No。066
マルチアンサー
2001.7.30
しかし投票率50%くらいなんですか…。
「純ちゃーん」「マキコさーん」って叫んでた人達、ちゃんと投票行ったんでしょうか?
「アチイからや〜めた」とかなってませんかね。
ま、支持率が80%なら、「別にオレが行かなくても、どうせ自民党」と考えるから、しょうがないのか。
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ところで、選挙の投票を「マルチアンサー」にしちゃダメなんでしょうか。
そもそも選挙で、「1票しか投じられない制度」は、いつから始まったのかな…。
小泉政権が、ああいうことになってから、「政策の総カブり状況」になり、政党としての個性が一層見えにくくなっている。
おそらく自民党に投じた人の中に、「民主党でも悪いわけじゃない」という方もいませんか?
また、その逆も。
さすがに、「この党だけはダメ」というのはあるのでしょうけど、上位政党の政策なんて、どれも「いいこと」ばかりなんだから、差別化しようがない(本当は)。
個々の商品の個性が判別しにくくなり、消費者が差別化できなくなると、だいたい寡占化が進みます。
今のビール業界(発泡酒を除く)がそうだし、自動車業界だってそう。
トヨタとニッサンとホンダ、それぞれの車種の明確な違いを説明できる人、クルママニア以外でどれだけいると思います?
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そう、今の小泉政権の支持率80%と、寡占化された業界の構造は、絶対に似ているはずです。
自動車は一度に1台しか買わないから、そもそも寡占化が起きやすい。
ビールは一度に何種類も買えるから、そんなことが起きないかと思いきや、コンビニの棚割りが、寡占化を助長している。
売れ筋商品は、何フェイスでも置かせてくれるけれども、売れない商品は、置かせてすらくれない。
だから、「選択の幅」が段々と狭められてしまう。
コンビニは「商売」ですから、効率的な経営を目指して当然でしょうけど、「政治の選択」は効率化すればいいってものではないですよね。
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今の時代、これだけ情報化が進んで、個人の考え方も多種多様になっているように見える。
で、多種多様になりすぎて、みんな「同じような多種多様」になっちゃってますね。
で、みんな同じような考え方ができてしまうから、他人(他党?)への批判が、「あら探し」に見られてしまう。
それを恐れて、他人の批判も、(面と向かっては)あまりしにくい状況になる。
そうそう、世はますます、「個性」が発揮しにくい状況にあるわけですよ。
「1つしか選べない」ということは、「自分の個性をはっきりしろ」ということ。
それ、結構キツいんじゃないでしょうか、この時代の人々には。
日頃、消費財などでは、「1つだけ選ぶことを強制されている」けど、本当は「いくつでも選びたい」んじゃないでしょうか?
だから、選挙もマルチアンサーにした方が、「今の時代の民意」に、より近い結果になると思うんです…。
民主党や共産党の敗北と、今、テレビでも散々やっていますが、もし「マルチアンサー」にしていれば、本当は「こんなに差がつかないように思える」んですけど…。
もう少し接戦になるような気がしますが、皆さんはどのように思われますか?
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ということで、選挙速報もさすがに見飽きてきたので、パーフェクTVでゴルフの「全英シニアオープン」を見ているわけです。
これが個性? いやいや、単なるひねくれ者?
ま、いいじゃないですか。
テレビ視聴も、マルチアンサーはできないんですから。
(あ、ジャック・ニクラウスがイーグルを取った!)