No。120
渋谷散策オジサン
2002.7.29
1.スマップのプロモーション
この前、日記に、「モー娘。のCDを渋谷のHMVまで買いに行った」と書いたら、知り合いに、「せっかくスマップのプロモーションをやっているのに…」と言われました。
「へ? そんなんやっていたっけ?」と正直思いました。

だって、その日は、東京は35度以上あった日で、当然のことながら、渋谷の街を一人で歩くにも、ボーーーーっとして歩いていた訳です。
そういや、何かあったかな〜と思って、日を改めて、「取材」にいってみました。
その日も、相変わらずいい天気で、暑いことこの上なし。
マル
キューの前も、午前中ということもあってか、誰もいません。
で、よく見ると、たしかにあちこちの自販機に、スマップのロゴが入った飲物がある。
「おー、これかいな」と思って、買おうと思ったら、このHMVのところにあるのは、すでに「販売終了」。
「コンビニや一般の自販機でお買い求めください」とあるので、やむなく、スマップ缶を求めて、渋谷の街をさまよいました。
ハンズ通りを、とぼとぼ歩いていると、すぐに、ビルの壁一面に、でっかいスマップ缶発見。
しかもここのビル内にある自販機には、スマップ缶をまだ売っていました。
さっそく購入。
んで、飲んでみると、「なんじゃ、この味は?」という感じ。(^-^;)
「コーラ?」と思ったけど、ちょっと果実っぽい感じの味もしたり。
で、よ〜く見てみると、これコーラの色しているみたいっす。
たしかに「炭酸飲料」と書いてありましたが、「白い缶」だったので、勝手に、「サイダーみたいなやつだろう…」と思っていたから、何かビックリ。
パッケージの印象からすると、「エビアン」か、「ヴィッテル」あたりを、パクったもののはずとも思っていました。
だから、どちらかというと、「爽やか系」の飲物だと思っていたのに、コーラなんだもん。
口の中に、味が残って…、ちょっとマズいっすコレ。(^-^;)
この飲物、正式名称は、「Drink! Smap!」というんですね。
ツアー開始と同時に発売されたCDと同じパッケージ。l
ちょっと安直な名前で、しかも味がコーラ。
よ〜く考えたら、このパッケージに似せたのでしょうか?
コカ・コーラのダイエット版のパッケージを似せた感じはある。
うん、確信犯なんでしょう。
キリンで売れている炭酸飲料はないはずだから、たぶん過去に失敗した商品を、作り直して販売している感じも少々。
「スマップさまさまだろうなぁ〜、キリンビバは」と思いますよね、誰でも。
2.強気のマーケティング
この缶を見て思ったことが、いくつかあります。
一つは、「Smap」のロゴの「書体」。
私のイメージとして、「Smap」というロゴは、「斜体」なんです。
少なくとも、ここ何作かのCDは、斜体のものがあったはず。
それを、今回は「普通体(?)」にしてきた。
「おー、イメージが変わるのも関係ない、何という強気のマーケティング」と思いました。
普通、「斜体」が入ると、スピード感が出ます。
文字が、「風になびく感じ」が出るためです。
だから、一過性という印象がついてしまう可能性もある。
その反面、「普通体(というのか?)」は、スピード感はないけれど、「どっしりと構える」感じが出る。
スマップも、すでにそういうレベルにしたいのかな…とも思いましたが。
常識的には、どんな商品でも、社名でもそうですけど、「ロゴ」を変える時は、慎重になります。
それこそ、調査を何度も繰り返して、どのロゴにすると、どういうイメージが付加されて、どういうイメージが減殺されるということを検証する。
この、「Drink! Smap!」は、そんな調査はしていないでしょうねぇ。
プロモーションといっても、「お遊び感覚」がプンプンするし。
スマップ自体は、すでにベテランの領域で、これからよっぽどのことを起こさない限りは、安泰の芸能生活を送れるはず。
(この前のスマスマを見ても、吾郎ちゃんの事件も、すでにネタ的に使っているし…)
CDを発売すれば、なんだかんだで、30万枚くらいは売れるのでしょうか。
コンサートツアーをやれば、どこの会場も超満員だろうし。
こんな状況で、今さら、スマップのファンが「急拡大する」ということは、もはや考えられない。
ある程度の規模のマーケットが、すでに出来上がっていて、少しずつファン(というかマニア)が出入りする感じなのででしょう。
こういうマーケットだったら、多少「乱暴なマーケティング」をやっても、ファン(というかマニア)はついてきてくれる。
むしろ、「新鮮なスマップ」を見たいわけだから、ファンとしては、もってこいの企画かも知れない。
これと同じことを、マイナーなグループでやったら、イメージが散漫になるばかりで、せっかく培ったイメージを、また一から作り直すことになる。
まあ、「強者」「勝者」だからこそできるマーケティングなんですな。
でも、この缶、というか「ロゴ」をよく見たら、「Smap」って、「商標登録」していないみたい…。
「Registered」のマークがついていないし。
アルファベット4文字じゃ、商標登録できないのかな…。
それとも、どこかの会社が抑えてしまっているのか?
と思って、「調べろよ」とツッコまれる前に、ちゃんと調べてみました。(^▽^ハハハ
商標とか、特許の情報は、すべてネットで調べられるんですよ。
で、さすがジャニーズ事務所、ちゃんと登録していますね。
しかも、平成2年に。
「エスマップ」という名称まで登録したのは、何か意味があるのでしょうか。
商標登録しているのに、肝心の「ロゴ」を決めないということは、デザインに縛られたくないためなのか。
それとも、そんな余裕がないのか。
うーん、両方かな?
でも、スマップくらいだったら、何か統一のロゴを作ってもいいと思うんですけどねぇ。
それにしても、「佐藤道路」「月島機械」そして「ブリヂストン」も、強気に出願するなぁ。
「気泡発生装置」の「SMAP」も、是非見てみたいもんです。
3.「ちょボラ」でもいいっす
そんなこんなで、最近、渋谷の街を散策する日が多いんですが、ちょっと気になるものを見かけました。
この若者クンたち、朝から、センター街近辺を、お掃除してくれているんですね。
揃いのTシャツで、背中には、「渋谷センター街」の文字。
その上の小さい文字に、たしか「FM〜」と書いてあったから、TOKYO FMのスペイン坂スタジオの関係なのでしょうか。
ネットで調べてみたけど、うーん、なかなかうまく調べられなくて、確かなことは分かりませんでした。
でも、いいことっすよね、こういうことは。
彼らは、そのままセンター街で遊んでいてもおかしくない、年格好。
でも若い時に、こういうことを少しでも体験しておくと、きっともう少し歳をとった時に、いい大人になれますよ。
土曜日に見たテレビで、原宿のラフォーレのバーゲンをやっていて、その時にも、一瞬だけですが、「女子高生」に竹下通りを掃除させるボランティア(バイトかも…)を映していました。
まあ、バイトとしてカネをもらうか、ボランティアとして働くかということよりも、こういうガキんちょたちも、たまには、人のためになることをしておくということは大切ですね。
世の中には、「ちょボラ」なる言葉も出来ていて、もしかしたら発端は、「学校の内申書にボランティアと書くと良い成績がつくから」ということだったかもしれません。
まあ、どんなに動機が不純でも、こういうときは、結果オーライで考えたいですね。
人間、いいことをすれば気分が良くなるということを、少しずつでも体験していけば、そういうことが習慣づいてくるものでしょう。
渋谷の街を歩いていると、大半は、やっぱりそのまんま、イメージ通りのアンちゃん、ネエちゃんが闊歩していますが、こういうヤツらもいるんだと知って、少しだけホッとしたオジさんでした。
4.プチ都市問題は、来週に
最後に、プチ都市問題みたいなものを…と思ったんですけど、ちょっと気になることがあって、もう少し調べて、来週書きます。
みなさん、渋谷に川が流れているのをご存知でしょうか?
「渋谷に」といっても、東横線渋谷駅あたりから、東方向になんですが。
これについてです。
まあ、ちょっとありきたりの論になってしまうかも知れないけれど、何とか来週まで、セコセコ書いておきます。