あれやこれや

2010年05月16日
銀座へ直結


桃の立ち聞きについて書きましたがもう一つ思い出しました.同じようなシツエーショ
ンです.前日,モモママが獣医に予約を入れていたのを聞いていた桃は,当日,いく
ら呼んでも出てこない.滅多に行かない部屋の隅っこのカーテンの後ろに隠れてい
ました.外出用のバッグに入れる時には既にコチコチに固まっていました.普通の
電話でも話し言葉をちゃんと聞いているんです.

昨日は都会の空気を吸いに銀座へ行きました.田舎から都心に出るのは大仕事で
すが,それを察して昨年から驚くべきことに田舎発銀座行きの直通路線バスが開通
していたのです.時々,見掛けていたのですが,いつもガラガラ.いつかは乗ってみ
たいとは思っていましたがこんなコトでは近いうちに廃止されてしまいそう.バス停で
待っていたらちゃんと止まって乗せてくれるモノなのか? 昔,別の所に住んでいた
時,待っていたバスがやっと来たと思ったら目の前を素通りされた苦い経験がありま
す.滅多に客が乗らないバスはこいつらもどうせ乗るはずはないと思うのかも知れま
せん.多少の不安はありましたが,予定時刻の5分前にバス停に着いて待っていま
した.ホッとしたのは先客があったこと.二人のおじさんも私たちと同じように不安げ
に待っています.そして定刻.バスなど来る気配はない.不吉な予感が.そのうち
我々だけではなくどんどん客が増えて最終的には10人位がバスを待っていました.
待つこと10分.定刻より5分遅れて立派な巨大バスが止まりました.その運転手の
客扱いの丁寧なこと.アレでは遅れます.一人一人に要領を説明して居るんです.
巨大なバスに客が我々10人位.その後いくつかの停留所で数人乗せたまま無事銀
座まで運んでくれました.リクライニングシートでトイレ付き.快適快適.遅れ気味だ
と思っていたのですが,結局高速道路をぶっ飛ばして定刻に着きました.スタートで
時間をとるのは予定通りだったんでしょう.気に入ったので帰りもこのバスを利用し
ました.このバスが廃止されない限り当地と銀座は直結.楽しみが一つ増えました.

さてその銀座で田舎では余り(決して)見ないモノを見ました.ま,都会人には当たり
前の光景かも知れません.信号で待っている時ちょっとコマシなお嬢さん.脇にモモ
ママが居るのを忘れて見とれてしまいました.そのお嬢さんの後ろから1mと離れな
いでストーカーと思われるお兄さんがカメラを手に追いかけています.流石は都会.
ちょっと違うなと思いながらも,私は正義の味方です.だから,それを更に追いかけ
る.変なことをしたら“この野郎”と殴ってやるつもりで.でも他の通行人達は誰も気
に掛ける様子もありません.何と,そのお嬢さん(私じゃなく)その助平兄さんに突然
振り向いて笑いかけるのです.“あんた,何よ!!”と言うのかと思ったのですが,な
にやら親しげ.ビデオか何かの撮影だったんですね.道理で他の人達は無関心な
訳だ.気苦労したのは田舎者の私だけ.

しばらく行くと,良い年をしたクセにチョビ髭,野球帽の気恥ずかしいなりのおじさん
が街頭インタビューを受けていました.脇を通り抜けしばらく行った後の帰り道.同じ
場所で未だそのおじさんのインタビューが終わっていません.“なんだヤラセか”と思
ったらどうやら別のおじさん.なるほど分かりました.突然マイクやカメラを向けられ
ても大抵の人は引いてしまうでしょう.そこへゆくとこの手のナリのおじさんは顕示性
が強いに違いない.聞き手は必ず対応してくれるタイプの人をちゃんと知っているん
ですね.こんな人を選んでインタビューをしても回答は予想されたものしか返ってこ
ない.だからこそ意味があるのかも知れません.街頭インタビューなどアテにならな
い証拠です.

帰りがけに山野楽器と鳩居堂へ寄って目の保養をしてから田舎行き直通バスで帰り
ました.






トップへ
戻る
前へ
次へ