第4章 山水荘
一行は本日の宿泊場所である山水荘へ向かった。山水荘は箱根大平台温泉郷にある旅館でパンフレットによると
 1.質素なおもてなし。
 2.旬な素材を丹精こめて仕立てた料理。
 3.趣向を凝らした良質で豊富な温泉が貸切で楽しめる。
といったことがうりの旅館。(のようである)
別なものにはこのような紹介文が載せられていた。
「展望のよい高台に位置する。ちょっと奥まったところにある玄関、手入れの行き届いた植込み、打ち水された石畳が、実にさわやかな印象を与える。湯量豊富な温泉がこんこんと湧き出ている。しっとりとした雰囲気が随所に漂う「大人の旅館」といった風情だ。内湯の岩風呂、泡風呂と、露天風呂の計3カ所を貸切り風呂として使える。食事は小田原沖より直送の新鮮な魚をメインとした懐石料理。随所に気配りされて、わがままな要望にも応えてくれそう。」
15:00チェックイン。
普通の民家を改造した宿という感じ。3人の脳裏に不安がよぎる。
部屋に案内されてくつろぐ。 部屋からの眺めは隣が民家であるものの、箱根の山々に囲まれてまずまず。
風呂に入る前にビールで乾杯しようとするも、 旅館のおばさんがお茶に入れるお湯を持ってくるのでそれを待つことにする。
しかし、なかなかおばさんが現れない。 痺れを切らして電話してみると「そういえば忘れてました」とのこと。 「1のおもてなしが質素すぎるじゃねーか」と思いつつも、 おばさんを早く立ち退かせて持参したビールで乾杯。


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