No。082
もし焼肉屋に公的資金を注入したら
2001.11.5
おはようございます。<(_ _)>
今、朝6時半前。
初めて、月曜日の朝に早起きして書いております。
実は毎回、日曜日の夜から書き始めて、日付が変わった1時か、2時頃書き終わるんですね。
だから、「CMつれづれ」も日曜夜〜深夜にオンエアされるCMばかりだし、TV番組もそう。
「これじゃマンネリやな〜」と思ったのもあり、また、日曜の夜がいつもドンヨリした気分になってしまうので、こうして眠い目をこすりながらも、月曜に早起きして書いてみることにしました。
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突然ですが、どうして「焼肉屋に公的資金を注入しろ」って話にはならないのでしょう。
大阪の焼肉屋がつぶれてしまったらしいですけど、「焼肉業界」の業界団体はないのですかね?
狂牛病というこれだけの激震があっても、声明も出していないようなので、たぶんないのでしょう。
個人経営が多いためなのでしょうか。
でも、政治家の皆さんも誰一人言い出しませんね。
「焼肉屋に公的資金を注入するべきだ」って。
庶民的には、単にお金を預かってくれるだけの銀行よりも、焼肉屋の社会的使命の方が大きいと思うのですけど。(^-^;)
日本全国の焼肉屋の経営を助けるだけなら、せいぜい100億円もあれば十分でしょうに。
しかも、今回の騒動の質からいって、返済しなくても、国民はあまり文句は言わないと思うのですが。
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公的資金問題は、焼肉業界だけではない。
この前も久々にテレビでやってましたが、「有明海干拓」による「海苔の不作」。
1年くらい取り上げられていなかったと思いますが、事態は何一つ変わっていなかったようです。
この問題は、「干拓を許可した」という、そもそもおかしなことがありますが、輪をかけておかしいのは、あれほどの騒動(こちらも騒動だ)になっても、役人が動こうとしないこと。
焼肉、というか牛肉も海苔も、突き詰めれば、どちらの問題も、「役人の不作為」の問題といえるのではないでしょうか。
ここは、役人の悪事を追求する場ではありません。
でも、この「役人の不作為」は、マーケティングによる努力を台無しにしてくれるんです。
それが問題なんです。
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何が問題なのかというと、「人々の気分を盛り下げ」てしまうこと。
これ、影響が大きいと思ってます。
「何をやっても無駄」という感じ。
「聖域なき構造改革」に対する「抵抗勢力」も同じこと。
霞ヶ関や永田町、日本のおかしな人たちのことを考えると、ドンヨリしてきませんか?
「あ〜、日本はいつになったらよくなるんだ」みたいな。
マーケティングという行為は、「人の心の動きを自分なりに捉えようとする」ことから始まる。
その人の心の動きとは、「消費意欲の方向性」といってもいいでしょう。
でも、その「消費意欲」自体が、萎えてしまうんですよね。
私自身も、テロが起き、戦争が始まったときにも、「そんな気分にならない」と思いました。
でも、この不作為・抵抗勢力のことを考えても、「そんな気分にならなくなります」。
何かこう、自分が必死に歩き出そうとしているのに、そこに蜘蛛の巣があって、自分の顔が引っかかった感じ。
別に、気にしなければいいことなのかも知れないけれど、でも「ムカツク」という感じ。
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何でもかんでも変わればいいというものではないけれど、国民の声が後押ししているのなら、変わらなければいけないはず。
だから、それに対して「何も為さず抵抗する」ということは、マーケティング的には「テロ」にも匹敵する悪事といってもいいでしょう。
もし、今、役人や政治家たちが「焼肉業界に臨時に融資します」と即決したら、少しは「おーやるじゃん」みたいな気分になると思うのですが、ねぇ。
我々マーケティングに携わる者は、この不作為や抵抗勢力に対して、もっと怒らないといけないのかも知れません。
(と書いてきたら、石原行革担当相が国土交通省の抵抗に白旗だとか…。あぁもう)