No。083
宗教こそマーケティングだ
2001.11.12
法事に行って来ました私の祖父の七回忌。
親族が寺に集まって、その後、カニなど食べたりして…。
で、ふと思い出しました。
「そういやジジイが死んだのは、ネーハイシーザーが秋の天皇賞を圧勝した日だったな…。
いや、あのレースはネーハイが勝ったレースというよりも、ビワハヤヒデが初めて連対をはずしたレースというべきか。いやいや、それより、ビワとウイニングチケットが故障を発生したレースか…」
いかんいかん、これじゃコーナーが違います。
そう前々から思っていたんです、「宗教こそマーケティングだよな〜」と。
だって、七回忌の前に、親族が集まったのは、三回忌。
本当に、ジイさんのことを思っているんなら、毎年やらにゃいかんすよね。
でも仏教では、三回忌の後は、だいたい七回忌ですね。
その次は、十三回忌。
仏教も大衆に迎合しているわけですな、一般大衆が「無理なく宗教ができる」程度に。
(ま、うちのジジイは、超不信心者だったから、これでいいんすけどね)
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そもそも、仏教の教えを、本当に理解しようとするなら、それこそお釈迦様と同じ修行をしなくちゃいけないはずじゃないですか。
仏教に限らず、キリスト教だってそうでしょう。
イスラム教だって、おそらく。
我々は、お釈迦様やキリストやマホメットと同じ修行など、到底できません。
でも、少しは近づきたいという欲求もありますね。ほんの少しでも。
そこに宗教側の「妥協」が生まれる。
妥協というと、言葉は悪いですけど、「新商品(新サービス)を開発する必要が生まれる」わけですな。
その一つが、念仏を唱えるだったり、毎週教会に行くだったり、断食したりだったりする、と。
だいたい本当なら、毎日苦行をしなくてはならないところを、「南無阿弥陀仏」って唱えるだけで成仏できるだなんて、冷静に考えたら、いや、どー考えても甘すぎるよな。(^-^;)
(とはいえ、水中に長時間潜れれば、仏になれるとも思わないけど)
これ、宗教的には、サイコーのヒット商品なんじゃないすか?
鎌倉時代に日経トレンディがあったら、ヒット商品番付、絶対トップだな。
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こう考えてみると、大衆ニーズに合わせて変容してこれた宗教だけが、今残っているんでしょうな。
この前行った「寺」なんて、浄土宗だったんですけど、「ポスター」がありやしたぜ。
しかも、「キャラ」があって。
「ナムちゃん」「アミちゃん」「ダブちゃん」だって。(^-^;)
というところで、ふと思って、サイトを探したら、やっぱりあったあった。
http://www.jodo.or.jp/
で、そのポスターのキャラ達は、これ。
http://www.jodo.or.jp/jodo/hatena/family.html
「ぐるぐるなむちゃん」なんてゲームもありまっせ〜。(^▽^;
(Shock Wave使ってる。すげぇ…)
新興宗教だったら、ホームページくらい持っていても、誰もが当然と思うんでしょうけど、「浄土宗」って、中学校くらいの歴史で習う宗教じゃないですか。
「法然上人」ですよ、「法然」。
新鮮な驚きだな〜。
ホームページだと、「おいおい」って感じも少しするけど、よく考えたら「教典」だって、千年前だったら、ホームページみたいなものか。
「紙」ができて、それを印刷して、世界中に「公開」しているんですからねぇ。
それを考えると、世界最高のヒット数を誇るサイトは「聖書」ってこと…?
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それにしても法然上人は、どう思っているんでしょうか、「ぐるぐるなむちゃん」とか…。
「俺は、そこまで大衆に迎合しろとは言ってないっ!(-
-#)」って感じ?
いや、結構サバけた人だったのかな〜。
何しろ、画期的なヒット商品を開発したんだから。
「お、いーじゃん、なむちゃん。もっとキャラクター商品出して、バンバン売れ!」みたいな。
でも、これはいくらなんでも、やりすぎなんじゃないっすか?
http://www.jodo.or.jp/jodo/jodoshu/honen/index1_1.html