珠玉の音楽とオーディオ

ヴィエナアコースティック

D-07の画像 ヴィエナアコースティックの存在を知ったのはいつ頃だったでしょうか? 意識するようになったのは3〜4年前だったと思います。オーディオアクセサリー誌 (30周年記念号)の特集の中で魅惑のスピーカーブランド30の一つとして紹介されています。 当初は国のイメージを重ねて クラシック向きのスピーカーという先入観を 持っていました。その後、いくつかの評論で、クラシック以外もいけるといったコメントがあり、 購入候補となりました。海外製の割には価格が抑えられている ことも訴求ポイントだったと思います。

最初にヴィエナアコースティックの音を聴いたのは、2008年に行われたインターナショナル オーディオショウです。著名であっても購入選択肢に無い ブランドはスキップし、当時取扱いをしていたCECのブースを訪れました。プレゼンターは、 評論家の傅 信幸氏。同氏のプレゼンはブースに依らず ほぼ共通のプレイリストを使うので、スピーカーを比較する上で参考になります。 井上陽水の"いっそセレナーデ"の間奏部の響きに、 ヴィエナアコースティックの美音を実感し、 ちょっとした興奮状態だったのを覚えています。

そして半年後の4月、オーディオショップでの試聴において、音の良さを再認識して 購入を決めました。予算の都合でT-3GB(Betoven Baby Grand)となりましたが、とても満足しています。約1年間このスピーカーを 使い続けていますが、音のナチュラルさ、音場の広がりは、今まで所有したスピーカーとは次元が 違います。またDACやアンプのグレードアップにも、しっかり応えてくれる余裕があります。ただしセッティングには 気を使う必要があり、特に後ろ側の壁との距離は重要です。確保しないと低音がぼけます。

さてヴィエナアコースティックですが、2009年以降二つほど変化点がありました。一つは 従来より価格が高い、ハイエンド領域の製品群(The MUsic や The Kiss)がリリースされたことです。 何度か試聴する機会がありましたが、従来シリーズと音の傾向は同じで、さらに静寂感、実在感を高めた印象があります。 二つ目は代理店の変更で CEC から AlphaMega へ変更となりました。T-3GB を購入したショップでも継続して 販売しているようで、取りあえずホッとしています。当面は試聴でのお付き合いになりそうですが。

2010年 5月15日