2009年末にエソテリックのDAC、D-07を
購入しました。単体のDACを購入するのは今回が初めてです。
これまでセパレート式のCD機器は別世界のものだと思っていましたし、
同じ路線上にある単体のDACに目を向けることもありませんでした。風向きが変わったのは、
やはり昨今のPCオーディオの普及の影響です。PCと簡単につなげるUSB-DACがオーディオ誌でも盛んに
取り上げられるようになりました。iPodをオーディオの世界へ導くWadiaのiTransport170に興味があり、
それに組ませる単体DACをどうするか、という関心もありました。
当初からD-07を購入すると決めていたわけではありません。実際、2009年10月末にiTransport170+
CECのDA53Nの組み合わせを注文しました。その時点でiTransport170
の在庫はあったのですが、DA53Nは1ヶ月待ちとのことでした。iTransport170だけでは音楽が聴けないので
両方揃うまで待つことにしました。そして12月。販売店に入荷時期の確認をしたところ、年内の入荷が怪しい・・・
との回答。生産上のトラブルのようで、
同社のHPには今でもお詫びのアナウンスが載っています(2010年1月16日現在)。
販売店とのやりとりの中で代替機の話題が出て、その中にD-07やヘーゲルのHD10がありました。
いずれも価格はDA53Nよりアップします(特にD-07は定価で20万以上の差)。直前の視聴会で
聴いたD-07の印象が良かったせいか、グラッとD-07に気持ちが動きました。しかし、いかんせん差額が
大きすぎます。そこでDA53NだけでなくiTransport170含めたキャンセルを相談しました。問題無しとの
回答を得て、D-07に切り替えることとしました。ボーナス時期だったことが判断を後押ししたのは
間違いありません。
iPodをメインシステムに繋ぐことは断念となりましたが、長い目でみればいい選択だったと
思っています(信じています)。少なくともiPod上のデジタルファイルは、PC上にもあって、それらをD-07で聴くこと
ができます。その上、@96kHz/24bitのデジタルファイル入力、AエソテリックのSACD/CD
トランスポートを合わせた発展性、BPCM音源のDSDフォーマットへの変換など、D-07ならではの
利点があります。まだ購入して半月ですが、メインシステムに欠かせないコンポーネントに
なっています。
2010年 1月16日