま事務所から、ドコモの支店がどこか探して、歩いていける距離にあると分かると、すぐに行きましたから。
カラー表示を拒否されたのが昼頃で、その2時間後には、すでに「P504」を持っていましたから。(^▽^ハハハ
いきさつはどうあれ、私はカラー表示ができるケータイを持つことになった。
で、そのきっかけとなった「渋滞情報」。
前にも書いたように、カーナビにVICSをつければ問題ないんですけどね。
ハードディスクのナビも出ている昨今、いまだにCD−ROMのナビに、そんなにカネかけてどうするという感じがするんですよね。
だから、ナビはそのまんま。
渋滞情報を得るのは、もっぱら「インターネット」で。
どこかに旅行に行って、出発直前にこのサイトで渋滞情報をチェックして行くんですな。
できればこれをクルマでそのまま見たいじゃないですか。
でもパソコンだと、いちいち立ち上げるのが面倒くさいし、しかも助手席にパソコンを起きっぱなしだと、ブレーキをかけると落っこちそうでダメ。
だから、何とか簡単に見られるものがないかと思っていたんです。
で、その「カラー表示」でしか見られない「簡易図形」とはこれ。
iモードの「ATIS交通情報」というサイトです。
「これ凄いなぁ〜」と思ったのが、「今自分がいる周辺の道路情報」も分かるんですね。
「iアプリサーチ」という機能を利用しているらしいです。
つまり、自分のいる位置を発信して、それを元に情報を配信する。
もちろん、発信する前に、「あなたの現在のエリアは○○です。この情報を情報提供者に送信します。よろしいですか?」と承諾確認画面が出てきます。
そうすると、自分のいるあたりの道路情報だけでなく、「駐車場情報」も出てくる。
「花火大会情報」なんかも出てきたりして。(^-^;)
もういたれりつくせりという感じ。
このサイトも生き残るために必死なんですな。
前にカーナビは、予想外に便利ですと書いたことがありました。
その時には、「カーナビがパソコンと競合してくる」とも思っていましたけど、「ケータイ」とも競合してくるんですね。
ハードディスクを使ったカーナビは、検索などがおそろしく「速い」らしいですけど、それを体感していない人にしてみると、ケータイのコレで「まいっか」となりそうな感じ。
ましてやハードディスクカーナビは、20万から、いいものだと30万くらいする。
ケータイなら、日頃使うことを考えて、しかも新機種でも、たかが3〜4万じゃ全く比較にならない。
本当にひょんなことから、ケータイを買い換えた「だけ」だったんですけど、思わぬ競合状態も見えてきてしまったのでした。
2.住基ネットもいいけど
我が家にも無事に、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)の郵便が届きました。
どこかの町長は、「お国に尻の穴まで除かれる」と言ってたみたいですけど。
「別にあんたの尻の穴は見ないよ」と、誰か突っ込んで欲しかったな。(^▽^ケケケ
私の考え方は、「別に今さら、プライバシーも何もあったもんじゃないだろ」という感じです。
そりゃ、反対論者の言っている意味も分かる。
自分が番号で識別されることへの抵抗感があることも分かる。
でも、今さら自分に番号がふられていることくらいで、ギャーギャー騒いでどうすんのという感じもします。
だいたい、今時クレジットカードを持っていない人は少ないはず。
だったら、JCBやVISAに自分の個人情報を管理されていることは、問題ないんですかということを言いたい。
私なんか、メインのカード会社に、「過去に使用した店を洗いざらいカミさんにチクられた」たら、そりゃあんた、家庭崩壊しますわな。(^-^;)
その一方、たかがお役所に握られていることで、マズそうなことなんて、えーっと、過去の犯歴くらいかな?
まあ、私も過去いろいろありましたけど…。(^▽^;
でも、私としては、こっちの方はバラされても、あんまり痛くはない。
(「あんまり」ですけど…)
だけどカード会社さんとだけは、仲良くしておきたい〜。
とっくの昔に、自分たちには番号がふられている。
クレジットカードをはじめ、公的なものでも、健康保険証にだって被保険者の番号があるし、免許証にだって番号はある。
同じ11桁でも、皆さんケータイの番号は「ふられている」と思わないのかな?
じゃあ、固定電話は?
よくよく考えると、Eメールのアドレスだって、番号みたいなもの。
だって、IP6の時代になったら、世界中あちこちに「アドレスだらけ」になるんだから。
まあ、そんな「超デジタル」の話はいいとして…。
ところでみなさん、「郵便番号」が「7桁」になったこと、忘れてませんか?
「こっちの話はどうなってんだよ」と思いませんか?
たしか7桁になったら、住所もそれまでの「神奈川県川崎市中原区」の部分は、いらなくなって、いきなり「○○町」から書いてよかったはず。
場所によっては、「1丁目2番地3号」みたいに書いても、郵便物は届くはずだったのではなかったっけ?
なのに、相変わらず住所を書くときには、ご丁寧に「○○都道府県」から書いてませんか?
まあ、同じ県内だったら、いきなり「市区町村」から書くこともあるけど、ビジネスで丁寧に書きたいときには、何となく「東京都〜」から書いてしまう。
いやね、ここのところ、自分の事務所開設もあって、もう「イヤ〜ん」というほど「住所」を書いているんですよ。
それも、事務所と自宅のばっかり。
ま、当然なんですけどね。
で、これまた当然、お役所の申請書は、すべて「都道府県から記入せよ」となってます。
「郵便番号」も書かせているのに…。
7桁になったんだから、「余計なこと」書かなくてよくなったんじゃないのと思いつつも、セコセコ書きましたよ。
「少しは役だってんのかよ、この7桁」と思いつつ。
「どうせ、郵政族だけが儲かっただけなんだろうな」ということも思いつつ。
それがまあその〜、実はまたゴルフに行くんです。(^-^;)
それも「電車」で行くんで、「ゴルフ宅急便」を使ったんですね。
コンビニで伝票をもらってきて、これまたセコセコ書こうと思って、思わずうなりました。
「郵便番号記入欄」が思いっきりデカくなってる。
そもそも「郵便番号記入欄なんてあったっけ?」という人は、ある意味正解です。
宅配するのは、配達のお兄ちゃんが住所を調べていくんだから、関係ない。
調べてみましたけど、「佐川急便」は郵便番号は記入する必要はないみたいです。
これが普通です。
郵便番号の代わりは、「電話番号」か。
電話番号さえ分かれば、どこでも届けてくれるというイメージ。
それがなぜ郵便番号?
これひょっとして、ヤマト運輸の「管理」のためだけに書かせているのでは?
最近は、郵便番号だけ打ち込めば、住所が表示できるパソコンはいくらでもある。
これまでだったら、1枚1枚の伝票を保管していたのが、郵便番号を打ち込むことで、「住所を入力すること」も、極めて簡単になった。
こうなれば、「主要顧客リスト」を作ることも簡単だし、「主要配達先リスト」なんてものをドライバーに渡すこともできるでしょう。
そして、荷物の仕分けも劇的にラクになっていることでしょう。
「7桁になった郵便番号」こそ、宅配業者が届け先を管理するのに丁度良いコードがなのではないでしょうか。
細かすぎず、粗すぎず。
配送センターの散らばり具合と、ぴったりマッチしているのではないでしょうか。
でも、だったらヤマト運輸も、郵便番号の恩恵を受けているんだから、郵政民営化にもう少し協力してあげたらよかったのにねぇ。
あ〜、でもこれまでに十分、イヤな思いはしてきたんだっけ。
それにもしかして、民営化を前提として、伝票は刷ってしまったんだけど、現実がああだったから、使えなくなってしまったということなのかな。
まあいいや。
それにしても、あの伝票は、ひょっとして醜い利権争いの落とし子だったのでしょうか…。
3.がんばれ松下
最後に、上にも書いた「松下電器」のこと。
皆さん、NHKスペシャルはご覧になりましたでしょうか。
私は、見始めてから、テーマの重さに気付いて、慌ててビデオを録りました。
それにしても見ていて、感慨深いというか、涙が出てくるというか、うーん、本当に色々考えさせられました。
私、身の回りはソニー製品ばかりになってしまっているんですけど、結構「松下ファン」ではあるんですよ。
何といっても、会社に入ってすぐに買った「CDラジカセ」は、いまだに壊れずに十分使えますから。
液晶のバックライトがおかしくなっているけど、他の機能は、すべて使える。
もう15年以上使っている計算になります。
この事実だけで、「ソニーも少しは松下を見習えよ」と言いたくもなるんですけど。
その松下の「中国法人の幹部」が、現地の流通業の社長にやりこめられていました。
「そんな製品では売れませんよ」
「松下さん、もっと本気で変わらなきゃ」みたいに。
この場面を見ていて、何を思い出したかというと、「中内功」と「松下幸之助」の戦争です。
ご存知の通り、昭和40年代、ダイエーが日の出の勢いの頃、まさにあの中国の流通業の社長と同じことを、中内功は言っていたはず。
だからこそ、松下と大戦争になったし、取引停止にもなった。
かの中国の社長は、「うちでは製品は作れないから」と言っていたけど、中内功は「自分でテレビを作ってしまった」。
今考えれば、結構凄いことだけど、あの頃には大失敗だったみたい。
もしかしたら、あの松下との戦争が、ダイエー凋落の第一歩だったような気もします。
もちろん、その後も2兆円企業に成長を遂げたわけですけど、松下という巨大な企業とのビジネスを、単なる「泥仕合」にしてしまったところに、転落の発端はあったのではなかったのではないでしょうか。
でも、今やそのダイエーも、見る影すらなし。
そして、松下も同様。
「栄枯盛衰世の習い」なのでしょうけど、あの松下が、「中国にイジメられているシーン」は、我々も現状に甘んじていてはいけないことを教えてくれます。
現代のスピードについていけない企業や人は、時代のステージから下りなくてはならない。
私も改めて、肝に銘じました。
ここのところ、夏休み気分だったけど、あのNスペで浮ついた気持ちが一気に吹っ飛びました。