
あれやこれや
このところキンモクセイが匂っています.匂いはあれど姿は見えず.探してみると意
外な所にあったりで,目立たない植物に結構感動したりしますよね.
雨模様の日が続きました.こんな日の通勤は乗り物の中での傘の始末は結構厄介
です.私は早朝なので座席選びは自由.電車の端の席はこんな時,パイプに架ける
ことが出来るので有り難い.でも問題点もあるんです.誰も居ない席のパイプに架け
られた傘.前にその席にいた人が傘を置き忘れていったのでしょう.そんな席は敬
遠されがちですので埋まるのは最後.
その日はたまたま混んでいてシートの端はその傘の架かった席しか残っていない.
で,気になりつつもその席に座りました.私の携帯傘はカバンの中.でも,後から乗
って来た回りの人はそうは見ない.私以外にパイプの側には人が居なければパイプ
に架かった傘の所有者は私ということになってしまいます.
どこにも親切な人はいるモノ.心配の種がやはり現実になってしまいました.“傘,忘
れましたよ”大きな声でそのおじさんは降りようとする私に声を掛けてくれました.そ
の声の大きかったこと.ま,電車の中は騒音だらけ.そして私は既に1,2mは離れ
たドア口に来ています.迂闊者に知らせてやろうと思えば,声が大きくなるのは仕方
がないこと.辺りの人は一斉に振り向きました.“私はそんな間抜けじゃないってば”
本当はそう言いたかったのですが,人の親切を無駄にしてはいけません.でも,そ
の傘を頂いて私の物にしたらそれはドロボーの一種.コンプライアンスは守らねばな
りません.だから私はそのおじさんに,その傘が私の物ではないという訳を丁寧に説
明しました“エエイ,面倒臭い”.
さて先日.全く同じシツエーション.次の駅で降りねばならない.お節介焼きはいるか
な? 面倒なコトながらわざわざパイプに架かった傘を見て,つまり“忘れている訳じ
ゃないんだよ”と辺りの人に知らせながら,念押しのために,これ見よがしにわざわ
ざカバンから携帯傘を出し,席を立ちました.これ程までの演技をしたのですから,
声を掛けられることはありませんでしたが,“何でオレがこんな苦労をしなければなら
ないのか”とだんだん腹が立ってきました.こんな時,皆さんはどうされてますか?
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