No。069
プチ族
2001.8.13
えー、すでに東京に戻ってきております。
すでに、東京にいるのですが、ネタは、件の売木村で仕入れたものです。
ところで皆さんは、「オートキャンプ」やりますか?
私はやりません。
実は、その昔、よくやっていたんですよキャンプ自体は。
それも、「ボーイスカウト」として。(^-^;)
まあ、ボーイスカウトといえど、結構マジにやっておりましたので、昨今のオートキャンプ族(っているのでしょうか?)が、「軟弱者」に思えてしょうがなかったんです。
だから、ずーっと見向きもしていませんでしたし、むしろ、遠ざけてもいました。
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で、偶然にも、売木村に最近できたオートキャンプ場を見かけたんです。
いや、隣接する公園に子供を連れて行ったら、そこにオートキャンプ場があっただけなんですけど。
よく考えたら、今までオートキャンプの施設の「看板」を見ることはあっても、「オートキャンプ場の実物」は見たこと無かったんですね。
ということで、写真を撮ってしまいました。(^-^;)
どう思いますか、この写真を見て?
私は思わず、「これじゃ単なる住宅地じゃん…」とマジで思いました。
まあ、オートキャンプ場なんですから、しょうがないのでしょうけど。
狭く仕切られた区画に、クルマを置く場所には、ちゃんと轍のところに石が埋められていて、テントを張る場所も、かまどの場所もだいたい決まってしまう…。
さらに言うと、薪も用意してくれる、まあ、これは許す。
最近のモノを知らぬ輩は、あっちゃこっちゃの木を勝手に伐採しかねません。
でも、事務所に、缶ビールやらおつまみも用意してあるのは、いかがなものなのでしょうか?
「あんたたち、自然を満喫しに来ているんじゃないの?」
「いつもと違う生活体験をしたいから、ここに来ているんじゃないの?」
「おまえらは、キャンパーではない。プチキャンパーじゃ。(-_-メ)」
はい、私は、正直このように思いました。
元ボーイスカウトの私としては…。
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ふふふ、これで終わっては、単なる戯れ言を述べただけ。
マーケターとしては、これでいけません。
そう、オートキャンプのマーケットを拡大するためには、こういう「プチキャンパー」を取り込まざるを得ない…。
いや、実は、あらゆる商品・サービスは、この「プチ族」を取り込んでいかないと、マーケットを拡大できないのではないでしょうか?
ファーストアダプター(初期採用者)とか、そんな格好いいものではなく、「プチ族」という人々を。
おそらく、イノベーター層から見ると、このファーストアダプター以降の層は、すべからく「プチ族」に見えると思うんですね。
だから、自分の好きなこと(モノ)が、あまりにも流行に乗りすぎることを嫌がる。
いや、私自身、こんな偉そうなことを言っていながら、「別のマーケット」においては、プチ族だと思うんです。
例えば、私はゴルフをやりますが、まあテキトーにやってますんで、プロやトップアマチュアから見たら、間違いなくプチ族。
ホームページだって、そんなにマジメにやっているわけでもないから、その手のプロから見たら、たぶんプチ族…。
そんなもんでしょう。
でも、そんな私も、ゴルフやホームページ関連のマーケットに、それぞれ貢献している(と思う…)。
商品開発担当者としては、難しいところです。
市場をしっかりと守ってくれるイノベーターを重視すべきか、それともマーケットの拡大を狙って、プチ族を重視すべきか。
皆さんならどうしますか?
その商品の「本旨」や「本義」を少しくらいねじ曲げることになっても、マーケットを拡大することを選択できますか?
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ちなみに、件のオートキャンプ場の事務所で撮ったもう1枚の写真がこれです。
この子供たちが読んでいるのは、「マンガ」(いわゆるコミックス)でっせ。(^-^;)
まさにプチ族。
うん、大自然もいいけど、やっぱマンガは面白いもんね。