No。020
高層マンションもつらいよ…
2000.2.23
仕事で、「恵比寿ガーデンプレイス」に行って来ました。
2年くらい前にも行ったことがありますが、その時に比べて、街がだいぶ「こなれてきた」ような感じで、外国人の多さも、全く気になりませんでした。
訪問した会社で、アポイントの旨を告げると、応接に通されました。
かなり上の階でしたので、北向きながらも、まあ、眺めのよいこと。
天気がよかったせいもあり、都内の高層ビル・高層建築物が一望できました。
で、ふと気になったのが、目の前にあったレジデンス棟です。
いい感じの街に、良質のマンション。本当に、「絵に描いたようなマンション」です。
一度は住んでみたい、金さえあればね、と思いたくなるマンションです。
しかし、気になりました。
気になったのは、「カーテン」です。
何しろ、その部屋から見えた、ほとんどの部屋のカーテンが閉まっているのですから。
時間は、午前11時ごろです。
先ほど書いたとおり、快晴の日です。
写真の通り、まだ日が射し込んでいない時間だから、ということはあるのでしょうが、全く人の気配が見えないことが、何か寂しさも感じました。
理由は簡単ですね。
私みたいなのが、覗くからです。
いや、この位置関係にあれば、「覗く意志」がなくても、「見えて」しまいます。
私のいたフロアからは、見下ろす感じでしたので、まだ距離がありましたが、これが、水平位置から見えるフロアであれば、「見たくなくても、目に入ってしまう」でしょう。
また、人間不思議なもので、高いところにいて、間近に他に目に入るものがないと、そこに見えるものを見てしまいます。
これは、悪趣味とかそういう問題ではなく、「見てしまう」ことが、人間の本能なのではないでしょうか。
このマンションの形状を考えると、こちら側の居室は、ここから見える部屋が、唯一窓のある部屋のはず。それが、こんな人目を気にしながら、生活しなくてはならない。
「みんな仕事にいっているのかな・・・」とも思いましたが、ここまでカーテンが閉まっていると、いくらなんでも1人も人がいないということもありえないでしょう。いや、そうだったら、それはそれでどこか気持ち悪いですね。
六本木のアークヒルズを筆頭に、高層ビルを中心とした都市開発が進んでいます。
だいたい、「ビジネス棟」を中心として、元の地権者などが住む「分譲マンション」があって、場合によっては、「(超)高級賃貸マンション」があり、「大型商業施設棟」があるというパターンでしょうか。
元々、狭い土地を有効活用するという発想に基づいていますから、いくら高層化するといっても、そこはそれ、限界もあります。
隣の棟から覗き見ることが、容易にはできない距離に建物を造るということは、土台無理なのでしょう。
ネットバブルの調子に乗って、株で儲かっても、くれぐれも大型の都市開発の高層マンションを買うときには、気をつけましょう。
ビジネス棟に向かっている側の部屋は、なるべくなら買わないように。
★