No。068
山奥の村にて思う
2001.8.9
by Y.Tomizawa

私、失礼ながら、早めの夏休みを取らせていただいております。
今、長野県下伊那郡売木村というところに来ております。
私の義兄がここに住んでいるので、毎年来ておりますが、こんな感じのところです。
http://www.urugi.jp/

サイトもリニューアルオープンしたてで、結構さまになってます。
この前のサイトは、ホントひどかったですから。
まあよろしければ、ご覧ください。

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見えるのはヤマばかりなり・・・で、こういうところに来るとですね、「コンビニの棚割りがどうの」とか、「この店のコンセプトは消費者のベネフィットの…」ということと、全く関係のない(といってもよい)世界に来ていることを実感するんです。
だって、その義兄の家から撮った写真がこれですから(写真参照)。
何にもないっすよ。

名所・旧跡があるわけでもなく、レジャー施設があるわけでもない。
あるのは、「ふるさと創生資金」の1億円で掘り当てた温泉で作ったクアハウスくらい。
そのクアハウスも、こんな時期だというのに、本日は定休日にてお休み。(^-^;)オイオイ
書き入れ時だというのに、定休日にキッチリ休むこの感覚。
村の人々も、「なんで休むのかようわからん」とおっしゃってました。

だから、こんな村でも、繁盛している店とさびれている店ができてしまう。
世の中不思議ですし、面白いものです。
こう考えると、商売の原点は「サービス」なんだなということを実感します。
サービスに対する感覚が欠如していたら、都会だろうと田舎だろうと、商売は成り立たない。
そして、「棚割り」なんてのが、いかに超高度なマーケティング(?)なのかということもよく分かります。
だって、ここの店の陳列なんて、ただ漠然と商品を置いてあるだけですから。
だいたい、いつ仕入れた商品なのかもよく分からないようなものばかりだし。

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とはいえ、こんな村でも、CATVは引かれているので、差し当たってテレビには苦労しません。
世界陸上も見ましたし、昨日はワールドビジネスサテライトも見れた。

ただ、今どきCATVまでやっているのだったら、当然「ブロードバンドサービス」をしていて欲しいですよね。
でも、それもない…。

昨日か一昨日、群馬の人口数千人という村のCATVでブロードバンドサービスを始めたというニュースをやってました。
村の経費を徹底的に切りつめて、月額500円でサービスしていると。
テレビで、ああいうニュースを見ると、「なんだ過疎の村だって、結構なことやってるじゃん」と思いがちですが、おそらく大半の村は、こっち(売木村)と同じなんでしょう。

今、この村で、ブロードバンドをやりますといっても、だいたいパソコンから教えないといけないから、ものすごーいパワーが必要になるんでしょう。
でも、それも遠くない日の話なのか?
我が家より先に、ここに光ファイバーが引かれたら、かなりショックだな…。

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ということで、今回は短めですが、夏休み中は、せっせとコラムを書こうと思いますので、皆様も夏休みに入られても、メールチェックはしてみてください。
お楽しみに…。
(と自らにプレッシャーをかけてしまってよいのか悪いのか…)