近鉄内部線-2〜近鉄のナローゲージ線乗車記(3)


内部線と八王子線の分岐駅、日永駅

内部線と八王子線の分岐駅の日永駅。
駅前には何十台もの自転車が止めてある。
内部線
(日永駅→内部駅→近鉄四日市駅)

 乗ってきた列車で折り返し、日永駅で下車した。ここで内部線に乗換え内部に向う。駅舎がある1番線が内部線内部行き。2、3番線は八王子線との分岐点上にあり、ホームはY字状になっている。まん中に桜の大木が鎮座していて、ちょうど満開で美しい花を咲かせている。2番線が内部線の四日市行きで、3番線が八王子線の西日野行きだ。その隣りに少し空間が空き、かつては4番線だったと思われるホームの跡があり、八王子線の線路に合わせカーブを描いている。

 駅前は西日野駅よりさらに多くの自転車で埋まっている。周辺をぶらぶら歩き、コンビニでフィルムとお菓子を買い、駅に戻った。一本列車を逃したお陰で桜を愛でながらのんびり過した。その間も列車が行き交っていて、西日野、内部両線の乗り継ぎが考慮されたダイヤでいいタイミングで発着していた。

 ようやく内部行きの列車にに乗る事ができた。この時間の郊外に出る乗客は少なく、中年以上の女性が多くを占めている。沿線は密集しない程度に建物が並び、四日市のベッドタウンだという事を感じる。その中を北勢線と同じようにゆっくりと走る。

 小曽古辺りで田畑が目立ちだし少し走ると終点の内部駅に着いた。内部、八王子線の車庫があり、本数の多い朝が過ぎ、側線では列車が体を休めている。駅から留置線のように、少しレールが伸び行き止まりになっている。当初は現在の鈴鹿市深溝までの計画だったが、資金難のため工事が中止されてしまったという。駅は四日市を除くと、唯一の有人駅で定期券なども販売している。

 列車が出るまで、車庫を見るなどして過していると、徐々に乗客が集まってきている。中には空いてるのをいい事に、中間車のロングシートで寝そべっているヤンキーのグループまでいる。地方に行くほど若い人の列車の乗車態度が悪くなるという法則を改めて感じる。もちろん例外も多々あるが・・・。

 四日市への帰路は運転室後ろの前面展望が楽しめる特等席に座った。但し優先席だったので、混雑状況を特に気にしなければいけない。なので、前面展望を楽しみながらも、時々お年寄りや体の不自由な方などが立っていないかと振り返る。(いい歳して優先席座っている上に、落ち着き無さそうで恥ずかしいけど…)。その度に乗客が増えていたが、先頭車の席が程良く埋まり、後ろの2両もまずまずの乗車率で近鉄四日市に到着した。

 外から内部線の駅を見ると、近鉄四日市から離れて見えるが、改札を出て左側に連絡通路があり、辿っていくと、名古屋本線などの近鉄四日市の改札口に出た。

 再びJRの四日市駅に戻り、加太経由で和田岬線の始発の兵庫駅を目指した。

[2001,4月]
日永駅ですれ違う西日野行きと四日市行き

日永駅ですれ違う西日野行きと四日市行き。
内部線の終点、内部駅駅舎

内部駅の駅舎内。内部線、八王子線の
四日市以外では、唯一の有人駅。
八王子線と内部線の両替機と運賃箱

内部、八王子線車内の両替機と運賃箱。
横には運賃表が掲示されている。
内部線を前面展望

前面展望で近鉄四日市に戻る。
ナローゲージ車両の運転席

空いている窓から運転室を覗く。
運転室もコンパクトでシンプル。

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