あれやこれや

2010年10月17日
劇場は子供に配慮を(魔笛3)


常連の変なおじさんの話題から.どうってことのない組み合わせが,その変なおじさ
んの特徴.ショルダーバッグを首から後ろに掛け,両手を尻のポケットに突っ込んだ
まま歩いている.高確率で降車すべき平井駅を寝過ごす.無事目が覚めて降りられ
た時は突然立ち止まって両手を大きく広げノビをする.だから真後ろを歩くのは危
険.追突のおそれがあります.殆どの人が無視する幅の狭いしかも交通のほとんど
無い交差点ではたった一人だけで赤信号を待っているくせに,交通の激しい平井駅
前の道は側に信号機のある交差点があるにもかかわらず道路を斜め横断する.ま
だまだあるのですが,書ききれません.で,この人の変人ブリにもう一つ加わりまし
た.結構な雨の中たった一人だけ傘をささずに悠然と通勤していました.ま,そういう
人もいるかなと思っていたら,まるで雨が降りそうにない翌日はたった一人だけ傘を
持っていました(さすがに,さしてはいませんでした).なお,大分昔,大雨の中,さす
がに“こりゃたまらん”と思ったかコンビニに駆け込む姿を見たことがあります.だか
ら本当は普通の人なんです.ちょっとトロいだけか? そういう人なら身近にも居ま
すよね.

昨日,新国立劇場で“フィガロの結婚”を鑑賞してきました.新国に出演する程なの
で世界レベルの歌手なんだろうと思いますが,私の知っている人はごくわずかでし
た.その中の一人について後で書きますが,今日はまだ同じく新国で鑑賞した藤原
歌劇団の“魔笛”シリーズです.この藤原の魔笛は前に書いたように日本仕様の演
出.だから子供達も大勢鑑賞に来ていました.演出や演目,そして劇場によって客
層が違うところが面白い.今回は家族連れモード.私たちの前の席には子供を二人
連れたお母さん.教育のためとはいえ痛い出費だったでしょう.上の子は高校生くら
いの女の子でシャンとしていたのですが下の子が小学校半ばのガキ.まさに遊び盛
り.たとえウルトラシリーズのキャラクター満載でも退屈で仕方ないに違いありませ
ん.でも,よい子でした.

ところで,この3階席の最前列にエチケット無視のおじさんたち.目の前の手すりに
もたれて舞台を眺めているのです.ここで,エチケットというのは新国のローカルル
ールのこと.設計ミス気味の座席の勾配(or前後間隔).特に3階以上の席では,前
の人に前かがみの姿勢をとられると後ろ二つの席からは舞台が隠されてしまうので
す.背もたれに背中をつけていないと後ろに迷惑がかかる配置なんです.しかも,双
眼鏡を安定させて持つため,あるいはオケピットを覗く(そんな必要はないのですが
上から見ると人情として覗きたくなる)ためには前かがみになるのが自然.場内放送
では何度もアナウンスされているのですが誰もまともには聞いてません.新国の座
席姿勢問題はアナウンス方法を改善する等早急に何とかしなくてはいけません.

話は戻ります.まだ体の小さいその子とって深刻な問題.おとなしく見ろと言ったって
可哀想.見えないんですから.で,その子はイスを立てて,つまり高イスにして見てい
ました.気が付く度に隣のお姉さんやお母さんに注意されていました.余りに可哀想
なので休憩時に“折角なんで後ろは気にしないで見せてやって”と言ってあげたので
すが,私の言葉足らずで十分に伝わらなかったのか,その後もその子は二つ前の
おじさんの頭と背中ばかり見せられていました.確かにイスを立てるのはエチケット
違反で教育上はよろしくないかも知れませんが,我々(前から4列目)が最後列.つ
まりその子の二つ後ろは無いのだから,誰にも迷惑をかけていない.悪いのはしっ
かりアナウンスしない劇場あるいは直接注意しない案内係と手すりにもたれて前か
がみで見ているルール違反をしているおじさんたちなんですよ.






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