あれやこれや

2010年06月19日
灼熱散歩


拙ページのある読者からいただいたメッセージです.私も全く同感なのでここで強く
主張させていただきます.
先日の梅雨の谷間,カンカン照りの日.なんと犬を灼熱のコンクリート道で散歩させ
ていた人がいたんだそうです.勿論,犬はゼーゼーヘタヘタ.今にも倒れそう.こん
なこと許されますか.晴れた日の日中,コンクリート道を素手で触ってみれば犬の苦
しみが分かります.そしてこんな飼い主が実に多い.路面に近い犬にとって照り返し
だけでも無茶苦茶暑いんですよ.しかも道路表面は火傷するほどの温度だし.夏は
日中の犬の散歩は江戸時代からの御法度のはず.徳川綱吉以来,市中引回しの
上獄門張付けと決まっています.
温度という現象を的確に説明するのは難しいのでごく大雑把に定性的で,しかもい
い加減な議論をします.太陽表面から6000℃の熱線が路面を照射し,何らかの手
段(空気への伝熱と対流や物質の相転移)で放散しなければ路面は最終的に鉄を
も溶かす6000℃まで達するんです.実際には上記した放熱によりぐっと下がって,そ
れでも100℃位には簡単になってしまいます.タンパク質の変性温度は6,70℃.そし
て犬の足はタンパク質.つまり,路面は火傷をするには十分な温度なんです.それと
忘れてならないのは路面が熱を再放出をしていること.簡単に言えば路面付近の温
度も無茶苦茶高い.気温がそこそこに低くても路面近くの温度は照り返しによって生
物にとって耐えられないはずなのです.
犬を虐待するつもりが無いのならば散歩は午前中か日が沈んで十分コンクリートが
冷めてからにすること.午後のまだ明るい内に犬を散歩させている人を見掛けたら
はこの人は犬が余程憎らしいのか自分のことしか考えないエゴイストと思って宜し
い.少しでも可愛いと思っていたらそんなひどいことはできないはずです.勿論,土
の道を散歩できる恵まれた環境の方はそれほど迄には気を使う必要はないかも知
れません.
また前書きのつもりの部分だけで終わってしまいました.これだけはどうしても書き
たかったもので・・・.バナナワニ園第3弾は次回に.






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