深名線〜記憶の中の旅路〜【目次】

深名線・朱鞠内駅


 深川と名寄を結んでいたJR北海道の深名線は、道内で最後まで残っていた偉大なるローカル線と言えるだろう。始終着駅の名寄と深川を除けば、これと言って大きな街や有名な観光名所は無く、過疎化が進む小さな町や集落を、121.8kmのレールが細々と結んでいた。利用客は少なく、それも地元の人より、レールファンの方が目立っていた事も珍しくなかった。列車本数は一日に数本程度だ。そんな状態だから、赤字ローカル線として廃止候補に挙げられることは必然だが、沿線の道路が未整備で、雪深い冬の代替交通機関に難があることから、他の赤字ローカル線が次々と廃止になる中で、生きながらえていた。

 私が初めて深名線に乗ったのは、1989年の3月だった。それ以来、深名線に魅せられて、廃止となる1995年までに、北海道に行って、「ああ、乗りたいな」と思うと、深川駅、または名寄駅の深名線ホームに立っていたのだった。

 関連URL;Wikipedia−深名線



  ・1989年冬・深名線初乗車

  ・1989年夏

  ・1990年代冬

  ・1990年代・ある夏の日の雨上がり

  ・1995年・廃止の夏、深名線との別れ

白樺駅駅名標


 旅行記中の列車時刻に関して
 乗車月の時刻表を持っていないため、乗車時に近いと思われる手持ちの時刻表を参考に、
 「大体この位の時間の列車に乗ったのだろう」と見なして時刻を記載しています。ですので、
 乗車列車の時刻が、必ずしも正しいとは言えません。(少なくとも、私が深名線に乗り始めて
 からは数十分程度のダイヤ変更しかなかったようですので、大きく時間がずれているという事
 は無いと思いますが…。


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