所長の小部屋 


<COLLECTION HALL>


89'VTZ250





憧れの限定解除をして私は何回もバイク屋に足を運んだ
またまた若気の至りで焦ってNSR50から一気にGLオーナーになろうとしていたのだ

しかし置き場の問題からGLは購入できなかった。
でもそろそろ大きな排気量に乗ってみたい欲求は昂ぶっていた


バイク屋から出る前にそこで目を引いたバイクがあった
ネイキッドだけどスポーツモデルっぽい形それがVTZとの出会い

画像PICでスペック

ちょっとMB-5をフラッシュバックさせる感じだった
よく見れば全然違うのだけどね。


1オーナーの中古で前のオーナーは女性だったそうだ

その頃バイクブームは一時期の大フィーバーから次第に落ち着き
流行で購入してみたもののあまり乗らなかったライダー達の中古が
市場に出回っていた背景がある。

ちなみにVTと言えば知る人ぞ知る人気漫画家、江川達也の「BE FREE!」の主人公
笹錦洸の駆るバイクなのだ


BE FREE!1巻22P引用
BE FREE!1巻87P引用
BE FREE!8巻46P引用


彼の乗っていたVTは最初初代FCですぐにFEモデルにチェンジ
最後はスポーツVTの名に高いFGまできっちり乗り継いでいる
さすがに漫画だけに無理な乗り方が多々有ったが
そのスポーツ性は本物であり機動性も十分な人気バイクだったのは確かだ

VTZはそのエンジンを引き継いだシティーコミューターなのだ



しばらくGLのオーナーになるのは無理だと判断した私は
こいつを次の相棒とすることに決めた。

NSR50は草レースでも人気が高いので
走り込んでいた私のマシンも下取りが思ったより高かった。
今となっては手放すんじゃ無かったなと思うこともあるが
やはり置く場所や維持費のことを考え泣く泣くNSRに別れを告げた。





バイクの特性としては素直の一言

誉れ高きVTの熟成に継ぐ熟成をされた4stクオーターは燃費も良く
全く壊れることを知らなかった。
NSRの頃とは違うトルクの出方に驚いたが
そこそこパワーもあり荷物も積みやすかったので
非常に重宝したマシンだ。


秋葉に行くにも十分な足だったし富士山ツーリングの時も全く問題なかった
今でも時々見かけるがバイク便御用達の頼れる足だ


GLを手に入れてもこいつは手放さなかった
ちょっとした買い物や用事はこれで行く方が小回りが利くからだ
もちろん通勤には長い間お世話になった。


寮を引き払い賃貸アパートに住み始めて
新たな相棒のCBR600F3が来て3台体制になったのも束の間
さすがに3台は勘弁して欲しいと大家から苦情が入り
冬の寒い季節にひっそりと栃木の友人に引き取られていった



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