あれやこれや

2010年07月30日
討ち入りでござる(オウム1)


先日のオーム電気のシュレッダーの件もあって,あのカルト教団のことを思い出しま
した.これに関してテーマは沢山あるのですが,今日は討ち入りの日のこと.だから
10年以上昔の出来事です.

この頃は亀戸駅で総武線から下車し国道14号(京葉道路)沿いに下り方向に歩いて
通勤していました.広い京葉道路を横断し右側の歩道をいつものようにチンタラチン
タラと景色を見ながら歩いていました.傍目には通勤者にはあるまじきそぞろ歩き.
そのうち進行方向左側(私は右側通行をしています)の車道は大渋滞.車もそぞろ
運転? 歩道寄りには夥しい縦列駐車.その車達がいつもと大分趣が違うのです.
ポールに旗を立てた取材用の新聞社の車が多い.その先はパトカー.更にその先
には重装備の機動隊と思われるバス(装甲車)が何台か.これはもうただ事ではあ
りません.大事件勃発か.クーデター? オウムなんて考えてもいませんでした.歩道
にも沢山の報道者と警備の警官.それに野次馬(意外に少ない).

巻き込まれないよう気を付けなくてはと思いましたが,そうは言っても事情は分から
ないものの興味津々でもあります.要は野次馬根性.引き返すのは業腹.そのまま
進んでも特に叱られている人もいないようなので,人波をすり抜けながら,その沢山
のおじさん達が注視している方(右上)を見るといつも見慣れた細長いビルの階段に
鈴なりで登って行く警官隊が見えました.正にオウムへの討ち入り,その時だったの
です.上九一色村がメインだったのでしょうが,亀戸道場も重要な拠点.同時に討ち
入りが行われたのでしょう.

そのビルは道路から路地を少し入った所にあり,何も知らずにその建物を眺めなが
ら帰宅したこともしばしばでした.そこがオウムの正式な所在地だったどころか,こ
んな身近にオウムがあることなど夢にも考えていなかったのです.何の変哲もない
入り口.うらぶれた流行らない病院か中小企業の正面玄関のようです.そういえば
“弁護士を返せ”という立て看板がヤケに多いと感じてはいました.知らぬが仏.分
かっていたらそんな怖ろしいところには決して近づかなかったでしょうし,その日の野
次馬が少なかったのも分かるような気がしました.触らぬ神に祟り無しですよね.

そういえば,確かに結果的には“触らぬ神に祟り無し”ではあったのですが,ほんの
ちょっとだけですが触ったことが1回,祟りを受けかけたけれども未遂に終わったこ
とが1回ありました.これらについてはいずれ日を改めて.






トップへ
戻る
前へ
次へ