No。061
あゆとナチスとプレスリー
2001.7.14
で、見てしまいました「浜崎あゆみ」のドームツアー最終日。
あ、もちろんテレビで。さすがに行かないっすね私は、東京ドームまで「あゆを見に」なんて。
でも、パーフェクTVの有料番組で、2000円も払ったんだから、エライでしょ。
マーケターたるもの、こういうところにカネを惜しんではいけません。
見た印象は、正直申し上げて、「こりゃナチスだ」と思いました。
オープニングあたりは、絶対「ナチスの集会」でっせ。(ーー;)
バックダンサーやミュージシャンは、ドイツ軍の軍服着てるし。
大きな旗をあしらったバカでかい布も、ナチス的表現。
ナチスのゲッペルスが、「大きな旗と炎」をベルリンオリンピックの演出に使っていたといいますね。
さすがに「ハーケンクロイツ」はありませんでしたが、あのコンサートの冒頭は、完全にその雰囲気だったな〜。
そう考えてしまうと、「あゆ」も、普段はブスっとしていて、時々ニコッとするあたりが、ヒトラーと似ていたりして・・・と思ってしまったり。
まあ、歌手としては、ちょっと声量が足りないんだろうから、ああいう演出もいたしかたないのでしょうけど・・・。
「若者」さんたちが勘違いしないといいんですけどね〜。
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浜崎あゆみって、「尾崎豊」の後がまに、ずっぽりハマったんだと思うんです。
この前、とあるカラオケスナックで、あゆの歌をオヤジが歌っていたんで、ボケーっと歌詞を画面で見ていたら、「何かどっかで見たことのあるような歌詞だな〜」と思って、ふと「こりゃ尾崎だ」と気づいた次第です。
違いますか? あゆファンの皆さん。
でも、尾崎と決定的に違うのが「話し方」でしょう。
尾崎豊が、コンサートでファンにどのように話しかけていたのかは、知りません。
でも、「あゆ」の話し方には、かなり抵抗を感じました。
まあ、わかりやすく言ってしまえば、今時のコギャルそのままというか・・・。
あ、イカンすね。あゆが、コギャルの教祖なんだから、当たり前か。(^-^;)
「あゆは〜〜、右手に〜、愛を〜、左手に〜〜、自由を〜〜、って思ってこの曲を書いてみましたっ!」とおっしゃってました。
わかりますか、この感じ。
と、批判もしたいところなのですが、この感覚って、もしかしたら、エルビス・プレスリーがアメリカで有名になってきたときに、「腰を振るポーズが教育上よくない」と言っていたオジサンオバサンと同じなのじゃないかな〜、と思ってしまいました。
ビートルズのモップヘアを「けしからん」と言っていたという英国のオヤジ達とも言えるでしょう。
今だったら、腰を振るぐらいで、教育上よくないなんて誰も思いませんし、ビートルズの髪型だって、「長髪」のうちに入らないでしょう。
でも、当時は違った。
当時の「若者」と「オジサンオバサン」と、時代の理解にギャップがあったんです。
「オレも、やっぱりオジサンなんだな・・・」と正直思いました。
いやわかってますよ。
マーケターの端くれとして、「若者の心を理解しなくてはならない」ことは。
でも、そうだとはと思いつつも、やっぱり「許せないものは、許せない」っすよ。(^-^;)
結局のところ、マーケター的教訓としては、「理解はするけど共感はしない」ということに落ち着くのでしょうか。
ちょっと腑に落ちないところもあるのですが、そこはマーケターとして、そう考えざるを得ないですね。
でも、私は若者にこびを売るようなマーケターではありませんので。(^▽^ハハハ
でも、あゆをプロデュースしているオジサン達、誰か忠告してよ。
「どうでもいいけど、おめえ、その話し方直せ!」と。