半年前の雑感で、当面はCD/SACDプレイヤーが正、PCオーディオは副といった方針を
述べましたが、今はすっかりPCオーディオがメインになっています。
随分いい加減な方針だったとは思いますが、よりいい音を追求した結果です。
しばらくはこの路線で進みます。決して安くはないD-07やV40SEに
対して敢えてCDプレイヤーを外していますので、真面目に
取り組んでいる事はご理解いただけるかと思います。相変わらずリッピングは遅々として進みませんが・・・。
PCオーディオは利便性でCDに優ると言われますが、操作性に限ってはCDプレイヤーに
軍配が上がります。直ぐに聴きたいときは、パイオニアのCDプレイヤーPD-D9のあるサブシステムで
済ませます。やはり電源ポンの世界は楽です。OSやソフトの起動を待たねばならないPCオーディオですが、
その分、音楽と向き合えるような気はします。真空管アンプも電源入れてからしばらくは
ウォーミングアップが必要ですが、そういった準備期間も聴く行為の一部と捉える余裕を持ちたいものです。
PCオーディオのメリットの一つにデータの一元化が挙げられます。
年季の入ったオーディオファンであれば、もう何年も聴いていないCD、
あるいは発見?不能なCDがあるでしょう。曲の検索に関してはPCオーディオが勝ります。
特に複数システムでデータを共有できるのは魅力です。
現在、単体DACが足りていないので実現していませんが、いずれは
階を隔てたリビングや和室からNASにアクセスして音楽に浸れたらと思っています。日頃の罪滅ぼしに
家族が好きな時に好きな曲を聴けるようにすることも考えねばなりません(汗)。
若者が圧縮音源を購入することに対して、
オーディオ評論家や一部のオーディオファンが苦言を呈しています。私はそれほど気にすることはないと思います。現在ハイエンド品を使っているファンも、
かつてはプアな装置(それこそAMラジオ、ラジカセ)で音楽を聴いていたはず。
むしろ多感な時期に多くの曲に接することは、将来のオーディオライフを充実させると思います。
年を経て経済力がつけば、そして聴くことに真剣であれば当然装置に拘ります。PCという枕詞自体
いらなくなる時代はすぐにやって来るのではないでしょうか?
2010年 8月29日