屋久島紀行 6 地図を表示
 ウイルソン株から先は原生林の雰囲気がより一層増してくる。名も無い大きな屋久杉があちこちに観られ、苔むした倒木もそこかしこに転がっている。(写真左)
 森の切れ間から島の外周からはほとんど観ることの出来ない「奥岳」の山々が顔をのぞかせる。(写真下)

 この辺りまで来ると前日宮之浦岳を登ってこちら側に下ってくる人達ともすれ違い始める。昨日は山頂はひどい雨だったらしい。「今日はいい天気でよかったね」と声を掛けられる。「全くだ・・・♪」
 ウィルソン株から歩くこと約50分、この後の縄文杉が発見されるまで最大の屋久杉と言われてきたG「大王杉」の登場である。その風貌は独特で映画「スリーピーホロウ」に登場する「死者の木」を連想させる部分がある。ちょっと不気味だがどこか荘厳、そんな感じだ。
 推定樹齢3000年、胸高周囲11.1m。過去一度伐採されそうになったことがあったが、平木として材質が向かないとされ免れた。
 大王杉から更に少し奥へと進んだところに仲良く2本並んで立つ屋久杉。途中、10mほどの所で枝で結ばれているこの樹々はH「夫婦杉」。左が妻で推定樹齢1500年、右の夫が2000年。
 この辺りは、島の大分奥地で大きな屋久杉がごろごろあるので、うっかりすると観落としてしまいそうだ・・・。