【鳩の湯旅館】
武州日野駅の駅前にはコンビニ(ヤマザキデイリーストアー)があるだけであった。そこでビールを購入し、目的地である鳩の湯旅館に到着。玄関を見ると「日本秘湯を守る会」の看板が掲げられている。部屋に通されて「日本秘湯を守る会とは一体何なんだ」と言う疑問を投げかけようとすると、なんだかよく分からないけど守る会会員の宿に3年以内に10泊すれば1泊無料で泊まれるとのこと。そして我々は入会を勧められ、スタンプ帳を渡された。表紙を見てみると「朝■旅行会・日本秘湯を守る会」の文字と赤白の朝日の旗印が。。。埼玉の山奥に於いてでもストーカー(通称遠藤、以下遠藤)の諜報活動が行われていた。ここで入会することによって朝■新聞に個人情報が流出し我々の行動が把握されるのでは、との思いも錯綜しつつもおかわんさんとあ、は取敢えず入会することに。マサルさんは慎重にも入会拒否した。
【温泉(前半戦)】
早速露天風呂へ直行。温泉は少々狭いものの硫黄系の本物の温泉であった。外を見渡すと温泉の敷地の外が崖になっており、崖の向こうに紅葉した山があり眺めは良い。
「スポーツをした後のビールは美味い」とスポーツ愛好家はよく言うが、同じ理由で我々は温泉を好む。しかし我々の言うスポーツは1タームが数時間にも及ぶため途中で喉が渇いてくる。夕食前に入浴したためまだ辺りは明るい。「明るいうちにビールを飲みながら景色を眺めつつ温泉につかりたい」と言う欲望が湧いてきたため、部屋に戻ってビールを取りに行く。缶ビールは冷やしていなかったので部屋の冷蔵庫にあった瓶ビールを持ってくる。コップは無いので温泉につかりながらパンパカ風に飲んで喉を潤す。
露天風呂は柵で仕切られているが、柵を乗り越えると崖まで歩いていける。そこは女湯と仕切られていないので、我々以外には誰もいないことをいいことに柵を乗り越え崖の下の風景と隣の風呂の様子を確認(通常女湯のほうがゴージャスに作られているためチェックもかねての行動)。そしてトイレに行くのが面倒くさいため、おかわんさんは崖に向かって立ち●ンをした。
しかしながら、今回の露天風呂は貸切ではない。ビールを飲んだり、柵を乗り越えたりしていると、他の客が入ってきた。同時に女湯の方にも客が入ってきたようだった。他の客が入ってきた時には風呂に戻りビールを飲んでいるだけだったので(そしておかわんさんの立ち●ンも済んでいたため)、犯行は目撃されなかったものの(※)、僅差で我々は犯罪者になるところであった。危ないところではあったが、しかしながら、今回の旅行は日野さん合格祝勝旅行であり、これら旅行を通じて行われた献身的な姿が、仮に法廷に持ち込まれても将来的に我々を弁護してくれるものと考えられる。「あやまちで終われない 夜を重ねる 'Cause It's Scandalous」(邦訳:計画的犯行。再犯の恐れあり。何故ならば彼はスキャンダラスだからです)と。
(※)他の客がきた時は何故か露天風呂にビール瓶が置いてあるという情景が真っ先に飛び込んできたのものと思われる。(もしかしたら脱衣所に置いてあった栓抜きも目撃された可能性もあり)