No。112

W杯が始まったけど
2002.6.3
by Y.Tomizawa


1.W杯開幕

ついに開幕しました。
なーんか、ずーっと先と思っていて、「ホントに日本でやるの?」くらいに思っていたものが、本当に始まっちまった(^-^.)。
まあ、日本がどこまで勝ち進むかは別として、素直に応援したいです。
そんな中、この発言はいかがなものなんですかねぇ。

「W杯は6月で終わる。日本におけるサッカーはこれで滅びるはずだ。W杯が終わった後に、サッカー不況がくる」

スポーツ新聞でも、片隅で報じられただけですので、皆さん、あまりご存知でないかも知れません。
あの、「ナベツネ氏」の、5月31日、金曜夜、読売ジャイアンツの試合終了後の発言です。
言いたくなる気持ちは分かるんですよ。
なんでも、清原がサヨナラヒットを打ったそうじゃないですか。
「劇的復活!」「やっぱり日本は野球だ!という感じ?

しかしまあ、日本を代表するマスコミの長が、コレだもんね。
政治家や役人の発言は、ことさら過剰に反応するのに、どうしてこの方の発言には、皆さん穏便に済まそうとするんでしょう?
やっぱ、コワイのかな…。

彼の言っていることって、もしかしたら正しいかもしれません。
たしかに、あんなに大規模なスタジアムを、今後の収支を考えずに作ってしまって、どうするのという議論は正しい。

でも、今、こういうタイミングで、「プロ野球の長」が、こういう発言をするなんて、日本のお偉いサンが、いかに品がないかを表しているような気がして。
情けないっす、マジで。(-_-;)
まあ、こういうバカモノは、放置プレイにするとしてですな。

私としては、いよいよスカパーに加入している本領が発揮できるんですね。
元はといえば、「ラグビーのW杯を見るため」に加入したスカパー。
もう、3年前になるのでしょうか。
あの時も、意気込んで買って、でも、日本は3戦全敗。
全くいいところナシ。
ひどかったです。

だから…。
今度の、サッカーの日本代表は、そんなことを覆して欲しいんですなぁ。
全然、マーケティングの話じゃないけど。

スカパーでは、全試合完全放送。
しかも、民放の「絶叫型」や、「タレント型」ではなく、「玄人好み型」で攻めるということ。
アナウンサーと解説者だけの放送です。
うん、いいですよ、スカパーの放送は。(^▽^
サッカーが好きになれます。

去年の、陸上ワールドカップでの、あれはTBSでしたか、絶叫型の限度を超えてしまったアナウンサーが、世界に恥をさらしてくれましたよね。
この前の、冬のオリンピックもそうだったけど、どうして日本の民放は、タレントに頼らないと、スポーツを放送できないんでしょう。
いや、民放どころか、NHKまでも、キムタクに登場してもらっているし。
(キムタクって、サッカー好きだったのか?)

スポーツに詳しいタレントというのは理解できても、じゃあ、普段マジメに評論している人は何なのということを言いたいですね。
日本の民衆は、スポーツを深く知りたいというよりも、アタマが軽そうなタレントが、ワイワイやってくれた方が喜ぶ、と未だに思っているんでしょうね。
ま、いいっす。
オレっちは、めでたくスカパーで、充足できるから。

で、今日、何気なくチャンネルを探していて、スカパーの145chで「タクティカル映像」というのをやっていました。

普段、テレビで見る映像というのは、フィールドを横から見る感じですね。
でも、この「タクティカル映像」は、ゴール裏から見た映像です。
この「引きっぱなし」の映像を、ずーっと流している。
音声は、通常映像と同じ、普通のアナウンスと解説。

私、サッカーの試合って、1試合も見に行ったことがないんですよ。
ラグビーは、かれこれ100試合くらいは見に行っているんですけど、サッカーはゼロ。
で、こういう「引きの映像」だと、「スタンドにいる感覚」で見ることが出来ます。
だから、ボールの「ない」ところで、選手がどういう動きをしているのか、一目瞭然。
キーパーがゴールキックを蹴る時に、選手って、センターサークルのあたりに集まっているんだ…、などと初めて気付いたり。

プロ野球でもやってみればいいのに、こういう「スタンドの席に座っているような感じの映像」。
ダメですかね。
アナウンスも、二重音声にして、デフォルトでは「ナシ」にしておく。
何かこう、ボケーッとテレビで野球を見たいときに、いいと思うんですけど。

連戦連敗を続けている横浜ベイスターズの放送をせざるを得ない「テレビ神奈川」あたり、経費節減で、コレやってみたらいかがでしょう。
カメラの台数も劇的に減らしてね。
いかがですか、テレビ神奈川さん?



2.通販家具

すみません。
ついW杯に熱くなって、ダラダラと書いてしまって。(^▽^

で、引っ越しているんですよ、自分の事務所に。
引越屋さんに頼んでいる訳でもないので、家にある荷物や、クルマに積みっぱなしだった会社にあった荷物を、それこそ地道に搬入しています。

そんな中、日記にも書いたように、「プラス」のネット通販である「i空間」で、本棚やデスクをたんまり買い込みました。

これがまあ、色々ありまして、数日経った今でも、まだ、事務所内に、段ボールのまま放置プレイです(^-^.)。

まず、評価できる点は、注文して、翌日に配送されてきたこと。
これは凄い。
実際には、28日深夜(29日未明)にネットで注文して、配達が、30日午前中。
思わず、スケジュールを再調整してしまいました。

で、配達当日ですね、待ちかまえてました。
だって、マジで、あれこれたくさん買い込みましたから。
「どんなトラックで来るんだろう…」とか。
「道路狭いけど、大丈夫かな」とか。
ところが。

トラックが到着したのが、窓から見えて、ちょっとイヤな予感がしたんです。
「小さいな…」と。
しかも、玄関に来たのが、運転手の初老のオジサン一人。
「お一人ですか?」と聞いたら、「ええ」と即答。

はっきり言ってですね、マンションにエレベーターは「ない」んです。
購入時に、「部屋の階数」「エレベーターの有無」の項目もあったんで、勝手に「大勢で来てくれるんだろうな」と思ってました。
でも、来たのは一人だけ。

さすがに手伝いましたよ。
だって、段ボールにして10梱包ですよ。
しかも、デスクとか、ソファとか、イスとか、結構でかくて重たい梱包もある。
小さなモノは、部屋まで持っていって、重たいソファとかは、一緒に階段を持ち上げて。
もう、チョー汗ダク。(--#)

何人かで来てくれるんなら、開梱くらいしてくれるんだろな、と勝手に思っていたんですけど、一人じゃ、まさかそれはないだろうと、さすがに思いました。
しかも、聞いてみると、オジサンは「福山通運」の人だし。
福山通運じゃ、設置はできないだろうな〜と思いました。
(とはいえ、この前、自宅の洗濯機を買い換えた時に、設置に来たのはフットワークだった。彼らに対する満足度は、かなり高かったです)

開梱はしてくれなくても、「段ボールは持っていってくれるんですよね?」と聞いたら、「イヤ、それはしてません」と、これまた即答。
荷物を開けること以前に、この段ボールにイヤになりました。

さらにですね、要するに、すべて「自分で組み立てる」んですね。
「イス」とか、「ソファ」くらい、「出来合い」のものがくると思ったんですけど、そうじゃない。
今さら、そのサイトをじっくり見たら、あれこれ書いてある。

●Garageのテーブルやチェア、収納などは、基本的に簡単組立式です。組立作業を負担していただくかわりに、価格はがっちり抑えました。
●組み立て式といっても、耐荷重や耐久性はオフィス家具の基準を十分クリアしております。
●作業もテーブルなら大人2人で20分くらい、収納でも30分程度です。
●各ガラージショップ店頭でのご注文に限り、専門のサービスマンによる組立サービス(有償)を実施しております。なお現在組立サービスが行えないエリアがございます。

私としては、「価格」は抑えなくていいから、「出来合い」を欲しかったんですけどね。
でも、配送効率を考えれば、そりゃ現場で組み立てた方がいいに決まっている。
ということで、私、生まれて初めて、「ビジネスで使うイスを作りました」。
たぶん、もう一生作ることはないでしょう。

まあ、この辺までは許せたんですよ。
イスの脚くらい、ねじ込んだりするだけだし。
でも、「カフェキャビネット」というヤツを作ろうとした時に、説明書に「必要な工具」として「木槌」と書いてあるのを見た瞬間、マジ切れしました。(--#)

一体、日本中のどのくらいの職場・家庭に「木槌」が置いてあるのでしょう。
この通販、そもそもSOHO向けでしょ。
大企業用じゃないんでしょ。
だったら、「木槌」くらい、つけておけといいたい。

他の家具には、例えば、「六角レンチ」みたいなものがついているんです。
でも、いきなり「木槌」。
私は、ここでくじけました。
もう、マジで汗だくで、へとへとだったし。

今回は、ここ(Garage)のデザインが気に入ったので、まとめて買いましたけど、もし、次にこういうまとめ買いをするときには、やっぱり「家具屋」にお願いしようと思います。
家具屋さんなら、融通が利きそうだし。

プラスは、あくまでも「文房具屋」さんであって、まだ「家具屋」ではないということでしょう。
「家具屋」のコアコンピタンスは、「いい家具を売る」ことの他に、「確実に設置する」ということもあるのではないでしょうか?
うん、そんなことを思いました。

ということで、また今日も、新事務所で、せっせと本棚を作ったりしているんですけど。



3.久々に大江戸線ネタ

W杯→ネット通販と来て、最後に「大江戸線」というのも、なんだかな〜という感じですけど。
まあ、久々ってことで。

とはいえ、大江戸線に乗ったのではなくて、同じ「都営地下鉄」に乗ったら、こういう広告を見かけました、ということです。

「大江戸線 上野御徒町駅ってどこ?」から始まって、
「大江戸線の上野御徒町駅をご存知ですか」
「ご覧のように松坂屋に直結しており、アメヤ横丁もすぐそこ」
「上野公園にもこちらからどうぞ」と続き、
「お買い物にも観光にも便利な上野御徒町駅。ぜひ覚えておいてください」で終わる。

どこか、「大江戸線」の悲哀が感じられませんか?
要するに、「上野御徒町って、どこやねん?」と思われたんでしょう。
「実はこんなに便利なのに」ね。

大江戸線は、この「上野御徒町」に象徴されるように、「どっちつかずの駅」が多いです。
まあ、大江戸線のコンセプト自体が、「陸の孤島」に地下鉄を通すことでしたので、しょうがないんですが、こういう駅名が多いんです。
「牛込神楽坂」「若松河田」、はては「落合南長崎」なんてのも。
(これ、「落合」と「南長崎」ですから。「落合南」と「長崎」ではないです)

こういう、日本的落としどころにまみれた駅名をつけてしまった代わりに、「どの辺にあるのか分からない」ということが起きているのでしょう。
「実は凄い便利な駅もある」のに。

これ、マーケティング的には、「大江戸線のベネフィットポイントを訴求することで、ユーザーの利用の活性化を図る」ということに当たります。
確かに、「実は色々便利」ということは、大江戸線的には、ベネフィットポイントなんだろうけど、それ以上に、「JR山手線」「営団地下鉄銀座線」で、十分便利なんだから、使う側には、あまりピンとこないはず。
だから、こんな広告を作っても、「あまり活性化しないんでねぇの」と思ったんです。

そんなことより、「上野動物園に、子供のパンダが生まれた」という方が、よっぽど活性化したりしてね。
いや、そんなことより、駅周辺の開発案件を、積極的に薦めるとか。
まあ、この辺は、鉄道事業の難しいところです。
基本的には、「待ち」ですから。