屋久島紀行 5 | 地図を表示 |
「大株歩道入口」からかなり厳しい登りを経て少し奥へと進むと、次なる大きな屋久杉「翁杉」が現れた。推定樹齢は2000年、その体に多くの着生植物や苔をまとい、森そのものといった感がある美しい杉。今回観た沢山の大型屋久杉の中で私にとって、かなりお気に入りな樹である。 この辺りからは道も根っこと岩しかないような状態になってくる・・・。最初のうちは「樹を痛めまい」と根を踏まないよう気をつけて歩くのだが、場所によってはそれもかなわないくらい、地盤が根っこだらけとなる。実際、概要で書いた通り土そのものの地盤は少ないようだ。ほとんどは花崗岩の岩・・・・そして先の”根”である。 |
登山口出発より2時間50分、F「ウィルソン株」に到着。 「ウィルソン株」とは1914年(大正3年)アメリカの植物学者アーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士の調査により発見された大きな切り株だ。一説によると、豊臣秀吉が京都東山に建立する方広寺大仏殿の用材のため切らせたのだということだが、最近の調査では年代が合わない、との話も出てるらしい。 何にしてもその大きさはハンパじゃない!上左の写真。筆者(都合によりお面着用 笑)は身長170cmだが・・・これでも、株からちょい手前に立っているので実際にはもっとでかいのである。 推定樹齢は3000年でまだ生きている!!胸高周囲13.8m!!内部は空洞になっていて約10畳ほどの広さを有する。またその内部には山の神が祀られ、切り株の中なのに湧き水が湧いて清水が流れ出しているのだ!(写真右) |
||