屋久島紀行 7 | 地図を表示 |
夫婦杉から先は、いよいよもって本格的に森の、島の中心部に近づいていってると感じるような、それまで以上に苔むした、湧き水の多い地域を歩く。小さな清水が沢山あり、その水はとてもおいしい。 30分ほど歩くと、木で出来た大きなやぐらのような物が観えてきた。縄文杉のための展望台である。 以前は誰でも縄文杉のそばまで行って、その手に触れることも出来たのだが、樹の根や地盤が踏みつけられ固められてしまうことから、現在は展望デッキからのみの観賞としているのである。(残念だが元気でいて欲しいのでそれはそれでよし) はやる気持ちを押さえ長い階段を上ると・・・・I「縄文杉」が・・・。 圧倒的な存在感!何という大きさ!樹高25.3m、胸高周囲16.4m(直径約5.1m!)現在確認されている日本の杉で最大を誇る。 大分離れた展望デッキに立つ私との比較でもその大きさがお分かりいただけるかと思う。 ↓ |
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<縄文杉の樹齢> 縄文杉が発見されたのは意外にも最近で、1966年(昭和41年)地元の岩川氏によって発見された。 縄文杉の樹齢には諸説ある。もっとも古いと想定するものでは7200年、内側の空洞部分の木片のみでの測定による(つまり無くなってしまっている一番古い部分ではない箇所)2170年。実は2本の屋久杉が合体したもので、そのそれぞれは2千数百年くらいといったものなど。 実のところ約6000年前に屋久島は、近くの火山噴火による火砕流に完全に飲み込まれたとされており(この噴火はかなりの規模で現在の関東ローム層もこの時期に出来たとされている)、先の7200年というのはありえないのではないか、と考えられる。 現在の縄文杉は火砕流で倒れた先代の縄文杉を苗床として育った二代目で大体樹齢5000年くらいではないか、という説が最近浮上している。 まぁ、「分からないなら分からないでもいいんじゃないかな」と(笑) そんな神秘的な部分がいくらかあった方が、いろいろと想像の余地があって楽しいってもんです♪ |