あれやこれや

2010年09月07日
精秤の秘技(SS氏のワザ3)


近所にまた新たに大型ショッピングセンターが開店します.車で数分の範囲内に限
っても4店目.内,自転車で気楽に行ける範囲としては2店目になります.新しいショ
ッピングセンターに早くもシャッター通りの兆しがあるというのに,今更何を考えて居
るんでしょうか.

そういえば2つ隣の駅前に小さなショッピングセンターがあります(した).いくら駅前
とはいえ小さなセンターでは大手に歯が立たず立ちゆきません.何しろ乗降客数は
多寡が知れた田舎駅です.しかも心掛けが悪い.今にも寂れて潰れそうなので,何
とかもり立ててやろうと,そこで買えるものはわざわざその店を利用していました.駅
に近いので,その日はついでにそのまま車をとめて千葉までほんの1,2時間の買
い物をしてその店に戻った時です.何と“無用の駐車はお断り”との張り紙が.私は
歴とした客です.ちゃんと買い物をして,そのついでにちょっと車を置かせて貰っただ
け.厳密には,買い物を終わった時点で客ではないからさっさと帰れということか.で
も,ガラガラの広い駐車場にほんの数台しか車は止まっていないのです.少しも迷
惑は掛けていないハズなんです.了見が狭過ぎ.“こんな店でなんか二度と買ってや
るもんか”と思ったのも当然ですが,そう思わなくとも買えなくなってしまいました.こ
の心掛けの悪い店は程なく潰れてしまったのです.当然の報いでした.スーパーDの
経営が左前になった(2006.10.19 スーパーDの心掛け)のと同じですね.頑張った店
が立ちゆかなくなるのを見ると本当に気の毒に思ってしまいますが,心掛けの悪い
店の場合はついこちらも卑しい根性を出して“ザマァ見ろ”と思ってしまいます.

さて本題はSS氏の技法でした.前置きが長くなってしまったので本題は予定を変更
して小技のみご紹介.化学分析では試料を正確に計り取ることが第1歩.1000分の
1グラムの正確さが要求されるなんてことはザラです.こんな時に使うのが超小型さ
じ.耳かきのようなものです.ミクロスパーテルと言います.幾らさじが小さくても0.1グ
ラムより緻密な試料採取は相当難しい.しかも,直径5mmの小さな容器に入れねば
ならないこともしばしば.こんな時はミクロスパーテルに小量の試料を取り,図のよう
に親指の爪で柄の部分をチョコッとずつはじくのです.こうすることによって,微弱な
振動が先の方に伝わり,例えばグラニュー糖位の大粒の結晶でしたら一粒単位でコ
ントロールすることさえ出来るのです.ま,家庭では幾らデリケートな料理でもそこま
で調味料のコントロールする必要はないかも知れませんね.なお,この図で私はサ
ウスポーなので左手ですが,右利きの人は右手でミクロスパーテルを持って一向に
構わないのですよ.







トップへ
戻る
前へ
次へ