自分の稼いだ給料で初めて買ったバイクだ。
もう10年以上も前になるが私が鈴鹿に住んでいた頃
会社に通うのに通常は寮から出ていたバスで通うのだが
それでは自由行動は制限される。
だから自分の足として初めての給料二ヶ月分をはたいて
19万円で購入した。
それから鈴鹿を離れるまでずっと私の足だったので
いつしか会社の仲間からはNSR50といえば私のイメージが定着した。
その頃の同僚は今私がGLに乗ってるというとかなり違和感あるらしい
なにしろ良く走り良く止まりよく曲がったバイクである。
カラーリングは世界GP250で活躍したワークス「テラレーシング」である。
俗にテラカラーと呼ばれる。
ちなみにこいつはステッカーを貼り足しているのでノーマルではない。
画像PICでスペック(背景は最後のNSRカタログより抜粋)
バイクの特性としては
50CCのバイクとは思えないくらい作りがしっかりしている。
またがった感じはおもちゃのバイクだが走り始めると
本家レーサーNSRの血を引く熱いマシンだということが分かる。
現在でもミニバイクレースでは独壇の地位を誇る。
スピードリミッターを解除すればたちまち公道レーサーのできあがりである。
小径ながらも思いのままにコントロールできる前後のディスクブレーキ。
水冷2st49CCのエンジンは最高出力7.2馬力を搾り出す
フルカウルなのにメンテナンス性も良いのだ。
カウルのスクリュークリップをコイン等で外せばすぐに脱着できる。
とにかくすばしっこくて速い。
わずかな隙間をぬって走るそれは大排気量車では絶対に真似が出来ない。
残念なことに2STのバイクは時代の流れで生産中止の道を歩んでいる。
すでに新車で購入するのは事実上できない。
どこかの倉庫に眠っているバイクがあれば最高だがまあほとんど望めない。
まだ今なら中古市場に流れているので手に入れるなら今しかないだろう。